【奈良のかき氷】これはもはや「ケーキかき氷」。新ジャンルを生み出した「Latelier Cerisier」

【奈良のかき氷】これはもはや「ケーキかき氷」。新ジャンルを生み出した「Latelier Cerisier」

かき氷 奈良県 インスタ映え パティスリー カフェ巡り 焼き菓子
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かき氷の聖地、奈良にまたとんでもないお店が登場しました。その名は「Latelier Cerisier (らとりえ すりじぇ)」。同業者ですら一目を置く、そのかき氷の味は間違いなく別格。近鉄の奈良駅から徒歩1分で行けるアクセスのよさにも注目です。

Summary

近鉄奈良駅から徒歩1分の場所に現れた、奈良かき氷界の新星

Latelier Cerisier

近鉄奈良駅の5番出口から徒歩1分。それだけを聞くととても繁華な場所を想像してしまいますが、駅前の大通り(大宮通り)と接する南向き一方通行の細い道を入ると、周りの景色はすぐに閑静な住宅街へと変わります。その境目にあるのがパティスリー「Latelier Cerisier (らとりえ すりじぇ)」。駅近でバリアフリーという外観だけ見ても、老若男女問わず、多くの人に開かれたお店だということがわかります。

Latelier Cerisier

店内はケーキ店とカフェをうまく両立させた席の配置で、すっきりとした動線が引かれています。

Latelier Cerisier

かき氷好き、かき氷マニアの人は一人で行動する人も多いから、とカウンター席が充実。壁で仕切られたおひとりさま専用のかきごおりに全集中できる席もあります。

Latelier Cerisier

オーナーであるシェフは、奈良公園内のウェディングサロンでかき氷イベントを大ヒットさせた方。メニューはシェフお手製のイラスト入りです。シロップやトッピングが図解されています。「1つの氷に何種類シロップ使ってるの?」と思わず心の中でツッコミを入れたくなるくらいすごい内容です。

デコレーションケーキのような見た目で空気のように軽い、新世代のかき氷

Latelier Cerisier
「マンゴーのかき氷」バラあり2200円、バラなし2000円 ※提供時期は6月初旬~7月下旬予定

シェフいわく、かき氷はレストランデザート。ケーキのように持ち帰ることはできない、その場でしか食べられないものだからこそ、アシェットデセール(皿盛りデザート)の表現を氷で再構築しているのだとか。春夏秋冬、季節ごとに内容を変えるなか、7月らしい氷といえばこちら「マンゴーのかき氷」。宮崎県から届く枝で完熟させる高級マンゴーを使ったかき氷です。

Latelier Cerisier

氷を削る様子から見せていただきました。塊の氷は室温に置き、表面が少し溶け出す状態にしたものを、「初雪」のかき氷機で薄く削ります。この羽衣の羽の広がりを見るだけで削りの巧さがわかります。削り、やさしく形を整えたのち、丸みからはみ出た部分をペティナイフで削ぐようにして取り払います。余分な氷は食感を悪くするのだとか…。このこだわりは、実際に食べてみるとわかります。

Latelier Cerisier

グラスの奥にはマンゴームースと奈良のブランドいちご「古都華」シロップ。氷をのせたあと第1のシロップはブルーベリ&カシス、パッションフルーツとマンゴーのシャンティ、ザクザクした食感のシュトロイゼルクッキー。

Latelier Cerisier

氷をのせて2層目はマスカルポーネチーズのエスプーマとカルダモン(ハーブ)のミルクシロップ、そしてとろとろのマンゴーシロップをかけます。フルーツのシロップは基本的に非加熱。果実そのものが持つとろみをシロップに生かします。

Latelier Cerisier

最後にアングレーズソースで今まで積み上げてきた氷を覆い隠すかのようにデコレーション。ケーキの仕上げにもよく使われるソースですが、乳脂肪分をケーキのときよりも12%ほど下げて氷との相性を良くしています。

Latelier Cerisier

仕上げにライムの皮を削ってすっきりとした柑橘の香りを足します。ミルクシロップに加えたカルダモンもしかりで、香りを加えることで味に奥行きが生まれるそう。

Latelier Cerisier

ダグワーズ、ココナッツのメレンゲ、ピスタチオをトッピングして南国仕様に。バラの花に細工したフレッシュマンゴーは追加トッピングです。

Latelier Cerisier

実食です。スプーンは吸い込まれるように氷の中に入っていき、空気のような軽さ。ひと口目を口に運んだ瞬間、ライムの清々しい香りとともにふわふわの氷とやさしいクリーム、マンゴーの濃厚な風味がやさしく舌を包みます。層で構成されているから、ひと口ごとに微妙に味が違うのはもちろん、味の変化のグラデーションがなめらかに調和しています。今まで食べた何にも例えられない味。氷が溶けるとフラペチーノのようで、最後の一滴までおいしくいただきました。

このマンゴー氷。食べられるのは7月末頃までの限定。でも、マンゴーが終わるとまた次の旬のフルーツ氷が登場します。

どれも食べ逃したくない!フルーツの旬を味わえるかき氷

Latelier Cerisier
「メロンのかき氷」1700円 /© Latelier Cerisier

7月に食べられるかき氷には、ほかにメロンのかき氷があります。6月中旬に登場した新作ですが、暑さが厳しくなってくる頃からベースがアーモンドミルクからカルピス&ヨーグルトに変わります。より軽く、すっきりとした味へと変化。

Latelier Cerisier
「チェリーのかき氷」1700円/© Latelier Cerisier

アメリカンチェリーの旬も夏。こちらにはアメリカンチェリーとフランスのチェリー、グリオットの2種類が使われています。グリオットは生のままでは酸っぱすぎて食べられないサワーチェリー。加熱して酸味のきいたシロップに。秋が近づくといちじくのかき氷や芋・栗・カボチャのかき氷が登場予定とのこと。全制覇したくなる、アートのようなかき氷。駅からも近いので、ぜひこの感動を味わってみてください。

■Latelier Cerisier(らとりえ すりじぇ)
住所:奈良県奈良市西御門町11-5 タウンコート西御門 1F
TEL: 0742-42-8027
営業時間: 11〜19時
定休日:水・木曜
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩1分

Photo:photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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