【おとなのソロ部】都市型スパ「TOTOPA 都立明治公園店」で新感覚の“ととのい”体験!
サウナ人気に伴い、さまざまなタイプの施設が増えた昨今。従来のサウナ施設では物足りない、スパのようにくつろげたら……と思うことはありませんか? 2024年3月に開業した「TOTOPA 都立明治公園店(ととぱ とりつめいじこうえんてん)」の女性フロアは、本格的なサウナを体験できる脱衣エリアと、薬草スチームサウナがある館内着エリア、ふたつのエリアに分かれた新感覚の都市型スパです。自分好みの過ごし方で心身ともにリフレッシュできる、ちょっとぜいたくなソロ時間を満喫してきました。
Summary
国立競技場に隣接する「都立明治公園」内の都市型スパ
東京メトロ外苑前駅から徒歩9分、JR千駄ヶ谷駅から徒歩10分。「TOTOPA 都立明治公園店」は、都市を彩るオアシスとして2023年に再整備された「都立明治公園」内に位置します。スーパー銭湯の「お風呂の王様」などを運営する、「東京建物」が立ち上げた都市型スパの新ブランドで、都立明治公園店はその1号店です。男女それぞれ異なる設備とデザインで新しい“ととのい”体験を提案します。
女性フロアは脱衣エリアと館内着エリアに分かれていて、脱衣エリアはサウナ、温水、水風呂が、館内着エリアは呼吸ルーム、薬草スチームサウナ、ラウンジがあり、それぞれロッカールームで繋がっているので、自由に行き来できます。
予約は不要ですが、LINE公式アプリから会員登録を行い、会員証バーコードをタブレットにかざして入館するシステム。利用料金は1時間まで2178円、2時間まで3278円、3時間まで4378円、3時間以上は6578円。支払いはクレジットカードまたは、二次元コード決済で、1分でも過ぎると自動加算となるので要注意。おひとりさまは混み具合が気になるところですが、LINE公式アプリにて混雑状況がリアルタイムで確認できるので、空いている時間をチェックしてから訪れることもできます。
女性フロアは2階、男性フロアは3階。建物内に入ると、賑やかな公園の喧騒を忘れる静寂な空間で、ハーブのような心地いい香りが出迎えてくれます。2階の入り口で靴を脱ぎ、シューズロッカーにしまってから受付へ向かいます。
スタッフから施設利用の案内を受け、LINE公式アプリの会員証バーコードを備え付けのタブレットのカメラに読み込ませれば、チェックイン完了。
受付にはフェイスマスクブランド「LuLuLun」のパックが5種類あり、好きなパックが1枚もらえます。入館時からこうしたうれしいサービスがあり、この先どんなアメニティが用意されているか期待が高まります。
ロッカールーム入り口の横に館内着が入ったバッグがあるので、F(フリーサイズ)かLサイズのどちらかを選びます。
このバックの中には、館内着エリア、脱衣エリアでの基本ルーティンを記載したシート「TOTOPAの楽しみ方」が入っているので、初めて訪れる人も安心です。
【ロッカールーム】女優MEGUMIさんセレクトのこだわりコスメが充実
ナチュラルテイストのロッカールームは広々としていて、パウダースペースも一緒になっています。
ロッカーは大きな荷物も収納可能で、上着が掛けられるハンガーがふたつあります。ロッカーの下はベンチのようになっていて、荷物を置いたり、座ったりできるのでかなり便利!
