• るるぶ&more.
  • エリア一覧
  • 東京都
  • 【おとなのソロ部】神保町「無用之用」でいつか役立つ本に出合うソロタイム。読書しながらお酒も飲めちゃう♪
【おとなのソロ部】神保町「無用之用」でいつか役立つ本に出合うソロタイム。読書しながらお酒も飲めちゃう♪

【おとなのソロ部】神保町「無用之用」でいつか役立つ本に出合うソロタイム。読書しながらお酒も飲めちゃう♪

おとなのソロ部 本屋 ソロ ソロ活動 おひとりさま ブックカフェ
るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket

東京・神保町にある「無用之用(むようのよう)」は、すぐに役には立たないが、いつか役立つかもしれない本を揃えている書店。ジャンル分けせずに本棚ごとにテーマを掲げて、それに合った本を置く、その特徴ある陳列の仕方によって、普段は読まないジャンルの本と出合うことができます。さらに、土地柄もあって読書好きのソロ客が多いため、集中して本と向き合うことができるのも魅力。アルコールなどのドリンクやフードのオーダーができるので、読書をしながらお酒を飲むという至福のソロタイムを過ごせます。

Summary

いつか役立つ本が見つかる隠れ家的書店「無用之用」

今回紹介する「無用之用」は、日本を代表する本の街・神保町にある隠れ家的書店。東京メトロ、都営新宿線、または都営三田線神保町駅A7出口から徒歩3分、細い入り口が特徴のビルの2階に位置しています。「ラーメン二郎 神田神保町店」のすぐ隣にあるので、目印にすれば迷わずたどり着けるはずです。

店名の「無用之用」とは、中国の思想家・荘子の言葉。「一見、何の役にも立たないものが、実は役に立つ」という意味で、店には「すぐには役に立たないが、いつか役に立つかもしれない」というコンセプトのもと1000冊以上の本が揃っています。
書店として本の購入はもちろん、カフェバースペースを設けているためドリンクやフードを楽しみながら読書にふけることができるんです。

店内は、白をベースに温かみを感じる木のインテリアや観葉植物が配置された心地いい空間。店主いわく、人の思考を邪魔しないラフな空間をイメージして、落ち着いた色調でまとめ、刺激的なものを置かないレイアウトにしたそう。入り口付近の手前と、奥の2つのエリアで構成されていて、手前は購入できる本がずらりと並んだ空間、奥はカフェバー利用できるスペースを中心に、本棚もいくつか置かれた空間になっています。

カフェバースペースには、カウンター席が11席、テーブル席が3席。どの座席も壁向きにレイアウトされているため、他のお客さんと目が合うことがなく読書に没頭することもできます。また、視界に必ず植物のグリーンが入るため、リラックスした気分で過ごせるのもうれしい。

ソロおすすめ Point
平均的なソロ利用率は90%。おひとりさまがほとんどのため、本を選ぶときも、読書するときも浮いた感覚にならずにリラックスして時間を過ごすことができます。基本的にお客さんがいても店内は落ち着いていますが、夕方は呑みにくる人も多く賑やかになるそう。気になる人はオープン直後の来店がおすすめです。


お客さんが選書!? テーマで作られた本棚だからこその出合いがある

「無用之用」の特筆すべきポイントは、本の陳列と選書の仕方です。
こちらではジャンル分けせず、さらに各棚にキーワード(テーマ)を掲げて、それに合った本を陳列しているので、好み関係なくさまざまな本に出合うことができます。

本棚は店主だけでなくお客さんにも作ってもらっていて、全体の半分がお客さん制作の棚になります。
店主が気になったお客さんに声をかけて、キーワードとそれに合った本を10冊ほど自由に提案してもらって作っているそうです。そのため、本棚ひとつひとつに個性が出ていて眺めているだけでも楽しい。キーワードに惹かれて直感的に選ぶことができるのは珍しい出合い方で、どこかロマンチック。

店主が本棚を作る時は、パッと思いついたキーワードに合う本を集めたり、本を集めてから共通するキーワードを掲げてみたりと、毎回選書の仕方・順序が違うのだとか。ただ共通して、ひとジャンルで絞ることは絶対せずに、ポップなものから固いものまで幅広く選んでいるそうです。

