アテリコ

有機野菜たっぷり!埼玉県小川町「アテリコ」で四季を感じる里山フレンチを

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「アテリコ」は、埼玉県の中西部、小川町にあるフレンチレストランです。有機農業が盛んな地元、小川町産や自家菜園で育った野菜を中心にしたフレンチコースは、町の豊かな自然と四季を体感する彩り豊かなもの。元在英国日本大使館の料理長がつくりあげる、とっておきの魅力をご紹介します。

Summary

有機野菜に和紙……地域の魅力を伝える上質な空間

アテリコ外観
東武東上線の小川町駅から徒歩7分。スタイリッシュな中に温かみもある外観

「アテリコ」のオーナーシェフ、新島さんの出身は小川町と同じ埼玉県比企郡の吉見町。イギリスで大使館の勤務を終えた後は、都内のホテル、レストランを経て、ワインビストロを共同経営していました。そんな中で、次第に地元に戻ることを考えるようになったのだと言います。背景にあったのは、フランスでの修業時代に訪れたさまざまな地域での思い出でした。

アテリコのメニュー看板
店頭に置かれた看板にはシンプルにその時間帯のメニューが書かれている

どんな地方に行っても、フランス人は「自分の町が一番」。そんな自分の生まれ育った地域を愛する気持ちに心を打たれたのだと言います。自分も故郷の埼玉県で同じような想いで料理に取り組みたいと、2021年にこの場所に開業しました。「小川町の有機野菜ってどんなポテンシャルがあるの?」「埼玉の食材の魅力って何?」というような問いに、言葉ではなく、フランス料理を通して答えを提供するようなレストランです。

アテリコ店内の様子
奥行きのある店内

白と黒とを基調としたシックながらもぬくもりある店内。レストランでありながら、肩ひじを張らずに過ごせそうな雰囲気になっています。

アテリコ店内の座席の様子
入口横にはほっとくつろげるプライベート感のある席も

店内の装飾には、和の要素もさり気なく取り入れられています。
テーブルには小川町のお隣、木工業が盛んなときがわ町産の木材が使用し、季節の草花を生けるなど、インテリアからも地域の個性や季節を感じてもらえる工夫があるのが「アテリコ」の魅力です。

カウンター席
カウンター席。木材のプレートや小川町内のワイナリーの無農薬ワインも並びます

ランプのシェードには、地元の伝統工芸品である小川和紙を使用。店内をやさしく照らします。

壁に飾られた額装された押し野菜
キュウリやトウガラシをあしらった押し野菜

壁のところどころを飾るのは、押し花ならぬ押し食材。材料は、新島さんの自家農園で採れた野菜や果物です。「飲食店だから、花より食べ物」という理由に遊び心が光ります。

店内の販売されている商品
入口の一角にはデリコーナーも

また店内では、新島さんの自家農園で栽培した「無農薬 天日干しレモングラス」(350円)や埼玉県の地粉(小麦粉)や地卵などを使ったシフォンケーキ(302円)といった持ち帰り商品も販売しています。

五感で味わう!旬の地元食材をシェフの感性で美しい一皿に

アミューズの一例、「コシアブラと自家製マグロツナのゼリー寄せ」
アミューズの一例、「コシアブラと自家製マグロツナのゼリー寄せ」で春の山菜を堪能

季節の流れとともに移ろう地域の旬の食材の個性を、味わいはもちろん、見た目や食感、香りからも体感できるのが「アテリコ」のフレンチ。主なコースは、「本日のお魚料理」か「本日のお肉料理」からメインディッシュを選べる「里山フレンチコース」(平日ランチ3630円、ディナー・土日ランチ4180円)と、メインで魚と肉料理の双方を味わうことができ、地粉を使った粉もの料理も加わった「里山フレンチフルコース」(平日ランチ5500円、ディナー・土日ランチ6380円)の2種類です。

「地域の季節の食材」というテーマがある「アテリコ」の料理。制約があるからこそ、逆にメニューを創造する楽しさがあるのだと新島さんは言います。そんなコースの構想は、厨房だけで練られるわけではありません。自らの菜園で農作業しながらイメージをふくらませたり、自宅で自炊をする中で組み合わせを考えたりもするのだとか。

アミューズの一例、「初カツオの軽いスモークと新玉葱と木の芽」
アミューズの一例、「初カツオの軽いスモークと新玉葱と木の芽」。木の芽とアイオリソースをアクセントに

そんなコースのスターターとして提供されるのは、アミューズ(季節の一口前菜)です。存在感のある江戸文様の瓦プレートは、伝統技法を今に伝える町内の富岡鬼瓦工房で作られた「アテリコ」のオリジナル。地域の伝統と、新島さんの創作性が融合したかのような見栄えにもまた「アテリコ」らしさが表れています。

前菜の一例
前菜の一例。提供される季節の野菜はだいたい10品目前後

続く前菜は「地野菜の盛り合わせ」。みずみずしい旬の野菜が、ときがわ町産のカイズカイブキの一枚板のプレートの上、まるで立体的な水彩画のように美しく盛り付けられて提供されます。同じく野菜をベースにした自家製のソースとともに堪能してください。

メインの一例「鮎と山野草のポトフ仕立て」
メインの一例、山の食材と川のジビエが一皿に融合した「鮎と山野草のポトフ仕立て」

メインの食材には通常、旬の鮮魚や豚肉などが使われますが、時に地元の猟師さんから託されたジビエや、同様に漁師さんから仕入れたアユなどの川魚を使うこともあると言います。
実は、こうした生産者さんたちの多くは、もともとはお客として「アテリコ」を訪れた人。確固たる経歴を持ちつつも、どこか謙虚で親しみやすい新島さん。オープン以来のそんな新島さんの人柄と地道な試みが人とのつながりを生み、つながりが増えるに従い食材の幅も料理の可能性も広がります。この場所でしか手に入らない、その時だけの食材を、その持ち味を生かしたフランス料理へと昇華させる新島さんの感性とともにお楽しみください。

■atelico(あてりこ)
住所:埼玉県小川町小川169-1 ハイムシナジー小川町1F
TEL:0493-59-8292
営業時間:11時30分〜15時(13時30分LO) 17時30分〜22時(19時30分LO)
定休日:月曜


Text・Photo:木村雄大

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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