超巨大タワーサウナに圧倒!宿泊棟&クラフトビール醸造所もある水戸市の「SPA&ごはん ゆるうむ」【清水みさとのあちこちサウナ旅VOL.04】
東京駅から電車や車で2時間30分くらい。茨城県水戸市に2023年11月にオープンした「SPA&ごはん ゆるうむ」。サウナ好きにはたまらない魅力をたっぷり備えたハイスペックな温浴施設なんです!まず注目したいのが男性8段、女性7段のタワー型サウナ。1万2000冊の漫画を所蔵する休憩ラウンジでくつろいで、野菜たっぷりメニューorガツンとサウナ飯を食べ、できたてクラフトビールもぐびっと。さらに貸切サウナが楽しめる宿泊棟も!23時間ずっといたくなる施設をご紹介します。
Summary
超ハイスペックサウナが揃う「SPA&ごはん ゆるうむ」って?
ここは、茨城県。にわかに信じがたいのですが、東京にいながら、わたし、この取材の3日前に初めて茨城県を訪れました。そして、今回が2度目です。
東京から車でも電車でもたったの2時間半で着くのに、着いてしまうから、関東圏内だからと、近さが仇となって、3日前まで通り過ぎてばかりいました。遠くばかりに気を取られて、近くをないがしろにするのはいけない。だって、こんな驚くほどハイスペックなサウナがあるんだから、見逃すにもほどがある。そう、オーバースペックとも思える設備を平然と抱える、規模も器もなにもかもがデカい施設が茨城県にあるんです。
水戸駅から車で20分、バスで35分ほど、ここは「SPA&ごはん ゆるうむ」。
てっきり新施設だと思っていたら、2021年に閉館したスーパー銭湯「水戸ゆらいや御老公の湯」を復活させてほしいとの地元の声をうけて、土地所有者の茨城日産グル-プが大々的にリニューアルして2023年11月にオープンした施設でした。
着くとまず「ゆ」の文字がでかい。全国各地の温浴施設で見た「ゆ」の看板の中でもダントツの大きさ。
「ゆ」が醸し出すやる気をしかと受け止めて、おじゃまします。
温寒ととのう二重奏「SPA&ごはん ゆるうむ」のお風呂は?
早速、お風呂へ。でかい。この天井高と奥行き。
浴室内にはお風呂が3つ、サウナ2つ、塩サウナ1つ、水風呂3つ。外にでると、露天風呂に、ウィスキングもできるハーブスチ-ムサウナ。
ボリューミーで、幸せなてんてこまい。
まず、一番大きな「ジェット・リラクゼーションバス」。
そして、あると必ず入る「高濃度炭酸泉」へ。
取材時には、「ハーブ湯」はしっかりとしたピンク色でキュートな梅の香り。香りは週替わりで、ラベンダーや漢方湯なども登場予定です。
この日は、数日前まで春めいていたのが嘘のように雪が降った寒い日で、体も冷えきっていたから、ありがたいことにサウナ前に全種類のお風呂を堪能して、30~34℃のぬるい寝水風呂へ。
「冷やす」と「ととのう」が二重奏みたいに奏でられ始めます。細かい気泡がぶくぶくと吹き出すバイブラのおかげで、温度の羽衣ができるわけもなく、徐々に冷えていくグラデショーンのような体感温度の変化が病み付きになりそう。
タワーサウナがすごい「SPA&ごはん ゆるうむ」のサウナって?
温まったところで、サウナへ。一つ目のサウナは「ハーブサウナ」。
ストーブの上にハーブが置かれていて、その上からセルフロウリュができます。オーガニックのハーブの香りがふわふわ漂って、やわらかでやさしい空間。
入り口側の一人用の特等席に座って、守られた自分だけの座面を贅沢使い。
二つ目は、問題の「タワーサウナ」。大問題です、だってこんなサウナみたことない。
女性側は7段、男性側は8段の正真正銘のタワー型サウナ。
天井は波打つウェーブ。ロウリュの蒸気と熱風がこの美しい曲線を走るんだと思うと、胸の高鳴りが止まらない。
左はタワー型なんですが、右はフルフラットになった寝転べるスペース。おかずとごはんがひとつの器に入ったお弁当みたいに左右で様子が違っていて、座る派も、寝転ぶ派も、ストレッチしたい派も、みんな幸せ。いかようにもくつろぎ方を見つけられるし、許される、そんなすごいサウナ室です。
ストーブは3台。ロウリュができるストーンがのった巨大なストーブが2つ、遠赤外線のストーブが1つ。やれることは全部やる姿勢。
通常のサウナよりも湿度が高めに設定されているため、どこに座ってもこれでもかと言うくらい汗が吹き出して、水風呂へとあっという間に導かれていきました。
地下水を引き込んだ冷水の水風呂はキンキンで、横には滝が落ちているし、うれしさとアドレナリンで、ずっとにっこり笑顔になっていました。
開放的な露天スペースで、外気浴。ふわぁ~、飛んでいきそう。
長らくととのい椅子に居座ってしまったわたしは、しっかり冷え切ったので、鉄棒付きの露天風呂で温まったりぶら下がったりして、「タワーサウナ」の余韻にひたっていました。
サウナ&岩盤浴付き!「SPA&ごはん ゆるうむ」宿泊棟とは?
