追い氷無料!「上野かき氷専門店 四代目大野屋氷室」の”生氷®︎”を味わう

追い氷無料!「上野かき氷専門店 四代目大野屋氷室」の”生氷®︎”を味わう

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JR上野駅から徒歩1分の場所にある「上野かき氷専門店 四代目大野屋氷室(うえのかきごおりせんもんてん よんだいめおおのやひむろ)」は、創業79年の老舗氷店が営むかき氷店。このお店の唯一無二の特徴は、ここでしか食べられない「生氷®︎」を使用していること。生の氷ならではの、ふわふわ食感と雑味のない透き通った味を楽しみに訪れました。

Summary

冷凍せず独自技術で保存する、唯一無二の「生氷®︎」

JR上野駅から徒歩1分。上野アメ横商店街近くの多くの飲食店が立ち並ぶエリアに「上野かき氷専門店 四代目大野屋氷室」はあります。四代目オーナーの「氷の本来の食感やおいしさを知り、味わってもらいたい」という思いで、2017年にオープンしました。

こちらを営むのは「大野屋氷室本店(おおのやひむろほんてん)」という業務用の氷を販売する氷屋さん。第二次世界大戦が終わった1945年に創業し、当時はリアカーで飲食店やバーに業務用の氷を運び、販売していたといいます。

カウンターに自家製シロップがずらり
カウンターに自家製シロップがずらり

お店は「Barヒダリキキ(ばー ひだりきき)」の店舗を、日中のみ間借りして営業するというスタイル。2024年は8月まで無休で営業、9月以降は不定休営業です(休みは公式サイトのカレンダーに掲載)。年によって、デパートなどでの催事も行っています。

「上野かき氷専門店 四代目大野屋氷室」の氷には、唯一無二の特徴があります。それは生の氷=「生氷®︎」を使っていること。生氷®︎とは、徹底された温度管理により「冷凍せずに」保存されている、いわゆる「生」の状態の氷。
氷は通常冷凍保存されますが、それにより品質が下がります。冷凍せずとも氷の状態を保てるのは、創業から79年にもわたり氷の扱っているからこそ知る独自技術があるからこそ。そのときの気候や温度・湿度によって違う氷の状態を繊細に見極め、約135㎏の氷柱からかき氷に最適な部分をわずか約12㎏だけ切り出したものを削ってかき氷を作っています。また、製氷機の刃の角度は、そのときの氷の状態に合わせて調整されています。これも氷を扱う長年の勘があるからこそ、なせる技です。

これらの氷への並々ならぬこだわりが、ふわふわで口に入れるとすっと溶ける新食感の氷を生み出しているのです。

氷屋だからこそ実現! 氷のおかわり「追い氷」が無料

「上野かき氷専門店 四代目大野屋氷室」には、「追い氷無料」という人気サービスがあります。読んで字のごとく、氷を無料で追加してもらえるというサービスです。かき氷は食べ進めるうちに氷が溶け、水の状態になってしまいます。そんな状態の食べかけのかき氷の上に新たに氷を追加することで、いつでも削りたての氷をフレッシュな状態で味わうことができます。ベストな食感でかき氷を楽しむことができるように、追い氷のオーダーには最優先で対応することも徹底しているとか。

ふわふわの食感を楽しめるために、盛り付けの際に手で氷の形を整えないのも「四代目大野屋氷室流」です。形はいびつですが、氷の色は透き通っていてとてもきれい! 

