宇都宮餃子®って？

諸説ありますが、戦後に中国から帰国した元軍人が広め、庶民の味となった説が有力。1990年代に市内餃子店が加盟する「宇都宮餃子会」が発足し、平成14年（2002）に「宇都宮餃子Ⓡを商標登録。厳格な基準を満たした店だけが宇都宮餃子Ⓡを名乗れます。

【店舗巡りのコツ】

約2㎞離れたJR宇都宮駅と東武宇都宮駅の間に数多くの名店が集まっており、歩いて餃子店のはしごが楽しめます。また人気餃子店５店舗が点在する「餃子通り」も要チェック！。餃子がデザインされた看板やバス停にも注目です。

【餃子語をマスター】

焼餃子は「ヤキ」、水餃子は「スイ」、揚餃子は「アゲ」。1人前は「シングル」、2人前は「ダブル」と注文しましょう。ラー油に入っている香辛料の粉を「砂」とよび、これを餃子につけるのがツウの食べ方！

【年に一度の餃子祭り】

毎年11月上旬に宇都宮城址公園で餃子ファンへの感謝祭・宇都宮餃子祭りが開催され ます。約30店舗が出店し、各店自慢の餃子を特別価格で味わえる人気のイベントです。

老舗の名店４選

■餃子会館 本店／新鮮野菜とブランド豚肉がジューシーなモチモチ餃子

昭和38年（1963）創業。餃子の具材に使う国産豚は野菜と混ぜ合わせる直前に挽き、フレッシュな肉のうま味を楽しめ、粗めにカットした野菜の食感が絶妙です。小麦粉を湯で練り、寝かせて作る皮は、もっちりとした仕上がり。冷めてもやわらかい「ロースカツランチ」960円など、終日提供のランチメニューも充実しています。

■宇都宮みんみん本店／老舗の伝統を受け継ぐ宇都宮餃子®の代名詞

昭和33年（1958）の創業以来、地元の人々に愛され続けている老舗。メニューは焼餃子、揚餃子、水餃子のいずれも1人前6個300円。餃子は白菜を中心にニラや長ネギなどの野菜の甘みが生きていて、後味もあっさりしています。白菜をふんだんに使い、にんにくはうま味だけを残す工夫がしてあり、においが気にならないのもうれしい！

■香蘭／復活した名店の味を堪能！ファン多数の伝統餃子

宇都宮餃子®の歴史を語る上で外せない名店。昭和34年（1959）に創業し、平成20年（2008）に一度は閉店するも、ファンの声に応えて平成23年（2011）に復活しました。あんにはキャベツや長ネギ、タマネギを使用し、皮は厚めで、モチモチとした食感がたまりません。2種類のゴマ油を使用して焼き上げた餃子は香ばしく、皮のクリスピーな食感が楽しい餃子です。

■うつのみや 幸楽／特製の皮の甘みと香ばしさ＆餡からあふれるスープのうま味

国産の白菜とキャベツは6:4で配合。淡白な白菜は大きく、主張が強いキャベツは小さく切って食感のバランスを調整しています。香味野菜でだし汁をとった特製スープをあんに練り込ませ、味に深みをもたせています。厳選した国産豚肉を使い、うま味とコクをアップ。シンプルに仕上げた餃子はやさしい味わい。

地元の人気店７選

■めんめん／肉汁のうま味たっぷり！大きな羽根がインパクト大

餃子の具には煮こごり状のガラスープを加えています。ひと口ほおばれば、弾けるように肉汁が飛び出すジューシーな餃子です。肉汁を逃がさないように考案された羽根はパリッパリ。まずは酢だけで食べるのが通の食べ方。

■雅秀殿 典満餃子／中華料理店が贈る香辛料たっぷりの餃子

栃木市の中華料理店が宇都宮駅前に餃子店を出店。野菜と豚肉をバランスよく合わせ たあんを、パリッとした羽根付きの皮で包んでいます。八角などの香辛料を使用し、あっさり味で食べやすい餃子です。

■雅秀殿 典満餃子（がしゅうでん てんまんぎょうざ）
住所：栃木県宇都宮市駅前通り3-3-1
TEL：028-688-7880
営業時間：11～22時LO
定休日：無休

■さつき徳次郎本店／栃木県産の食材で滋味深い一品に

とちぎゆめポークや小麦粉など、県内産の素材にこだわるお店。「スイーツ餃子」2個300円などバラエティ豊かな餃子が揃います。調味料を控えめにしているので、素材本来の香りやうま味がしっかりと感じられます。

