京都髙島屋4階、アート&カルチャーが集うカオスパークに話題店「葦島珈琲」登場
上質な空間で、ワンランク上の自家焙煎珈琲とスイーツが味わえるお店として、落ち着いた大人の女性たちから支持を集める京都三条河原町の「喫茶葦島」。新しくなった「京都髙島屋S.C.[T8]」にオープンした「葦島珈琲(あしじまこーひー)」をご紹介します。
Summary
新しくなった「京都髙島屋S.C.[T8]」にオープン
京都の一大繁華街、四条河原町のランドマークとなっている「京都髙島屋」が、2023年に大きく変わったことをご存知でしょうか? 四条通に面する3棟のビルを1棟のビルに建て替え、売り場面積を増床。「京都髙島屋 S.C.」としてグランドオープンしました。
増床部分である「T8 」4 階 の一角は“アート&カルチャーが集うカオスパーク”がコンセプト。そのカオス空間のオアシスとして誘致されたのが「葦島珈琲」なのです。
本店同様にタモ材の広いカウンター席と天然木を使用した温かみのある店内。アート&カルチャーが集う“カオスパーク”のコンセプトに寄り添いつつ、癒やしの空間になっています。
本店「喫茶葦島」にはない、「葦島珈琲」だけの今月のおすすめコーヒー
「葦島珈琲」のコーヒー豆はすべて、厳選した生豆を、少量ずつ直火式焙煎機で自家焙煎しています。豆の個性に合わせて丁寧に焙煎しているため香味豊かな味わいが特徴。
そんななか本店では扱いがなく、「T8」内の「葦島珈琲」でのみ提供されているのが、今月のおすすめコーヒーです。少ロットで仕入れた特別な豆が月替わりでメニューに並びます。入口には豆の香りの違いをテイスティングできるコーナーが。
2つの豆はどちらもエチオピア産で、右側の豆が今月のおすすめコーヒー。左の「モカG1」は、水洗式の精製方法。だからさわやかですっきりした味わい。比べて今月のおすすめコーヒー「ブクサイサ」はコーヒーの栽培限界に近い標高1950~2300mの地で収穫した豆を使用。空気に触れさせずに発酵させるアナエロビック製法で精製されているため、まるでレーズンのように芳醇な香りがします。
そして、「ブクサイサ」のような今月のおすすめコーヒーは、豆での販売もあります。在庫がなくなったら終わりの一期一会の味。コーヒー通の人は、ぜひお試しを!
蒸らしと抽出で温度を変えるハンドドリップコーヒーのお作法
産地も精製方法も吟味された「葦島珈琲」のコーヒー豆。一杯分のコーヒーを入れるのに使う豆の量は15g。正確に計量し、挽きたてを提供します。
そして、コーヒーを抽出していくのですが、カウンターに並ぶポットにはそれぞれに役割があります。1つは蒸らすため、1つは抽出するためのもの。あとは一度に注文が多く通ったときの予備と器の温め用です。
挽きたての粉を蒸らす作業は、低温(約80℃)のお湯で。粉全体にお湯をかけて雑味を取り除きます。
蒸らす工程で出た雑味を含むコーヒーは、茶道の建水(けんすい)を彷彿させる器に捨てます。入れる所作も美しいので注目を。
雑味を取り除いた粉に、次は高温(95℃以上)のお湯を高い位置から落とすように注ぎます。高温のお湯を全体に注ぐことで、コーヒー豆の持つ甘みや心地よい苦味、鮮やかな酸味を最大限に引き出せるのです。
必食! しっとりとろりの「しとろりチーズケーキ」
コーヒーは、「葦島ブレンド」。ブラジル・インドネシア・エチオピアの3カ国の豆がバランスよく配合されていて、すっきりした喉ごしの後に深いコクとうま味が広がります。
合わせたケーキは「しとろりチーズケーキ」。フランスやベルギーで12年間シェフとしての経験を持つ、「クロ・ド・シャルム」阿部シェフによる至宝のスイーツです。ほどよい弾力性ととろりとしたクリーミーな食感。デンマーク産のクリームチーズをふんだんに使ったふくよかな味わいは、想像を上回ります。ちなみに「葦島珈琲」にはチーズケーキだけで4種類のバリエーションあり。
新しくなった京都髙島屋S.C.とともに訪れたい「葦島珈琲」。上質の意味を体感できます。
■葦島珈琲(あしじまこーひー)
住所:京都市下京区四条通寺町東入御旅町2丁目35京都高島屋 S.C. [T8]4階
TEL:非公開
営業時間: 10~20時(19時30分LO)
定休日:不定休(京都髙島屋S.C.に準ずる)
アクセス:阪急京都河原町駅すぐ
Photo:photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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