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【おとなのソロ部】日本茶バー「聴景居」でひとり癒やされながら大人のティータイムを

【おとなのソロ部】日本茶バー「聴景居」でひとり癒やされながら大人のティータイムを

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日常から少し離れてほっと一息つきたくなったときは、日本茶を味わってみませんか?「聴景居(ちょうけいきょ)」は、モダンな空間で新感覚の日本茶が体感できる日本茶バー。カウンター席につき、目の前でお茶を入れてもらいながらゆったりとしたひとときが過ごせます。そんなひとり静かにお茶を堪能できる素敵なお店をご紹介!

Summary

茶室×アジア文化が融合した非日常的な空間でリラックス

東急東横線代官山駅から徒歩約6分の商業施設「ヒルサイドテラス」の地下に店を構える「聴景居」。階段を降りていくにつれて、落ち着いたお店の世界観に引き込まれていきます。

「聴景居」は日本茶を通して、日本とアジアの文化をつなぐことをコンセプトとした日本茶バー。香りや味わい、店内の雰囲気など五感でお茶文化を楽しむことができます。

店名も、香道では香りをじっくり味わうことを「香りを聴く」と表現することから「聴」を、店内空間を「景色」と表し、「景」を取り入れたそう。

店内は日本茶バーということもあり、カウンターのみの8席。ダウンライトと、シックなカラーを基調としたインテリアで、落ち着いた雰囲気が漂っています。

石造りのどっしりかまえるカウンターテーブルや、木のぬくもりを感じるチェアからは、洗練された雰囲気だけでなく、どこか温かさが感じられます。

一般的なバーのイメージとは異なり、テーブルやチェアを低めに設定しているそうで、席に着くとしっかり床に足がつき、その安心感から自然と緊張がほぐれていきます。

ソロおすすめ Point
店内はカウンターのみで、席数も少なくゆとりがあるので、ひとりで落ち着いて過ごすことができます。どこかホッとする空間のためか、ひとりで来店したお客さん同士で会話が弾むこともあるのだとか。

カウンター越しに見える棚や壁には、陶芸作家の茶器のほかに、スパイスや韓国の伝統品、サイフォンなど、本来の茶室では目にすることのないものがディスプレイされています。「日本とアジアをつなぐ」をコンセプトとしているだけあって、形式にとらわれることなくさまざまな海外文化を感じることができます。

スパイス&ハーブを調合!日本茶の新しい魅力に出合う「お茶のコース」

アラカルトメニューは、各種お茶(菓子付き)1980円〜や、「聴景居アイスクリーム」880円などの甘味、軽食の「茶粥 お茶・菓子付き」3300円に加え、19時〜の夜営業に合わせて、「玉緑茶ジン」1870円や「焙じ茶のモヒート」1870円など、茶酒やカクテルも豊富にラインアップ。
コースは「お茶のコース」5500円と「お茶とお酒のコース」6850円の2種類があり、今回は「玉露」、「ブレンド茶」、「発酵茶」、「スパイス抹茶」、「菓子」をぜいたくに楽しめる「お茶のコース」をセレクト。

さっそく、京都の茶葉を使用した「玉露」から。
まずは茶葉が目の前に用意され、茶葉本来の香りを“聴き”ます。お店で使用する茶葉はすべて、日本で少量生産している希少なものを使用しているだけあって、あっと驚くほど香り高く、1煎目への期待が高まります。

茶葉の香りを楽しんだら、お茶を入れてもらいます。窯からすくったお湯を一度、湯冷ましに移して温度を下げ、急須に注いで3分待ちます。沸騰したお湯から温度を下げることで、玉露の香りがいっそう引き立つのだそう。急須は低温で入れる玉露用のものをセレクトしているというこだわりも。

湯のみに最後の一滴まで丁寧に注いでもらい、1煎目が完成。
まさに茶室でお茶をいただいているかのような神聖な雰囲気の中、最初のひと口をいただきます。お茶とは思えないほどの甘みとうま味に、思わず目を見張ります。お茶本来のおいしさがダイレクトに感じられます。

ソロおすすめ Point
鮮やかな茶道の一部始終を静かに見届けられるのはおひとりさまならでは。湯のみに一滴一滴お茶が注がれるのを眺めていると、時間の流れを忘れることができます。お茶の作法を知らなくてもOKなので、ひとりでもリラックスしてお茶を味わえます。

1煎目の茶菓子は黒豆。玉露の1煎目はコーヒーでいうエスプレッソのようなもので、その深い味わいを和らげてくれるまろやかな黒豆は相性抜群。最後の一滴までお茶をおいしく味わえます。

2煎目は、1煎目との色や味の違いに注目しながらいただくのがポイント。やや緑に変化したお茶は、味も青くスッキリとした味わいに。

茶菓子は、ショウガを練り込んだ餡で蜂蜜の羹(かん)を包んだひと口菓子。上品な甘さとショウガのアクセントが、お茶の味わいを際立たせてくれます。

急須に大胆にハーブを加える光景はなんとも新鮮。
急須に大胆にハーブを加える光景はなんとも新鮮。

3煎目は、なんとハーブを加えて「ブレンド茶」にし、冷茶でいただきます。ハーブは「ミント」、「パクチー」、「セージ」の3種類から選べ、今回はほろ苦さとさわやかさのある「セージ」に。