■さつき徳次郎本店（さつきとくじろうほんてん）
住所：栃木県宇都宮市徳次郎町190-4
TEL：028-688-0106
営業時間：11～18時
定休日：無休

■悟空／ジューシーな肉のうま味を存分に楽しめる一皿

選び抜いた国産食材を使う特製肉餃子は、酢多めでさっぱり味わいたい。「特選肉餃子」は厳選した国産豚肉をたっぷり使い食べごたえ抜群。ジャンボ餃子4個520円も人気です。

■悟空（ごくう）
住所：栃木県宇都宮市馬場通り4-2-4
TEL：028-600-3575
営業時間：11時30分〜20 時（土・日曜、祝日は11時〜）
定休日：金曜

■餃天堂 シンボルロード店／モチモチの皮から肉汁があふれる！

「焼餃子」5個440円

じっくりと蒸し焼きにすることで、皮に極上のもっちり感が生まれています。丸形の餃子はモチモチ食感の皮が特徴。マヨネーズ＆一味とうがらしで食べるのがおすすめです。

■餃天堂 シンボルロード店
住所：栃木県宇都宮市池上町1-11
TEL：028-689-8518
営業時間： 10時30分〜21時30分LO
定休日：無休

■彩花／八角がほのかに香る重量級の焼餃子！

餃子はもちろん、手もみ麺のラーメンも人気。チャーシューと餃子には和豚もちぶたを使用しています。「キング餃子」は1個60gのビッグな餃子。皮は自家製で、あんには独自に配合したスパイスを利かせています。

■彩花（さいか）
住所：栃木県宇都宮市新里町甲454-5
TEL：028-652-3438
営業時間：11時30分〜13時30分、18〜19時
定休日：火曜、第3水曜、月・水曜の夜

■高橋餃子店／野菜多めのヘルシー餃子、家庭的な味わいに舌鼓

かつてはテイクアウト専門店だったため、冷めてもおいしい餃子が味わえると評判。具材の野菜は季節によって産地を変えるなど、素材選びにもこだわっています。「ニラ餃子」は新鮮な野菜と豚肉などの具材を手作りの皮で包んでいます。

■高橋餃子店（たかはしぎょうざてん）
住所：栃木県宇都宮市田下町455
TEL：028-652-0865 
営業時間：11時30分〜13時30分LO、17時30分〜19時30分LO（夜は不定期営業 ※要問合せ）
定休日：月曜（祝日の場合は翌日）

水餃子にも注目！おすすめ店3選

■和の中／「医食同源」をコンセプトにした名店

珍しい薬膳餃子が楽しめるお店。「薬膳 スープ餃子」はその名のとおり薬膳スープで食べる水餃子。もちもちの皮にスープの味が染みこんだやさしい味わいです。餃子のほかにも「内モンゴル岩塩ラーメン」825円が人気。

■ぎょうざの龍門／産地直送の野菜がたっぷり

産地直送の野菜を使った餃子に定評があるお店。鶏ガラスープに餃子を入れて煮込んだ スープ餃子がおすすめ。醤油味のスープにはホウレンソウやわかめ、溶き卵が入っています。

■ぎょうざの龍門（ぎょうざのりゅうもん）
住所：栃木県宇都宮市御幸町154-2
TEL：028-663-8131
営業時間：要問合せ
定休日：水曜

■飯城園／野菜たっぷりのヘルシーな餃子

ラーメンと炒飯のセットメニューが好評。契約農家から仕入れるキャベツやニラを使った餃子はヘルシーな仕上がりです。ふっくらゆでた餃子は、好みで酢や自家製ラー油を入れて味わってみて。

■飯城園（はんじょうえん）
住所：栃木県宇都宮市今泉町2537
TEL：028-662-6263
営業時間： 11〜14時、17〜20時LO※変動あり
定休日：水曜

人気の個性派店9選

■中華トントン／1個80gの名物餃子

具材の仕込みからあんを包むまで、すべて手作業。名物のジャンボびっくり餃子は、1個80gと一般的なサイズの約3倍のボリュームですが、野菜多めでペロリと食べられちゃいます。1つずつ手包みして焼き上げますが、野菜は水分を絞りすぎないのでみずみずしさが感じられます。

■遼順茶楼 駅東店／皮の色合いが美しい洋風餃子

本場中国の料理人たちが腕をふるう中国料理店。イチオシは貴妃餃子。皮にニンジン、ホウレンソウを練り込んで色鮮やかに。カニ肉やホタテにバターを加えた具材は上品な味わい。すべて手作業で作る皮はモチモチとした食感で、中にはジューシーな海鮮がギュッと詰まっています。

■宇味家 JR宇都宮駅構内店／パン粉をまぶして揚げた珍しいフライ餃子

国産野菜などの食材や使用する水など、素材にこだわった餃子を提供するお店。宇都宮パセオ2階のグランマルシェ内に位置し、ちょっとした電車待ちの時間にも餃子を楽しむことができます。「フライ餃子」は揚餃子とは異なるサクッとした食感が楽しく、ソースベースのタレでいただきます。

■宇味家 JR宇都宮駅構内店（うまいや じぇいあーるうつのみやえきこうないてん）
住所：栃木県宇都宮市川向町1-23宇都宮パセオ2階
TEL：028-600-3572
営業時間：10時～21時30分
定休日：無休

■イキイキ・ギョーザ／バラエティ豊かな餃子がズラリ

カボチャ、ウナギ、チョコレートなどのさまざまな具材と、焼き、蒸し、白湯などの調理法をかけ合わせて、600種類を超える餃子を考案。10種類の餃子が日替わりで登場します。何が出てくるかは当日のお楽しみ。具材に合わせて調味料も変えています。

■豚嘻嘻／自家栽培のレタスで味わうヘルシー餃子

店舗に植物工場を併設し、無農薬・水耕栽培でレタスを栽培。県産豚肉を使った餃子に レタスを巻いて、サラダ感覚で味わいましょう。レタスはフリルアイスという品種を使用しています。特製ドレッシングをかけて食べるフレッシュなレタスとジューシーな餃子は相性抜群。

■豚嘻嘻（とんきっき）
住所：栃木県宇都宮市馬場通り4-2-3
TEL：028-627-2772
営業時間：11時～14時30分、16～20時
休業日：無休

■宇都宮餃子館 駅前中央店／豊富な楽しい餃子メニュー

栃木県産のニラや豚肉、青森県産のにんにくなど、厳選した素材を使用し、卵や調味料にもこだわっています。メニューはニラ餃子、シソ餃子、ニンニク餃子などバラエティ豊かに揃います。「おむすび餃子」は極薄皮の揚餃子をご飯で巻いた天むすのようで、海苔の風味も◎。

■中華きりん／自家製の皮の中にエビがまるごと1匹！

皮をのばすのも具材を包むのも手作業。皮は小麦粉に鶏ガラスープを加えて丁寧に練り、食感豊かに仕上げています。十分に冷やした豚ひき肉で作るあんはジューシーな味わいです。エビを包むあんもぎっしりな「海老餃子」はプリプリのエビを堪能できる豪快な一品。

■味噌と餃子の青源 パセオ店 ／老舗味噌店の和テイスト餃子

宇都宮で300年以上の歴史をもつ老舗味噌店が始めたお店。味噌ダレを使った焼餃子や、 味噌スープで味わう水餃子などを提供しています。味噌の風味が餃子の味を引き立てます。「ネギ味噌餃子」は味噌ダレに酢が利いているのでさっぱりヘルシーに食べられ、小ネギの食感が特製の味噌ダレにマッチ！

■ザ・餃子のキャロル／食べ応え抜群の大き目餃子がおいしい

一粒入魂をモットーに手作りにこだわり、食材は栃木県産、野菜の一部は国産を使っています。餃子は他店のものより約1.5倍の大きさで食べごたえも十分。3種類あるスープ餃子もおすすめです。

■ザ・餃子のキャロル（ざ・ぎょうざのきゃろる）
住所：栃木県宇都宮市宮町2-18
TEL：028-621-9700
営業時間：11～20時
定休日：木曜

餃子のフードコート「来らっせ 本店」

150席の広々とした常設店舗ゾーン、30種類以上の餃子を日替わりで提供する日替わり店舗ゾーン、冷凍生餃子や餃子グッズなどを販売するおみやげコーナーの3つのエリアで展開しています。

【常設店舗ゾーン】

宇都宮餃子®を代表する老舗や有名店の5店舗が常設されています。どのお店へ行っていいのかわからない初心者からリピーターまで、多くの人で賑わっています。

【日替わり店舗ゾーン】

宇都宮餃子会に加盟している30店舗以上の餃子が曜日ごとに日替わりで楽しめます。また1皿で5店舗の餃子の食べ比べができる盛り合わせなどのメニューも用意しています。

「しあわせ餃子おみくじ」もチェック！／宇都宮二荒山神社

約1600年前の創祀で、宇都宮の始祖・豊城入彦命（とよきいりひこのみこと）を祀る古社。かつては下野「一の宮」とよばれており、それが訛って宇都宮の地名になったという説もあります。

餃子の中には、おみくじと小さな縁起物が入った「しあわせ餃子おみくじ」も要チェック！縁起物は全部で5種あります。

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●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●この記事は『るるぶ栃木'24』に掲載した記事をもとに作成しています。