メニューは日替わりで、訪れるたびに新しい味に出合える楽しみがあります。そのラインナップは、変り種というよりは、昔からある定番フレーバーが多い印象です。そして、ほとんどのメニューが1000円以下というリーズナブルな価格設定もうれしい。これには、極限まで値上げをしないというオーナーの思いが込められています。

大人気の4メニューはこちら! あっという間に完食

「大野屋のいちごミルク」800円
「大野屋のいちごミルク」800円

早速、オリジナルの創作シロップを使った人気のメニューをいただきましょう。一番人気のメニューは、こちらの「大野屋のいちごミルク」。 10月まであるグランドメニューです。訪れる人ほとんどがこれを注文し、リピートするそうです。もみがらと米ぬかを肥料とした完熟「とちおとめ」を使用した自家製シロップが、たっぷりとかかっています。

濃厚で、どこか懐かしい味わい。ごろっとしたイチゴの果肉と、つぶつぶの食感も楽しい! 自家製練乳の甘さとイチゴの甘酸っぱさの相性は、言わずもがな抜群です。追い氷をしつつ、最後までふわふわな氷でおいしく味わえました。

「生搾りレモン」800円
「生搾りレモン」800円

こちらも人気の定番メニュー「生搾りレモン」(10月まであるグランドメニュー)。ベースのかき氷は、大野屋特製の「すい」。「すい」は、オーナーが祖母から受け継いだ大野屋代々伝わる秘伝のみぞれシロップをかけたメニュー。その上に、フレッシュな生レモンをその場で絞って食べます。

レモン絞り機でぎゅっとレモンを絞るのもワクワク
レモン絞り機でぎゅっとレモンを絞るのもワクワク

生搾りだからこその、フレッシュなレモンの香りとさわやかさ。レモンの生搾りは酸っぱ過ぎないかな……と思いきや、ベースの「すい」のほんのりした甘さと絶妙に絡み合って、スプーンを持つ手が止まりません。これは、やみつきになります。

「宇治抹茶ミルク」800円
「宇治抹茶ミルク」800円

こちらは「宇治抹茶ミルク」(10月まであるグランドメニュー)。京都・宇治 丸久小山園の上質な抹茶をぜいたくに使用しています。店で抹茶をたてているため、華やかな香りと風味をダイレクトに感じられます。抹茶の濃さと渋みも十分に感じられる、大人の味です。

濃く、奥行きのある味わいで、まるでお抹茶を飲んでいるような心地いい苦みが口に広がります。甘さ控えめの大野屋自家製の粒あんをトッピングするのもおすすめです(トッピングは100円)

「大野屋のマンゴー」900円
「大野屋のマンゴー」900円

期間限定のメニューにも注目です。こちらは、この夏人気のマンゴー(9月末頃まで提供予定)。フレッシュなマンゴーを存分に味わえるメニューです。

ちなみにこれまでオーナーが作った創作シロップは、1000種を超えているとか。「上野かき氷専門店 四代目大野屋氷室」のメニューはとにかく豊富で、基本的に日替わりメニューのシロップはなくなり次第終了し、入れ替わるようにしてどんどん新メニューが登場します。これまでのシロップはフルーツを使用したものから、チョコレートや紅茶を使ったユニークなものもあったそう。

トッピングされたマンゴーもフレッシュで、プルプル。ふわふわの「生氷®︎」と素朴な味シロップで、何杯でもぺろりと食べられそうな気がします!

取材中も、続々とお客さんが入店。ほとんどの人が2杯以上を注文していました。「上野かき氷専門店 四代目大野屋氷室」では、2杯以上食べる場合は1杯につき100~200円引きという名物サービスもあります。冬季限定の温かいシロップと冷たい氷のおもしろい組み合わせが楽しめる「ホットかき氷」も人気だそうですよ。

ふわふわで透き通った雑味のない「生氷®︎」と、素材のやさしい味を楽しめる手作りシロップが生み出すハーモニー。新しいメニューを食べに、また訪れたくなりました!

■上野かき氷専門店 四代目大野屋氷室
(うえのかきごおりせんもんてん よんだいめおおのやひむろ)

住所:東京都台東区上野6-14-1 1F
TEL:03-6802-7660
営業時間:12~17時
定休日:不定休
※2024年は8月まで無休、9月からは不定休


Text:松崎愛香
Photo:yoko

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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