【おとなのソロ部】京都のお寺で気軽に坐禅&ヨガ体験!「勝林寺」で自然を感じながら自分と向き合う

【おとなのソロ部】京都のお寺で気軽に坐禅&ヨガ体験!「勝林寺」で自然を感じながら自分と向き合う

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忙しい日々を過ごしている皆さん。仕事や恋愛など、あれこれ迷ったり悩んだりしながら、時に突っ走ることも大切ですが、ちょっと立ち止まって心と体を休める時間は必要ですよね。京都の禅寺「勝林寺」で気軽に坐禅とヨガを体験して、自分自身とじっくり向き合ってみませんか?

Summary

京都の歴史あるお寺「勝林寺」で坐禅とヨガが体験できる!

何かと忙しい日を送っていると、じっくり時間をとって心と体を休めたくなるものです。天文19年(1550)に創建された「勝林寺」で、坐禅とヨガを一度に体験できると聞いてやって来ました。

ヨガのポーズをするお地蔵様
ヨガのポーズをするお地蔵様

こちらでは、「坐禅とヨガ体験」3000円のほかにも、坐禅だけや写経・写仏などさまざまな体験が用意されています。ストイックな修行で知られる禅宗のお寺でありながら、気軽に体験できるのはうれしいところ。なお、勝林寺は禅宗の一つ、臨済宗のお寺です。

住職の宇野虓堂(こうどう)さん
住職の宇野虓堂(こうどう)さん

「坐禅とヨガの体験は十数年前に始めました。それまで京都で気軽に坐禅体験ができる場がなく、仏教離れを感じるなかで、もっと多くの方に坐禅のすばらしさを知っていただきたいと考えてのことです。ヨガを取り入れたのは、発祥の地が坐禅と同じインドであることと、坐禅もヨガも実践中に自分の内側を見つめることができるからです」と宇野さん。

体験はすべて予約制となっています。「坐禅体験」や「写経・写仏体験」は基本的に毎日行われていますが、「坐禅とヨガ体験」が開催されるのは月に2・3日なので、お寺の公式サイトに掲載される日程表を確認して、公式サイトか電話で予約を取りましょう。

ソロおすすめPoint
女性ひとりでの参加者がとても多いため、安心して参加できます。住職の宇野さんが優しく教えてくれるので、坐禅をしたことがない人でもまったく問題なし!


早速やってみよう。まずは坐禅で精神統一

まずは坐禅体験からスタートです。本堂とは別の、体験専用のお堂に案内されました。部屋に入った瞬間に畳や木のいい香りが漂って、気分がぐっと落ち着きます。というのもこちら、2020年に新しく建てられた棟なのです。

以前は本堂で行っていたのですが、希望者が増えたため本堂に入りきらなくなり、新しく設えたのだとか。

坐禅は宗派によってさまざまな考え方が存在し、目指すところも違うそう。臨済宗では「何も考えずにただ座る」ことが重要で、坐禅を組み続けることで「心」そのものに気付くことを目的としています。

使用する座布団は大小2枚組にするのが臨済宗の基本。自宅で坐禅を組むときには同じサイズの座布団を2枚用意し、片方を半分に折り、折ってないほうの座布団の上に重ねてもOKです。

座布団に座り、右の足を左のももの辺りに、左の足を右のもも辺りに乗せて、手は丸を作るようにして静かに組みます。この形でまずは15分じっとします。目は閉じていて構いません。

15分…体感時間はかなり長いです。今日の昼食のこと、やり残した仕事のこと、友人とのささいなやり取り、気がかりなことなど、次から次へと思いが巡り、静かに座っていても頭の中はとんでもなく忙しいことに気付かされます。

合図をもらい、前半の坐禅が終了、5分間の休憩に入ります。

「坐禅を組んでいる間、いろいろな考えが駆け巡ったことと思います。坐禅中はその思いを、どんどん流していくことが大切です。ひとつの物事、考え方にとらわれるから苦しくなるのです」と住職。なるほど!

2回目の坐禅は、先ほどの住職の言葉を思い出してどんどん思いを受け流していきます。そのうち集中力がなくなってきたので、合掌。住職が前まで来られるので、一礼したのちに警策(けいさく)を打ってもらいます。「パンッ!」といい音がして、改めてハッと気合いが入りました。いろいろな思いは巡りましたが、受け流すことを心がけたおかげか、最初の坐禅より辛さを感じにくい15分間になりました。

ソロおすすめPoint
坐禅中はおしゃべり禁止なので、パートナーや友人がいなくてもまったく気になりません。むしろひとりなら休憩中も余計な物事を考えずに済むので、坐禅をするには最適。自分の心にしっかり向き合えます。


庭を眺めながらヨガのレッスンを受ける

休憩や宇野さんによる講話を含めて約1時間の坐禅体験が終わったら、次は板の間でヨガ体験に入っていきます。着替えをしたい場合はこの時に行いましょう。それほど激しく動くわけではないので、動きやすい格好であれば普段着でも問題ありません。

ヨガマットはお寺に用意があるので、持っていかなくてもOK。裸足になると開放感があふれて、なんだかそれだけでうれしくなります。

講師は京都・伏見でヨガのレッスンをされている方が担当されます。初心者が多いそうなので、初めてヨガに挑戦する人も安心です。

体がとても硬い筆者は、なかなか上手にポーズを取れませんでしたが、隅々まで体を伸ばすことを意識して挑戦しました。ふらついても恥ずかしがらず、周りの目を気にせずに存分に楽しみましょう。

しっかり筋肉を動かした後は、ヨガマットの上でだらんと仰向けに。この日は雨天で少し残念に思っていたのですが、その分、雨音が優しく聞こえてきて、心も体も癒やされました。

©勝林寺
©勝林寺

庭がより一層美しくなるのは新緑と紅葉の季節。艶やかな庭をたっぷり眺めながら坐禅やヨガにまい進すれば、また違った感動が得られそうです。この時期は体験の申込みが殺到し、体験の最大人数40名が満員になる日も多いそうなので、早めの予約がおすすめです。

ソロおすすめPoint
ヨガも女性ひとりでの参加が多いので、気兼ねなく楽しめます。坐禅とヨガを一度に体験すると、かなり「体と心が解放された」という感覚があり、そのせいか忘れ物をする人が続出しているそう。ひとりだと忘れ物に気付きにくいので、ご注意を!


 少し敷居の高いイメージの“禅寺”ですが、勝林寺の住職はとても朗らかでいろいろな質問にも丁寧に答えてくれます。自分と向き合うひとり時間を楽しみに、ぜひ気軽に体験してみませんか?

■勝林寺(しょうりんじ)
住所:京都府京都市東山区本町15-795
TEL:075-561-4311
拝観時間:10~16時 ※秋の特別拝観時には夜間拝観あり(座禅とヨガ体験は毎月2、3回程度 日時は勝林寺の公式サイトで要確認)
定休日:無休
料金:拝観料なし、坐禅とヨガ体験3000円

ソロおすすめPoint
■取材時のソロ率:70%(お寺への取材に基づく)
■おすすめの利用シーン:心をゆったりさせたいとき、京都旅行で気軽に何か体験したいとき、落ち着きを取り戻したいとき、



Text:木村桂子(ウエストプラン)
Photo:木村桂子(ウエストプラン)、勝林寺

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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