食・グルメ
2024.03.31
【大宮】伯爵邸で名物ナポリタンを堪能！ 異次元喫茶には何が待っている!?
大宮駅東口から徒歩4分、「伯爵邸」は昭和の空気を今にそのまま残すレトロ感と、「伯爵邸大宮ナポリタン」をはじめとする豊富なお食事＆ドリンクメニューで人気の喫茶店。まもなく創業50年を迎えるお店は、グローバルな魅力を”24時間”発信し続けるディープな大宮の入口。スパイス香るエスニック料理にも注目です。
レトロな空気が ”24時間営業” で流れる喫茶店
「伯爵邸」が立つのは、大宮駅前の喧騒からちょっとだけ離れた住吉通りの一角です。開業した1976年は、ネットカフェなどない時代。当時としては珍しい24時間営業で、早朝から深夜まで、さまざまなお客さんに愛される大宮のオアシスでもありました。お昼時や週末には行列ができるような人気店になった今も、そうした一面は変わってはいません。
入口の自動ドアをくぐれば、淡いライティングが目と心にやさしいレトロな空間へ。
あえて昭和風のファッションに身を包んで訪れる若い女性もいるという「伯爵邸」。その高さが目を引く「本格ダッチコーヒー」（水出しコーヒー）用のサイフォンもインテリアの一部になっているのがこの店らしさです。
「伯爵邸」の魅力は、24時間営業のため時間の流れとともに雰囲気を変えるところ。ゆったりくつろいで味わうモーニング、ボリュームたっぷりの食事やスイーツが人気のランチ＆ティータイム、そして夜からはまるでバルのようなにぎわいに。古くから大宮の人に愛されてきたお店ならではの雰囲気は、一度体験するとすっかりクセになってしまう居心地のよさです。
名物「大宮ナポリタン」の進化版「お嬢様セット」とエスニック料理がおいしい！
“鉄道のまち 大宮” で働く人たちがよく食べていたといわれることから、今ではご当地グルメとなった「大宮ナポリタン」。条件は、旧大宮市内に店舗があり、具材に埼玉県産野菜を1種類以上使うこと。その先駆けである「伯爵邸大宮ナポリタン」は、ケチャップをベースにしたどこか懐かしい味付けで、パスタも、豚肉やイカといった具材の量もたっぷり。昼夜を問わず注文の多い看板メニューです。
そして今、新たな名物として打ち出しているのが、この食べごたえ十分なナポリタンをさらにお腹いっぱい楽しんでもらおうと、唐揚とフレンチトーストをトッピングした「お嬢様セット」。店員の宮城里江さんは、「お嬢様でなくても頼めますよ」と笑みを浮かべます。
とにかくメニューが豊富な「伯爵邸」。トーストやパスタのような喫茶店のおなじみメニューから丼ものやうどん、ステーキ、おつまみ系まで、デザート系を除いたフードメニューだけでも優に100品以上！なかでも目を引くのが、「ゴーヤチャンプルー」をはじめとする沖縄料理と「タイ風グリーンカレー」や「ネパール風チキンカレー」「スリランカ風フィッシュカレー」といったエスニック料理です。
沖縄料理については、オーナーの出身地が沖縄県であることに由来します。「沖縄そば」の麺一つとっても本場からお気に入りを取り寄せるなど、譲れないこだわりがあるというだけあって、ファンも多いようです。
一方、エスニック料理の中でも、「伯爵邸」らしさがつまった一品が「最もウイグルで人気のあるラム肉の煮込み」です。日本人には馴染みの薄い骨付きのラム肉を、沖縄そばのだしや汁などでアレンジ。お肉は臭みがなく、食感も程よく食べやすいうえ、豆腐やニンジンなども入って、さながら豚汁のような味わい。ごはんが進みます。
こうしたエスニック料理が充実しているのは、さまざまな外国人店員が「伯爵邸」で鍋をふるってきたから。人気店員といわれるバドリさんは、愛妻と3歳の愛娘を故郷のネパールに残し、単身で働いています。「気さくな人柄で親しまれています。言葉遣いをあまり気にしなくていい分、お客さまも声をかけやすいみたいですね。一緒に写真を撮影して、SNSにアップする若いお客さまもいらっしゃいますよ」と店員の宮城さんは言います。
沖縄とアジアが昭和レトロな空気の中で交錯し、懐かしく親しみやすく、それでいてエキゾチックな「伯爵邸」ならではの味と雰囲気を楽しんでください。
■伯爵邸（はくしゃくてい）
住所：埼玉県さいたま市大宮区宮町1-46
TEL：048-644-3998
営業時間：24時間
定休日：無休
Text・Photo：木村雄大
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