世田谷の北欧クレープカフェ「ØC tokyo」でオーガニッククレープを
2024年4月、世田谷エリアにオープンした「ØC tokyo(おーしーとーきょー)」は、デンマークのコペンハーゲンを拠点に活躍中のシェフが考案したクレープを、当地の人気カフェのコーヒーとともに楽しめる北欧風カフェ。シンプルだからこそおいしさがより際立つシュガーバタークレープはまさに絶品です!
テラス席が心地よい北欧クレープカフェ
京王線笹塚駅、幡ヶ谷駅、小田急線代々木上原駅、東北沢駅それぞれから徒歩10分ほど。「ØC tokyo」があるのは大山緑道沿いの瀟洒な住宅エリア。コンクリートと木材のコントラストがスタイリッシュな外観が目を引きます。
店名の「ØC」は、オーガニックを意味するデンマーク語「ØKOLOGISK」のØと、「クレープ(CREPE)」のCに由来するそう。
「ØC tokyo」ではその店名のとおり、オーガニックで上質な素材にこだわったメニューが楽しめます。
打ち放しのコンクリート壁と、青い脚が印象的なテーブル&丸椅子がおしゃれな北欧風の内装は、建築家のクマタイチさんの手によるもの。
週末はかなり混雑するとのことで、テラス席に座りたいなどお目当ての席があるなら早めの来店がおすすめです。
シェフ渾身のレシピによるシュガーバタークレープ
「ØC tokyo」のレシピを考案したのは、コペンハーゲンを拠点に活躍中の田井將貴シェフ。クレープのフレーバーはシンプルに1種類のみというところに、確固たる自信がうかがえます。
さっそくクレープをオーダーし、特別に焼いているところを見せてもらいました。
生地は無農薬の全粒粉と木次乳業のノンホモ牛乳(生乳中の脂肪分を粉砕せずに殺菌した牛乳)を使用し、沖縄の黒糖を加えて発酵を促し、冷蔵庫内の低温で10日ほど寝かせているそう。片面はしっかりと香ばしく焼き、もう片面は短時間でさっと。こうすることでクレープにもちもち食感が生まれるのだとか。
ニュージーランドの無塩グラスフェッドバターを塗り、鹿児島の喜界島の砂糖をたっぷりまぶします。手早く折りたたんだら完成です。
シンプルで美しいプレートは、陶芸家の野口悦士さんによるオリジナル。冷やした有塩のグラスフェッドバターを添えて提供してもらえます。
バターは塗り込んだりせず、好きなサイズにカットしてそのままクレープで包んで食べるのが「ØC tokyo」流。
クレープの片側はサクサク、中はもっちり。砂糖のジャリジャリ食感と冷たいバターがいいアクセントになって、口の中に幸せが広がります。思いのほか甘さも控えめで、あっという間に1枚ぺろりと食べきってしまいそう。週末は行列ができるほど人気だというのも納得のおいしさです。
ボリュームも程よく、お店のオープンが9時なので、モーニングとしてもおすすめです。
コペンハーゲンの人気カフェのコーヒーも楽しめる
コーヒーは、田井シェフがお気に入りのコペンハーゲンの人気カフェ「PROLOG(ぷろろーぐ)」の浅いりのコーヒー豆を、アメリカの「FETCO(ふぇとこ)」社のバッチブリューのコーヒーマシンで抽出したもの。フルーティーでさわやかな酸味が特徴で、クレープとの相性も抜群です。
豆は日替わりなので、訪れるたび新しい味に出合えるのもうれしいポイント。
ほかにも自家製の「レモネード」や「ジンジャエール」各770円などのドリンクメニューも用意されているので、コーヒーが飲めない人でも安心です。
提供時間は11時30分からで、1日限定15食なのでお見逃しなく。
田井シェフが帰国する2024年秋ごろからは営業時間を延長し、ナチュールワインやお酒に合うおつまみなども提供する“ワインクレープスタンド”としてのスタイルも考えているそう。
これからの展開も楽しみな「ØC tokyo」で、まずは絶品クレープを堪能してみてはいかが。
■ØC tokyo(おーしーとーきょー)
住所:東京都世田谷区北沢5-27-16 KMK 1F
TEL:なし
営業時間:9〜17時(16時30分LO)
定休日:不定休
Text・Photo:小山亮子(vivace)
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。