おでかけ
2024.06.29
「箱根遊船 SORAKAZE」で芦ノ湖周遊！ フォトジェニックな湖上散歩へ
さわやかな夏を楽しむなら箱根で船旅はいかが？ 今回は、2024年2月にデビューした遊覧船「箱根遊船 SORAKAZE」に乗って、フォトジェニックな湖上散歩を楽しんできました。まるで緑の公園のような船内とフォトジェニックな座席、船内のショップで買えるグルメ＆おみやげもご紹介します。
コンセプトは「芦ノ湖に浮かぶ緑の公園」
2024年2月に就航した箱根・芦ノ湖の遊覧船「箱根遊船 SORAKAZE（そらかぜ）」。箱根関所跡港～元箱根港～箱根園港～箱根関所跡港をぐるりと運航しています。
箱根遊船のルーツは明治44年 （1911）に設立された「箱根遊船株式会社」で、昭和36年（1961）には、日本で初めて双胴遊覧船を就航させました。双胴船はふたつの船体をつないだ構造で波の影響が少ないことから揺れにくいという特徴があり、遊覧船にぴったりなのだそう。現在は「SORAKAZE」が毎日運航しています（メンテナンス時は別の船での運航）。
船は箱根関所跡港・元箱根港・箱根園港の各港で乗下船できます。
箱根関所跡港へのアクセスは、箱根登山鉄道箱根湯本駅から伊豆箱根バスで約35分、箱根関所跡下車後、徒歩約2分。
船体の外観は和のテイストを表現した水引風デザインで、富士山と芦ノ湖の自然と風景に溶け込んでいます。さらに、航路には箱根神社の平和の鳥居などパワースポットがあることから、縁結びの水引のようにいろんなご縁がつながるかも…という期待を高めてくれます。
「SORAKAZE」は、かつて運航していた「はこね丸」を大幅にリノベーションしたものです。特に古さが目立っていた船内の座席は新しくスタイリッシュなものに変わり、快適な空間に進化。デッキや外観もより明るい印象となりました。
コンセプトは「芦ノ湖に浮かぶ緑の公園」。
船内はとても明るく、ワクワクする空間。デザインは、JR西日本の「WEST EXPRESS 銀河」などを手がけるデザイナー・川西康之さん。
なんと船には本物の花が植えられ、船尾には蔦がからまり、そのうえデッキには本物の芝生を植えているという徹底ぶり。まさに公園のようです。
「『SORAKAZE』を運行している富士急グループは自然保護に熱心で、その理念を船のデザインに取り入れました。芝生は人工芝も考えたのですが、プラスチックが飛散してしまうので、よりエコロジーに。芝生もようやく育ってきました」と川西さん。
4階の「SORAデッキ」には富士山モチーフのモニュメントが。
元箱根港近くでは箱根神社の「平和の鳥居」が間近に見られます。天気がよければ富士山も見えますが、取材当日はあいにく姿を見せずでした。
15種類の座席、どこに座る？
船内やデッキ合わせてなんと15種類ものシートやベンチが用意されています。小上がりスペースや、赤富士をイメージしたソファ席、湖を見つめながらゆっくりと過ごすことのできるカウンター席……。明るい空間であちこち船内を歩き回りたくなる演出はまさに川西デザインの真骨頂。一部をご紹介します。
卵型のハンギングチェアは大人気。ゆられているうちに時間を忘れそう……。
琉球畳を敷いた小上がり席。富士山をかたどったクッションがかわいい！
なんとブランコ“風”ベンチも！ 下はロープで固定されているので安心。
そのほか、1階にはバリアフリータイプの座席や操舵室前のキッズコーナーもあります。
船内のショップも富士山づくし！
1階のショップでは、ドリンクやスイーツ、おみやげなどを販売しています。
おすすめは「ちょこっと富士山ジェラート」。フレーバーは、写真の抹茶のほか、豆腐、プレミアムバニラ、チョコレート、いちごミルクなど豊富です。ちなみに、トッピングされている富士山はチョコレートです。
クリアボトルに入った「ミニフジヤマクッキー」や、船と水引デザインがかわいい「SORAKAZEオリジナル縁起物キャンディー」はおみやげに最適。ちなみに外国人観光客に圧倒的人気なのはクラフトビールなのだとか。
ノンアルコールなら芦ノ湖ブルーをイメージした「芦ノ湖リフレクションソーダ」600円や、富士山の形をした溶けない“くずアイスキャンディー”を入れた「富士山くずキャンディソーダ」800円があります。
「SORAKAZE」から眺める箱根はとても新鮮な感動を与えてくれます。船内やデッキで好みの場所を見つけて湖上散歩を楽しんでみませんか。富士山が見える青空の日は特に気持ちがいいですよ。
■箱根遊船 SORAKAZE（はこねゆうせん そらかぜ）
住所：神奈川県足柄下郡箱根町箱根10（箱根関所跡港営業所）
TEL：0460-83-6015（箱根関所跡港営業所）
運航時間：9時20分～16時30分※時期により異なる
運航ルート：箱根関所跡港～元箱根港～箱根園港～箱根関所跡港
料金：箱根関所跡港～箱根園港片道1000円、箱根関所跡港・元箱根港〜箱根園港往復1800円
※SORAKAZEが運休の場合は別の船での運行になります。スケジュールは公式サイトで要確認
Text＆Photo：星 裕水
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
この記事を書いた人
