離陸直後からときめきが止まらない!「横浜スカイクルーズ」で堪能するキラキラ夜景フライト【ご褒美の新定番】
一生に一度は体験してみたい、ヘリコプターからの夜景クルーズ!みなとみらいにある「横浜スカイクルーズ」では、5分のフライトからヘリコプターの遊覧飛行が楽しめます。これほど都会の真ん中で遊覧飛行のヘリコプターに搭乗できる場所は珍しく、離陸してすぐにお待ちかねの絶景が見られるのが最大の魅力です。この道何十年のベテランパイロットが操縦してくれるので安全面も◎。これまでに味わったことのない興奮とときめきが一度に味わえます。
アクセス抜群!みなとみらいの港に臨むヘリポート
首都圏に数ある港湾商業エリアのなかでも、不動の人気を誇る横浜・みなとみらい。このエリアの象徴である横浜ランドマークタワーをはじめ、大型ホテルや遊園地、赤レンガ倉庫などの人気スポットは、週末ともなると多いに賑わいます。
横浜ランドマークタワーと歩道橋でつながったパシフィコ横浜の裏手に、横浜ベイブリッジを眺められる憩いの公園「臨港パーク」があり、その公園の北側にあるヘリポートが「横浜スカイクルーズ 」のベースです。
今回はこちらで横浜の夜景を眺める遊覧飛行を体験します!ヘリコプターへの搭乗は初めてで、どんな体験になるのか楽しみ。夜景5分のコース「King」は3名までの貸切飛行で2万9800円。2歳までの子どもは1名に限り、膝の上での抱っこで搭乗できます(無料)。
今回は明るいうちにヘリコプターの見学をさせていただいたので、その様子をご紹介します!(通常見学のみは行っていません)実際は予約時間の15分前くらいに受付に到着でOKです。
写真のヘリコプターが、遊覧飛行で使用するアメリカ製のヘリコプター「ロビンソンR44型」。小型自動車くらいのコンパクトなボディで、自動車と同じエンジンを搭載しているそうです。
実際の搭乗の際にも説明がありますが、ヘリコプターは決して後ろ側に行ってはいけないとのこと。尾翼にあるプロペラが高速で回っていると目に見えないからなのだそう。反対側へ回りたい時は、必ず機体の前を通りましょう。
早速機内へ。スタッフの方々が手際よく踏み台を置き、シートベルトを持って座席に座るのをサポートしてくれます。座席は前方の操縦席横に1名、後方に2名となっていて、座る場所は事前にリクエストが可能です。体重制限があるので事前に確認しておきましょう。
座席は革張り。シートベルトは肩とお腹にかけて渡す3点式のもので、ここまでの感覚としては車に乗るのとほぼ一緒です。座席の前後の間隔がやや狭いのと、腰から上はほぼ窓!という感じで視界が開けているところが大きな違いです。
操縦席側はこんな感じ。前の席は窓が足下の方まで広く取られていて、より視界が良好そう!中央には速度や高度を示すたくさんのメーターが並び、精密な機械であることがよく分かります。
ヘリコプターは精密機器のため整備の基準も厳格で、整備で不具合があった時は残念ながらフライトできないことがあります。また、機体の不具合だけでなく、横浜ベイブリッジが見えない、横浜ラインドマークタワーに雲がかかっている、強風が吹いているなどの気象条件にも左右されます。
パイロットは、この道30年の枡田英樹さん。学生の頃に『ブルーサンダー』という映画を見て、ヘリコプターに乗りたいと思ったのがパイロットになるきっかけだったそう。街なかで行うフライトだけに、飛行には細心の注意が払われ、特に離陸&着陸の際には高い技術が求められます。枡田さんも見学の時にはこの笑顔でしたが、フライトの際には集中してキリッとした表情に。プロフェッショナルな姿に安心感を覚えます。
夜間飛行の場合、基本的には予約当日の午後3時以降に、フライトができるかどうかの案内がありますが、もちろん当日に何かの理由で搭乗できない場合もあります(料金は返金されます)。すべては安全なフライトのためなので理解しましょう。あらゆる条件をクリアして、いよいよヘリコプターで遊覧飛行できると思うと、特別感が増しますね!
ゴージャスに輝く横浜の夜景は私たちのもの!