ソロおすすめ Point
ジャンルレスな陳列だからこそ読んだことのないジャンルや本と出合うことができ、そして、新たな自分の発見にもつながりそう。ひとつひとつの本と向き合うことができるほか、「この棚を作った人は、どんな人なのかな」などと人のバックボーンを想像して楽しむこともでき、ほかの書店にはない充実したひとり時間を過ごせます。
黒いボックスに書かれたキーワードがテーマ
黒いボックスに書かれたキーワードがテーマ

取材時には「晴れ、ときどき猫」や「こういう感じのおうちのおせち料理を食べたい」、「なんでもない(かもしれない)日々」などと、想像力が掻き立てられるキーワードばかりでした。本棚が入れ替わるタイミングは決まっておらず、本が売り切れ次第、店主またはお客さんが新たな棚を作るという形をとっています。
今日は本のラインアップが変わっているかもしれない…とワクワクしながら足を運ぶことできるのは面白いですね。

よく観察してみると、本棚に使われているのはリンゴ箱!?
店内の本棚は、すべてリンゴ箱でできていて、使い込まれた感じがとてもエモーショナルで素敵。店主の弟さんが都内でリンゴの販売店を営んでいることに由来するのだそう。

お酒を飲みながら読書。カフェ利用で至福のソロタイムも

窓際の席でぼーっと神保町の街並みを眺めるのも心地よさそう
窓際の席でぼーっと神保町の街並みを眺めるのも心地よさそう

店内奥のスペースでは、アルコールやソフトドリンク、フードのオーダーができ、それを食べながら読書を楽しむカフェ利用もできます。また、ドリンクを注文すればお菓子やカップラーメンなど何でも好きな食べ物を持ち込んでも大丈夫。これまで宅配ピザや自宅で作った惣菜を持参してきた人もいたそうです!
 
ドリンクやフードで汚さないように注意すれば、購入しなくても本棚に陳列されている本を読んでもOK。ただ、ほかにもお客さんがいるので、一度にたくさん取るなどせず節度を守って過ごしてくださいね。

ソロおすすめ Point
店内の本が自由に読めるため、何も持たずにふらっと訪れても充実したソロタイムを過ごすことができます。必要とあれば食べ物を持ち込めるので、自宅での読書スタイルを再現しやすいのも居心地がよく、おひとりさまでリラックスして過ごせます。

23種類ものカフェメニューから今回は店主おすすめの「すだちサワー」650円と「りんご酢ミルク」600円、「オイルサーディン」800円をオーダーしました。
 
「すだちサワー」は、すだちのさわやかな風味が特徴の1杯。アルコール度数もそこまで高くないため、ほろ酔い気分で優雅に読書を楽しむことができます。

店主の弟さんの店で販売しているリンゴ酢にミルクを合わせた「りんご酢ミルク」。ひと口飲むと、リンゴ酢らしい酸味と、リンゴのフルーティーな香りが強く感じられて、クセになる味わいとなっています。ミルクがヨーグルトのように、とろりとまろやかな後味を残してくれるのもポイントです。

「オイルサーディン」は、イワシの油漬けのこと。スタッフが固形燃料に火をつけてくれて、目の前であぶられるライブ感を楽しむことができます。ぐつぐつと泡が立ち、香ばしい香りが感じられるようになってきたら食べ頃。キュッと身が引き締まっていて、味も濃いめなのでお酒との相性バツグン!病み付きになること間違いなしです。

普段は読まないジャンルの本と出合えるほか、お酒やフードをつまみながら読書もできる珍しいスタイルの書店「無用之用」。おひとりさまでリラックスする場所にぴったりなので、ぜひ神保町を訪れたときは立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

◼︎BOOKSHOP 無用之用(ぶっくしょっぷ むようのよう)
住所:東京都千代田区神田神保町1-21-2 一和多ビル2F
TEL:なし
営業時間:14〜21時(金・土曜は〜22時)
定休日:月・火曜
アクセス:東京メトロ、都営新宿線、都営三田線神保町駅A7出口から徒歩3分

ソロ Memo
■取材時のソロ率:90%(平日午後)
■おすすめの利用シーン:読んだことのないジャンルの本に手をのばして新たな自分を見つけたいとき、新しい本と出合いたいとき、食事を楽しみながら読書する充実したひとり時間を過ごしたいとき


Text&Photo:小杉環太(エフェクト、写真一部「BOOKSHOP 無用之用」提供写真)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください