【ローカルステイinモルディブ第1弾】10万円台で行けるモルディブのローカルアイランドってどんなとこ?
高級リゾートホテルが多く世界中のセレブを魅了するモルディブ。ホテルの高級化と円安の影響で日本では「憧れの存在」になっていますが、実は格安で滞在できる方法があるんです。それが今回ご紹介するローカルアイランドステイ。地元の人々が暮らす島(ローカルアイランド)に滞在する新しいモルディブの旅スタイルで、今、欧米人の間で人気が高まっているんですよ。
Summary
10万円台で安く手軽に行くモルディブ
円安の影響もあり、モルディブでは宿泊費が1泊10万円を超すリゾートホテルも少なくなく、日本人にとってはハネムーンなど一生に一度の憧れのリゾート地というイメージが先走ります。
それは欧米人にとっても同じで、たとえ自国通貨が強くてもやはりモルディブは高くて奮発する旅先と受け止められています。
そんななか、欧米の若いカップルやファミリーの間でじわじわと人気が出ているのがモルディブのローカルアイランド。透明度の高いサンゴ礁に囲まれた海と真っ白なビーチは、手が加えられていないぶんむしろリゾート島よりも美しいことも。
リゾートでは味わうことのできない「モルディブらしさ」に触れることができるのもポイントです。
ローカルアイランドはどこにある?
モルディブには約130島ほどのリゾートアイランドのほかに、地元の人が暮らすローカルアイランドが200島ほどあります。近年、そのローカルアイランドにゲストハウスやホテルが続々とオープンし、広く観光客を受け入れています。
高いリゾートホテルを避けた欧米の若い旅行者やファミリー、あるいはダイビングやサーフィンなど特別な目的をもった旅行者の利用が目立ちます。
ローカルアイランドはモルディブ全土に点在し、国際空港のある南北マーレ環礁はもちろん、アリ環礁やバア環礁など人気のエリアに観光客を温かく受け入れるローカルアイランドがあります。
おすすめローカルアイランドはここ!
モルディブのローカルアイランドに関して日本ではまだ情報が少なく、また積極的に取り扱っている旅行会社もありません。ですので基本的に個人手配で信頼できるホテル予約サイトなどを利用して探すのが基本です。
ここでは人気の島をご紹介します。それぞれの島には大小いくつかゲストハウスやホテルがあるので、興味があればGoogleマップからホテルをチェックしてみるといいでしょう。
北マーレ環礁 フルマーレ島 (Hulhumale')
首都マーレのベッドアイランドとして造られた人工の島。大小いくつものゲストハウスや大型ホテルが揃い、リゾートへ移動する前に1泊する機会も多くご存じの方も多いでしょう。島には人工ビーチやツアー会社も揃い、モルディブで期待するアクティビティのほとんどが楽しめます。大型ホテルの建築計画も進んでおり、今後単なる経由地としてだけではなく目的地として注目を集めそう。
南マーレ環礁 マーフシ島 (Maafushi)
モルディブでも早くから観光客を受け入れ、最も成功している島のひとつ。島内にはツアー会社はもちろん、おしゃれなレストランやカフェも揃っています。宿泊先も小さなゲストハウスからビルタイプの大型ホテルまで多彩。周辺はモルディブを代表するダイビングスポットが多く、ダイバーの間でも人気があります。
バア環礁 カマドゥ島 (Kamadhoo)
ユネスコの生物保護区に指定され、5~11月のシーズン中、マンタが大群となって集まる(通称ぐるぐるマンタ)海域、ハニファル・ベイに近いことから注目されています。シーズン中はスノーケリングツアーが開催されるほか、ダイビングやフィッシング、ドルフィンウオッチングなども人気です。ハイセンスなホテルからアットホームなゲストハウスまで揃っています。
ローカルアイランドで過ごすモルディブ旅行の予算
ローカルアイランドのゲストハウスやホテルの宿泊費はおおむね1泊朝食付で1室US$100(1人US$50)あるいはそれ以下です。
日本からの航空券は、ルートが一般的な安い航空会社を利用すれば13万円程度(ハイシーズンをのぞく)。これに加えて空港からのからの送迎代が1人往復US$100~200(空港からの距離による)が必要になります。
4泊6日間のモルディブ旅行ですと基本料金は1人20万円を切る計算!1人50万ぐらいが相場のモルディブツアー。これは格安です。
さらに現地で必要となる食費、アクティビティ代もリゾート価格に比べたらうんと低い設定なので滞在費があまりかからないのもポイントです。
ただしこちらは個人手配による料金の概算で、季節や予約のタイミングで大きく変動するのでご注意ください。またモルディブに強い旅行会社にローカルアイランドの手配を頼むこともできますが、3~5万円程度の手数料を取られることが多く、大きな負担になるのでご注意を。
ローカルアイランドで何ができるの?