「TOTOPA」オリジナルの館内着は、機能的なウエアをデザインするブランド「NEUTRALWORKS.」によるもので、短パンとタンクトップ、その上にスナップボタン付きガウンを羽織ります。通気性と速乾性に優れた、サラッとした肌触りで、これなら館内着エリアにある薬草スチームの蒸し湯も快適に過ごせそう。
女性フロアに備わるアメニティグッズも「TOTOPA」の魅力のひとつ。なかでもスキンケアアイテムは、美容本を出版して話題となった女優のMEGUMIさんがセレクトという、テンション上がるラインアップです。クレンジングはバームタイプの「DUO」が2種類と、美容液クレンジングの「I'm Your HERO」。クレンジングだけで3種類もあるなんて、どれを使おうかと、ちょっとうれしい悩み。
スキンケアは、「EKATO」の毛穴引き締めの導入美容液から、国産オーガニック「do organic」の化粧水が2タイプ、発酵から生まれた「FRENAVA」の美容液、そして保湿効果抜群「Otonë」のクリームと、ひと通り揃っていて、美容系の仕事をしているお客さんからこのラインアップは凄い! と絶賛されたことがあるそうです。これに「LuLuLun」のフェイスパックを使えば、さらに美肌へ導いてくれそう。ちなみに、館内着エリアにもスキンケアアイテムが常備されているので、後ほど紹介します。
ドライヤーとヘアアイロンは美容ブランドでおなじみの「ReFa」、そのほかに、ヘアミストやヘアゴム、クシ、綿棒もあります。これだけ充実していれば、帰宅時用のコスメだけ持参すればOKですね。
パウダースペースの化粧鏡はLED照明が内蔵されています。右下にある3つのマークは右が曇り止めのON/OFF、真ん中は昼白色・昼光色・電球色の3段色調整、左は調整OFF。ちなみに、リラックスしたいときは電球色(オレンジ系の光色)、メイクするときは自然な光色の昼白色がベストだそう。
【館内着エリア】薬草スチームでデトックス、開放的なラウンジでゆったり
ロッカールームで着替えたらまずは館内着エリアへ。ここはストレッチを行う「呼吸ルーム」、薬草スチームサウナ「すちこ」、クールダウンできる「コールドルーム」、リラックススペースの「トトパラウンジ」、そしてドリンクカウンターとエアロバイクが2台備わるフィットネスエリアがあります。ロッカールームと同じく、ナチュラルで落ち着いた空間は居心地抜群です。
まずは薬草スチームサウナに入る前に、ウォーミングアップを行う「呼吸ルーム」へ。ここでは5分程度のストレッチプログラムが用意されているので、それに合わせて呼吸を整えます。もちろん館内着のままでOK。
竹に覆われた扉を開けると、そこはドーム型の不思議な空間。中央にあるほうじ茶を焚いた茶香炉を囲むように、ヨガマットとストレッチプログラムの解説が置かれています。ヨガマットの上に座り、プログラムを参考に身体をほぐしていきます。もちろん、自由にストレッチを行っても問題なし。
ほうじ茶のやさしい香りに包まれた「呼吸ルーム」は、時間の経過とともに照明の光が変化します。聞こえてくる水滴音のBGMに耳を傾けながらストレッチしていると、疲労や緊張から解放されていくような、リラックス気分に。
「呼吸ルーム」でウォームアップを行ったら「すちこ」へ。岩盤浴のように横になりながら発汗・デトックスできる、薬草を使った蒸し湯です。これは、クリエイティブサウナ集団「TTNE」との共同開発により生まれたもので、これまでにない蒸し湯を体験できます。
「すちこ」の入り口横にある水玉のオブジェのようなものは、コートフックでした。館内着のガウンはここにかけても、ロッカーにしまってもOK。
「すちこ」の部屋近くの棚にある、大判タオルを1枚持って中に入ります。写真のバスタオルは「すちこ」と「呼吸ルーム」で使用できます。
大分県別府温泉にある「鉄輪むし湯」を参考にした「すちこ」。7つある寝転びスペースに漢方の生薬としても使われる薬草の石菖(せきしょう)を敷き詰め、編みを被せています。
ここに大判タオルを敷いて横になる、岩盤浴のようなスチームサウナです。各スペースには仕切りがあるので、気兼ねなく汗を流すことができます。
部屋の両端には巨大なセイロの中に石菖が入っていて、石菖を含んだ蒸気がもくもくと立ち、さわやかな香りとともに部屋全体を包み込んでいます。室温60℃、湿度は50%ほど。「呼吸ルーム」でストレッチを行ったこともあり、横になると1分もたたないうちにじんわりと汗が出てきます。寝転んでいることで、手先や足先の末端まで温かさが行き渡る感覚。各スペースには5分の砂時計が置いてあるので、時間の目安にもなります。たっぷり汗をかいたので、5分ほどで「すちこ」を出ます。
身体の芯まで温まった後は、室温10℃ほどに設定された「コールドルーム」でクールダウン。発汗後の肌はそのままにしていると乾燥しやすくなるので、保湿ケアを行いたいところです。「コールドルーム」には、敏感肌ブランド「OSAJI」の化粧水が常備されているので、たっぷり水分補給して、肌に保湿と潤いを与えましょう。汗が気になる人は、パウダースペースで顔を洗ってからでも構いません。
「コールドルーム」でリフレッシュした後は、身体の中もしっかりと水分補給を。「トトパラウンジ」にあるドリンクカウンターには、英国式植物療法や漢方、和漢などをブレンドするハーブ専門店「NeRoLi herb」のハーブティーが温冷それぞれ2種類用意されているので、水分補給しながらインナーケアもできます。すべて飲み放題なので、喉が乾いたなと感じる前に、いつでもこまめに水分を摂取しましょう。
汗を流した後の1杯はビール! なんて人は、ノンアルコールビールですっきりはいかが? ノンアルコールなので、飲んだ後も薬草スチームサウナに入ることもできます。
バンブーチェアに座って、リラックスタイム。すぐ横にはドリンクカウンターがあるので、いつでも水分補給ができます。このコンパクトさもいい感じ。
バンブーチェアが並んだ先は小上がりになっていて、窓際にはカウンターテーブルがあります。それぞれに電源も備わっているので、コワーキングスペースとして利用できます。PCやタブレットを持ち込めば、リフレッシュしながら仕事もできそう。
「呼吸ルーム」→「すちこ」→「コールドルーム」→「トトパラウンジ」、この流れを2・3回繰り返すのが、「TOTOPA」が提案する新しい“ととのい”ルーティンだそう。もちろん、自由にアレンジするのもよしです。自分に合ったリラクゼーションを堪能しましょう。
【脱衣エリア】香木の香りに癒やされるサウナでセルフロウリュウ
続いては脱衣エリア(浴場)へ。館内着はロッカーにしまっても、脱衣エリア入り口の棚に置いてもOK。自由に使えるフェイスタオルとバスタオル、レモン水もあるので、サウナ前後に水分補給を行いましょう。
サウナ、温水・水風呂、外気ラウンジがある浴場は、館内着エリアとは異なるグレーを基調としたクールでスタイリッシュな雰囲気。
まずはシャワーで体を洗います。独立シャワーブースが3つあり、目隠し扉も付いているのは高ポイント。シャワーヘッドはミストやポイントジェットなど4つのモードを搭載した「ReFa」で、レインシャワーも備わります。バスアメニティは、オーガニックスパブランド「MAROA」のボディソープとフェミニンソープに、「ROOTH」のシャンプーとトリートメント、そして「OSAJI」のフェイシャルウォッシュと、こちらも充実しています。
サウナの前に、湯船に浸かって体を温めることでより発汗しやすくなります。濡れた体をフェイスタオルで拭いて、浴室の奥にあるサウナ「かおるこ」へ。
サウナの「かおるこ」は2段座面で6人程度が座れるコンパクトな空間。扉を開けると木のさわやかな香りを感じるのは、壁に香木(クスノキ)を置いているから。黒で統一された室内に明るさを落とした照明は、没入感を味わえます。
室温90℃の中、木の香りに癒やされつつ汗がじんわり出てきたところで、セルフロウリュウを体験。柄杓に水を汲んで、ゆっくりと石の奥からかけていきます。蒸気が発生することで、さらに木の豊かな香りが広がります。湿度と体感温度が上がり、汗がどばっと出てきたところで退室。
シャワーブースで汗を流し、水風呂でクールダウンしたら体を拭き、「外気ラウンジ」で休憩タイム。窓から入る自然の風を受けながら、心地いい脱力感を堪能。サウナ→水風呂→外気浴を2・3回繰り返すのが “ととのう”サウナの基本ルーティンだそう。もちろん、繰り返さずに館内着エリアの「トトパラウンジ」でまったりするもよし、過ごし方は自由自在。
こだわりコスメで入念にスキンケアしたら、館内着をバッグに戻して受付のスタッフへ返却します。受付に設置された退館用のタブレットに会員証バーコードをかざし、次に、右隣にある決済確認のタブレットにもバーコードをかざします。決済方法を選んで支払うと、これでチェックアウト完了。
男性フロアにはサウナーを虜にする、3つのサウナと深水風呂
男女それぞれ異なる設備、デザインと聞くと、気になるのが男性フロアです。開店前にちょっと見学してきました。「左右ナ(サウナ)」とよばれるコンセプトの異なる3つのサウナ空間と水深約160cmの水風呂を含む2つの水風呂、そして3つの休憩スペースがあり、18通りの“ととのい”を体験できるそう。
寒色照明で左脳を刺激する「左室」、パーソナルスペースで右脳を刺激する「右室」、飲み物持ち込みと会話OKの「ナ室」と個性的で興味深い。「まだ未定ですが、男女入れ替えDAYを設けるのもおもしろいですね」というスタッフの声に、期待大!
頭も体も心もスッキリ、気分は爽快。次は館内着エリアをメインに過ごそうかな、サウナだけでサクッと1時間にしようかなと、自由自在に過ごせる「TOTOPA都立明治公園店」は、何度でも通いたくなる魅力いっぱいのサウナ&スパでした。
■TOTOPA 都立明治公園店(ととぱ とりつめいじこうえんてん)
住所:東京都新宿区霞ヶ丘町5-7都立明治公園内A棟2・3F
TEL: なし(公式サイトにあるメールアドレスに問合せ)
営業時間:11~23時(最終受付22時)
料金:1時間まで2178円、2時間まで3278円、3時間まで4378円、3時間以降6578円
定休日:無休
公式サイト:https://totopa.jp
■おすすめの利用シーン:汗を流してリフレッシュ・デトックスしたいとき、疲れを癒やしたいとき
Text:木村秋子(editorial team Flone)
Photo:yoko
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