【箱根湯本】国登録有形文化財で営む「箱根暁庵本店 暁亭」でそばを堪能
2023年10月、箱根のそばの名店として知られる「箱根暁庵本店」が、姉妹店「暁亭」の建物に移転し、「箱根暁庵本店 暁亭」としてリニューアル。文化財の建物で庭園を眺めながら、手打ちそばを味わいましょう。
山県有朋公ゆかりの歴史ある建物
そば打ち名人で「翁」創業者の高橋邦弘氏が監修し、箱根湯本で長年愛されてきた「箱根暁庵本店」。建物の老朽化に伴い、かつて姉妹店として営業していた「暁亭」の店舗に移転しました。
「暁亭」は、明治40年(1907)に古希を迎えた山県有朋(やまがたありとも)公が小田原市に構えた別荘「古稀庵」の一角で、貞子夫人のための離れ家として使われていたそうです。昭和末期に箱根湯本に移築し、2005年7月に国登録有形文化財に指定されました。
「暁亭」の建物は、元々日本橋にあった商家の離れを移築したものといわれています。杉などの古材を生かしており、天井の高さが低めで、柱もやや細いのが特徴です。
窓越しに庭園を眺めながら、さっそくそばをいただきましょう。
毎朝自家製粉して打つこだわりの二八そば
そばは、毎朝入口の近くにあるそば小屋で手打ちしています。そばの実は北海道産、茨城産、福島産をブレンドし、石臼で自家製粉。熟練の職人が、香り豊かでコシのある二八そばに仕上げます。枕崎産本節、長野産醤油、北海道産昆布など、つゆの素材も厳選。まずは、定番のざるそばでそのおいしさを堪能してみてください。
いろいろ味わいたいなら、二八そばに焼き味噌、天ぷら、小鉢と、神奈川県足柄下郡山北町の老舗「絹華豆腐」の豆腐が付く「暁庵セット」がおすすめです。
大涌谷をイメージした真っ黒なそばも!
ちょっとユニークなのが、箱根の名所・大涌谷をイメージした「真っ黒そば」。ミネラル豊富な竹炭で、二八そばを黒く染めています。1日限定10食程度なので、箱根の思い出にいかがでしょうか。
レジでは、「かりんとう」(写真)や「そば茶」950円、「揚げそば」110円などのおみやげも販売しています。
お店の場所は変わっても、これまで通りおいしいそばを提供する「箱根暁庵本店 暁亭」。週末の夜は予約制で懐石料理の提供もしているので、ぜひチェックしてみてください。
■箱根暁庵本店 暁亭(はこねあかつきあんほんてん あかつきてい)
住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋182-7
TEL:0460-85-7330
営業時間:11時~15時30分LO。金・土曜、祝前日は11時~15時30分LO、17~20時LO ※夜は2日前までに要予約
定休日:水曜(祝日の場合は営業)
text&photo:ウランティア
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