【スイーツ好き必見】大宮「アングランパ」で個性が光る本格フランス菓子を
都内の有名店や本場フランスの名店で腕を磨いたシェフパティシエ、丸岡丈二さんが2013年に埼玉・大宮区にオープンしたパティスリー。ジャパナイズされた洋菓子ではなく、「本格的なフランス菓子」を追求し、JALのファーストクラスの焼き菓子にも採用されたことがある「アングランパ」を紹介します。
まるでスイーツの美術館!本場さながらのこだわり
「アングランパ」は、さいたま新都心駅東口から徒歩5分。ショッピングモール「コクーンシティ」のすぐ近くに立っています。提供しているフランス菓子同様に、外観も本場のパティスリーさながら。ひっきりなしに人が訪れ、しばしば行列になるほどの人気店です。
店内へ足を踏み入れると、シックでスタイリッシュな本場のパティスリーの趣。ショーケースに目を移せば、彩り豊かなスイーツがずらり。焼き菓子やドゥミ・セックとよばれる半焼き菓子、ケーキに加え、バゲットやクロワッサンといったパン類、チョコレート、テイクアウトで通年提供されるジェラートなど、そのジャンルも多彩です。
ショーケースの正面の棚にはクッキーやフィナンシェ、マドレーヌといったとっておきのギフトにぴったりな焼き菓子が並びます。店内に流れるフランス語の有線放送に耳を傾けながら、現地にいるような気分でスイーツ選びを楽しんでください。
スイーツにもインテリアにも、さり気なく丸岡さんらしさが光る店内。ところどころに飾られた小物やオブジェは、丸岡さんが「いつか自分の店を持つ時のために」と、フランスに住んでいた時に買い集めていたもの。例えば、銅でできた皿型のアンティークオブジェは、今ではフランスでも入手が困難なのだとか。見た目の愛らしさも相まって、まるでスイーツの美術館のようにさえ感じられます。
見てびっくり!食べてびっくり!! 五感で楽しむ本格フランス菓子
かつてJALのファーストクラスでも提供されたことがあるアングランパの焼き菓子。なかでもおすすめなのは、アーモンド入りの生地にサクランボのコンフィチュールがつまったフランスのバスク地方の伝統的な焼き菓子「ガトーバスク」。かつて現地のパティスリーで学んだ丸岡さんが「スペシャリテ」として提供している一品です。
見た目が美しく、食感も心地よく、ときには香りを楽しみ、ときにはサクッとかじる音が耳を刺激する。スイーツそれぞれの個性を五感で楽しんでもらうために、焼き加減に大変な注意を払っているという丸岡さん。栗の渋皮煮も入った「マロンパイ」や洋梨のコンポート入りの「コンベルサシオン」、葉っぱの形が愛らしいフランスの定番パイ「ショーソンオポム」、リンゴのコンポートが入った「ポンヌフ」など、どれを取ってもそんな丸岡さんのこだわりが感じられるでしょう。
一口サイズの半焼き菓子が12個(9種類)入った「プティフール ドゥミセック」は、「楽しく食べてもらいたい」という姿勢でスイーツ作りをしている丸岡さんの思いが詰まったセット。箱を開くと目に飛び込んでくる、びっしりと並んだ宝石のようなスイーツに驚いてもらうのが1つ目の楽しみ。そしてその一つ一つを「次はどんな味かな」と想像しながら口に運ぶ楽しみがあり、最後には実際に口の中で味わい楽しめます。
本場の味わいに最大限に近づけるために、自家製粉かつ現地の素材を選りすぐって使用している丸岡さん。原材料価格の高騰が続く中でも、妥協できない部分だと言います。人気の「ショコラ・ルー」は、ケーキというよりも、濃厚な生チョコレートを大きなサイズで食べるような楽しみを味わえます。
季節限定のスイーツもお楽しみの一つ。12〜5月のイチゴの季節には、ピスタチオ、カスタードクリームを使用した「フレジェ」が店頭に並びます。ほかにも秋口〜5月頃まで提供される「モンブラン」も人気の季節限定スイーツです。
2017年にはチョコレート、2022年の店内リニューアルの際には新たに「ジェラート」がメニューの仲間入りをするなど、オープン以来どんどんと品揃えが豊富になっていくアングランパ。「メニューが増えるほど労力は増えますが、その分作る楽しみも食べる人の楽しみも増える」という丸岡さんの思いを、ぜひフランス菓子の味わいとともにかみしめてください。
■UN GRAND PAS(あんぐらんぱ)
住所:埼玉県さいたま市大宮区吉敷町4-187-1
TEL:048-645-4255
営業時間:11時〜18時30分
定休日:月・火曜
Text・Photo:木村雄大
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
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●商品の値段は2024年3月現在のものになります。