もう一つ、裏手に隠されたサウナがあります。宿泊棟がずらりと並び、サウナ&岩盤浴付きの部屋がひっそりとたたずみます。ホームページにも「とまる」とひっそりと掲載されていていますが、予備知識なしで訪れたのでほぼ秘密基地状態。
1棟につき4人まで宿泊が可能で、サウナと岩盤浴のほか、お風呂、水風呂、ととのい椅子まで。
そうです、これが部屋付きの浴室です。普通に、一施設。これが貸切だなんて嘘みたい。
そして、セルフロウリュもできるサウナ。
チェックインすると、大浴場も入り放題で破格の値段で泊まれます。安すぎて書く勇気がでてこない。今書いたほうがいいの?どうなの?(答えは記事下部の施設情報欄で!)
「SPA&ごはん ゆるうむ」で、サウナ飯&クラフトビールを楽しむ!
大興奮を抑えるために、いったんメインフロアに戻って「休憩ラウンジ」へ。
ソファやハンモック、畳。いろいろなスタイルで、館内着を着たままゴロゴロできます。
だらけて、
寝そべり、
1万2000冊の漫画に埋もれ、
押し入れみたいな箱型スペースでおこもり。わたしだけの小さな場所って、妙に落ち着いて大好き。
仕上げはサウナ飯。メニューはレストラン並みのページ数、品数は居酒屋並み、味は本格的。
名物メニューの「石焼き麻婆豆腐チャーハン」890円。ロウリュするように麻婆豆腐をかけると、ブチブチパチパチ弾ける音にまたテンションが上がって困る。
興奮まみれの一日です。
旬や茨城県産の食材を生かし、料理長が何度も試作を重ねて開発されていくメニュー。
自然の恵みとおいしさが融合したボタニカルメニューが揃っています。
カレーうどんも麻婆豆腐もプラスアルファの手間暇がかけられていて、本格的な食事をそのままサウナ後に食べられるなんて幸せすぎる。家の近くにあって欲しい。
さらに、施設内に「ゆるうむブルーイング」をつくり、できたてほやほやで提供されるクラフトビールの飲み比べもできるボーナスチャンス。
さて、ぜんぜん時間が足りません。わたしが紹介できたことなんて、これでもほんのひと握り。
これだけたくさんのことを一挙に抱えられるのは、それができる器のでかさということだし、そんなただ者ではない「SPA&ごはん ゆるうむ」を体験できて、多幸感でそろそろ踊り出しちゃいそう。
わたし、決めました。一日ずっと、ゆるうむで過ごすことを。次の休みをチェックして、また来なきゃ。
近いからまた今度、なんていうのは今日でおしまい。近くても遠くても、今すぐに行こう。
■SPA&ごはん ゆるうむ(すぱあんどごはん ゆるうむ)
住所:茨城県水戸市小吹町2624-1
TEL:029-291-8525
営業時間:10時~翌9時、レストラン11~22時(21時30分LO)、リラクゼーション11~23時(22時30分LO)
料金:
【ゆるうむコース(10時~翌9時】大人1780円、小人780円
※土・日曜、祝日、特定日は+100円。1時~5時は入浴できません
【深夜料金(1~5時)】+2000円 ※土・日曜、祝日、特定日は+2200円
【銭湯コース120(10時~翌1時、時間制限120分)】大人1280円、小人680円
【銭湯コース90(10時~翌1時、時間制限90分)】大人980円、小人580円
【銭湯コース60(10時~翌1時、時間制限60分)】大人680円、小人480円
【朝風呂コース(5~9時、受付終了8時30分)】大人680円、小人480円
※銭湯、朝風呂コースは、土・日曜、祝日、特定日+100円(小人+50円)
※小人は3歳~小学6年生まで(3歳未満の乳幼児は入浴不可)
【宿泊棟】
1名1万円、 2名1万5000円、3名2万100円 、4名2万2000円
※すべて1室料金。土・日曜、祝日、特定日は+2000円(3名のみ+1800円)。1棟につき4名まで利用可。外出不可。飲食持込不可。
Text:清水みさと
Photo:添田康平
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。