日が暮れて、搭乗する時間がやってきました。まずは受付で必要事項を記入し、その後にハイジャック防止のため、旅客機などと同じように保安検査を行います。スマホや貴重品以外は、この受付にあるロッカーへ預けて身ひとつでヘリポートへ。
ヘリコプターの遊覧飛行は、プロポーズなどの特別なイベントで利用される場合も多いとのこと。機内でプレゼントを渡したい場合は事前に伝えておき、可燃物や液体でないものでポケットに入るものは持ち込みが可能だそうです。
昼間の見学の際とは迫力がまったく違い、プロペラの回る大きな音がする機体に近づくにつれ、夜間飛行はどんな感じなのかなとワクワクする気持ちが増します。機内へ案内してくれるスタッフの方々も引き締まった表情で、安全面に配慮してくれている様子が伝わります。
ちなみに、ヘリコプターに乗る際はどのような服装でもOKだそう。ヘリポートは風が強くてスカートが舞い上がりそうなイメージだったので、パンツスタイルで来てみましたが、ヘリコプターのプロペラで起こる風はなかったので、スカートでもまったく問題ないそうです。乗り降りが気になる人は、ヒールの高い靴でない方がいいかもしれません。
座席に座り、シートベルトをしたのをパイロットが確認したところで、よりいっそうプロペラの回る音が大きくなりました。いざ、テイクオフ!
機体がふわっと浮く時に、体に少し重力を感じます。まさに空を飛んでいる感覚が味わえる瞬間です。ここから海の方へ向かいつつ一気に高度を上げていきます。
飛び上がってわずか数十秒で、右手にみなとみらいのビル群や観覧車のイルミネーションが見えてきました。無数の小さな光が大パノラマを生み出す、横浜のこの賑やかな景色に気分が高揚します。
行く先には横浜ベイブリッジが見えます。上から見る横浜ベイブリッジは青いイルミネーションがとても上品な印象です。
この5分のフライトは、横浜港内を飛行し、横浜ベイブリッジを超えたところで折り返すルート。飛行の高さは600mほど、速さは150~160㎞/hくらいとのことですが、スピード感はそれほど感じません。
ヘリコプターの左側窓から見える景色は、川崎の工業地帯へと続く道。手前の横浜ベイブリッジ近くにある大黒ジャンクションの渦が赤く光ってカッコいい!遠くには東京湾岸を縁取るように千葉の明かりまで見えます。
少し後方に視線をずらすと、見えました!東京タワーと東京スカイツリーです。その下には無数の明かりがとこまでも続いてスターダストのように見え、まるで天と地がひっくり返ったよう。
ヘリコプターは横浜ベイブリッジを過ぎ、大きく右に旋回します。眼下には横浜の街並みがすぐそこ!いくつもの桟橋が海へ張り出した横浜港らしい景色です。その奥には広大な大都会の夜景。距離が近い分、東京方面の夜景よりも建物や明かりのディテールがしっかりと見えてゴージャスな雰囲気です。
大さん橋を過ぎた頃、機体はみなとみらいの夜景へとまっすぐ向かうように舵を取りました!まさに視界全体がみなとみらいの夜景に覆い尽くされる瞬間です。私にとっては、まるで夜景にダイブするようなちょっとしたスリリングな体験に感じましたが、風もなく穏やかな日だったので見え方を変えてくださったとのこと。その日によって飛行のルートは若干変わるので、お楽しみに!
船の帆のようなヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルを見送るとまもなくヘリポートです。離陸してすぐにハイライトが訪れる5分間のフライトはずっと興奮状態で、あっという間のようにも、長い時間だったようにも感じました。
トワイライトタイムや日中のフライトも素敵
人気の高い時間帯は、やっぱりトワイライトタイム。手間には明かりが灯り始めたみなとみらいの夜景、そしてその背後には夕焼けのなかに浮かび上がる富士山。あまりのぜいたくな眺めに言葉を失いそう。
1日のうちわずかな時間しか見られないトワイライトタイムのフライト「Queen」コースも5分2万9800円です。
日中のフライトもこの絶景です。関東平野の広大さを体感できる気分爽快なフライトもいいですね。
横浜の景色をもっとゆっくりと楽しめる「Gold」10分5万9800円や、渋谷方面へ行く北周りと江ノ島方面へ行く南周りから選べる「Platinum」20分12万9800円(土・日曜、祝日は15万4000円)などのプランもあります。
遥か遠い憧れといったイメージのヘリコプターでの遊覧飛行を、人気スポットの横浜・みなとみらいで体験できる「横浜スカイクルーズ」。かなり奮発する価格ではあるので、気軽なレジャーとまではいきませんが、ご褒美にはぴったりの特別な時間です。よく知っている景色がまったく違って見える感覚は、心の視野まで広げてくれそう。気の合う仲間や特別な人を誘って、次の休みにはヘリコプターで横浜の空を飛んでみませんか。
■横浜スカイクルーズ(よこはますかいくるーず)
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-7
TEL:045-223-1155(問合せは月曜を除く13~19時)
営業時間:12~20時(日の入時刻によりコースの受付時間は変動します)
定休日:金~日曜、祝日のみ運航
アクセス:横浜高速鉄道みなとみらい駅下車、徒歩15分
Text:山下あつこ(アトリエshiRo)
photo:中田浩資
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。