ローカルアイランドには「ビキニビーチ」とよばれる観光客が水着姿で過ごせる白砂のビーチが必ずあり、ビーチでのんびりしたりスノーケリングをしたりと自由に過ごせます。
またダイビングセンターやウオータースポーツセンターがあるほか、島によってはサーフショップも。さらにフィッシングやドルフィンウオッチングツアーといった1日ツアーを扱っているところもあり、基本的にリゾートで楽しめるようなアクティビティはほとんど楽しめるといっていいでしょう。もちろんみやげ物店やカフェ、レストランなども少なからず揃っています。
また地元人や子供たちとの交流が楽しめるのもローカルアイランドステイの楽しみのひとつ。モルディブ人は比較的シャイな人が多いので、ぜひこちらから声をかけて仲良くなってみて!
ローカルアイランドでの注意点
モルディブは国民の100%がムスリムのイスラム教国家であるため、ローカルアイランドでの滞在はリゾートステイと大きく異なることが2点あります。
まずひとつ目は、ローカルアイランドで飲酒ができないという点。ただしほとんどの島でお酒が飲める近隣のリゾートやクルーズボートへ送迎サービスを行っています。
ふたつ目は、露出の激しい服装や水着姿で島内を歩き回ることが喜ばれないという点。とはいえ「露出の激しさ」に対するとらえ方にはお国柄もあり、私たち日本人から見ると欧米の方はかなり露出しているような印象も受けます。また前出したように各島にある「ビキニビーチ」だけが観光客が水着姿でくつろげるビーチとなっています。
手配の点での注意点としては、国際空港から島への交通手段(トランスファー)の確認です。ローカルアイランドの場合、空港あるいは首都マーレから島へのトランスファーが日中に限られているケースが多いようです。日本からの到着便は夜着が一般的なので、多くの場合、空港周辺の島(フルマーレやマーレ)に1泊し、目的地へは翌日の移動となります。
個人手配の場合、前泊のホテルと目的のローカルアイランドでの泊数を間違えないように注意しましょう。
ローカルアイランド滞在はこんな人におすすめ!
モルディブのローカルアイランドは、アジア圏の島々などを好んで旅する人にとてもおすすめです。ツアーがないのが難点ですが、少し情報収集すれば個人手配自体は難しくありません。特にバックパック旅行の経験者には難しいことは一切ありません。
リゾートよりもローカル体験をしたいという冒険心にあふれた人はもちろん、友達同士、カップル、家族連れ、長期滞在をしたいダイバーやサーファーなど、料金の高さがネックになってモルディブ旅行をあきらめていた人におすすめです。
モルディブのよさはその海とビーチの美しさにあり、それはリゾート島とローカルアイランドで変わることはありません。むしろ開発が緩やかなローカル島のほうが自然がずっと美しいなんてことも。
モルディブに憧れるのをやめましょう!
もっと気軽にモルディブを楽しんでほしいから、ローカルアイランドステイもぜひ検討リストに挙げてくださいね。
次回、第2弾では、実際にローカルアイランドのホテルを紹介しながら、具体的にどんなことができるかご紹介します!
text & photo: 荒沢 光
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