冷茶を作るため桶から氷をタンブラーに移し、そこにお茶を注ぎます。
目に映るものすべてが洗練されていて、どの工程を切り取っても美しく、思わず見入ってしまいます。

タンブラーから脚付きのグラスにお茶が注がれていく様子は、まるでカクテルのよう。
味や香りも1煎目とはうって変わって、かなりさわやか。日本茶にはないハーブ由来のスパイシーな香りと、雑味のないさっぱりとした日本茶が見事に調和しています。

玉露の締めは、茶葉をおひたしのようにして、塩を付けていただきます。
言われなければ茶葉とは気付かないほどクセがなく、やわらか。全体的にふっくらと仕上がる玉露だからこその楽しみ方なのだそう。

続いて、「発酵茶」を「白茶」、「烏龍茶」、「紅茶」2種、「プーアール茶」、「黒茶」の6種類からセレクト。
本来、これらのお茶は同じ茶葉から作られ発酵の度合いなどによって分類されています。「聴景居」の発酵茶は全国各地の日本茶から作られているので、一般的に飲まれている海外の茶葉との違いを感じてみるのも楽しみ方のひとつ。
今回は沖縄産の「紅茶」をいただくことに。

ソロおすすめ Point
スタッフにお茶の産地や味わいについて詳しく聞きながら、お茶の知識や魅力を深めることができるのもおひとりさまならではの楽しみ方。スタッフも丁寧に教えてくれるので、ひとりで訪れても会話が楽しめます。

発酵茶は高温で入れると香りが立つため、茶器もそれに合わせて変わっていきます。
玉露と同様に、まずは急須に茶葉を入れた状態でお湯を注ぐ前の香りを堪能。そこからお茶を入れてもらいます。
海外の紅茶よりもさっぱりとしていながら、甘みと香ばしさが感じられ、クセになる一杯です。

紅茶には茶菓子ではなく、香の物がセットに。あえて塩気のあるものとお茶を一緒に味わうことで、お茶本来の甘みがより引き立つのだそう。

(写真左から)「季節のきんとん」「軽羹(かるかん)」「棗バター」「季節の羊羹」
(写真左から)「季節のきんとん」、「軽羹(かるかん)」、「棗(なつめ)バター」、「季節の羊羹」

コースの最後を締めくくる「スパイス抹茶」の前に、まずは茶道の流れに沿って、茶菓子をいただきます。
茶菓子は、4種類のなかから1つ選べ、今回は「季節のきんとん」をセレクト。

来店した時期(2024年7月)の「きんとん」の名前は「夜店」。“夜店で見る金魚”をイメージしたビジュアルから、なんとも夏らしさを感じます。風情あるお菓子で茶道の雰囲気を堪能しつつ、やさしいあんこの甘さを味わいながらほっとひと息つきましょう。

「スパイス抹茶」は、抹茶にカルダモン、シナモン、アニス、クローブを調合した「聴景居」オリジナルの抹茶。
スパイスにお湯を注いで、トルココーヒーでおなじみの“熱した砂”で煮たたせ、スパイスウォーターを作ります。見ているだけでもワクワクする演出で、抹茶への期待が高まっていきます。

続いてお湯を注いで、茶筅でたてていく工程へ。無駄のない手さばきで、瞬く間に抹茶が完成です。

ソロおすすめ Point
抹茶をたてる音に耳を傾けていると、なんだか心が安らぐ感覚に。ひとり静かに訪れるからこそ、五感で感じられるものがあるはずです。

口の広い器で香りを堪能しながら、まずはひと口いただきます。
スパイスの香りと刺激が加わり、これまで体感したことのない新鮮さがありながらも、抹茶のまろやかさがすべてを包み込み、不思議とマッチしています。
何度でも飲みたくなるような虜になる味わいです。

ソロおすすめ Point
急須や湯のみなどの茶器は作家さんの作品がセレクトされています。
手指の感覚を研ぎ澄ませて、手作りならではの温もりと触感をじっくり感じることができるのはおひとりさまならでは。陶器の一部は隣のギャラリーで購入することもできるので、お茶を堪能した後は自分へのご褒美を探してみるのもいいですね。

日本茶を味わいながら、心穏やかな時間を過ごせる「聴景居」をご紹介しました。

じっくり日本茶に集中するもよし、スタッフやおひとりさま同士で会話に興じるもよし、な日本茶バーへ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

■聴景居(ちょうけいきょ)
住所:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 B1
TEL:03-6703-6710
営業時間:12〜19時 ※木〜土曜は12〜22時(閉店の1時間前LO)※19時以降は席料500円
定休日:水曜

ソロ Memo
■取材時のソロ率:100%(平日の昼間)
■おすすめの利用シーン:ひと息つきたいとき、日本文化にふれたいとき、非日常を味わいたいとき


Text&Photo:土井彩寧(vivace)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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