【愛媛】祝・10周年! 大人気の観光列車「伊予灘ものがたり」で、人気の絶景駅と道後温泉へ
2024年に10周年を迎えた大人気の観光列車「伊予灘ものがたり」に乗って、道後温泉本館が約5年半ぶりに全館営業再開したことでも話題の松山・道後温泉へ向かいます。特別な列車に乗って道後温泉に向かえば、愛媛の旅がより思い出深くなります。
Summary
10周年を迎えた全国的人気を誇る「伊予灘ものがたり」に乗車
観光列車として2014年に運行開始した「伊予灘ものがたり」は2024年7月で10周年を迎えました。全国に数ある観光列車のなかでも常に高い人気を誇っている「伊予灘ものがたり」。今回乗車したのは八幡浜と松山をつなぐ“道後編”です。松山までの旅は、八幡浜駅からスタート!
レトロモダンな車内に乗車! 2号車の黄金(こがね)の章は、愛媛の名産品のみずみずしい柑橘がイメージされ、すっきり明るい印象の車内になっています。ペアシートが窓向きに配置されているほか、向かい合わせの席も1段高くなっているので、左右どちらの車窓も楽に見渡すことができ、空間が広々していることにびっくり。リラックスして旅を楽しめそう。
1号車茜(あかね)の章(写真上)は、夕焼けを思わせる茜色の車両です。4名まで座れるボックス席などさまざまなシートタイプがあって、運転席側は大きなガラス扉になっているので、前面の眺望も楽しめるのがポイント。3号車陽華(はるか)の章は、なんと贅沢にも定員8名の個室空間。家族や友人同士など気兼ねなく過ごすことができるので、お祝いごとや記念日などに利用するのもおすすめです。
“道後編”は可愛い砥部焼のお重でアフタヌーンティーが楽しめます♪
“道後編”ではアフタヌーンティーセット、“伊予灘の菓織箱(かおりばこ)”が楽しめます。愛媛・砥部焼の可愛いお重に詰められた、旬の地元素材などを使ったスイーツは目も舌も楽しませてくれます。ちなみにこの砥部焼のお重、色々な絵柄があって自分以外の人のお重を眺めるのも楽しいのです。この日は「苺のクランブルタルト」、「櫻のムース」、「木苺のマカロン」など、食べるのがもったいないくらい、見た目もかわいいスイーツたちが詰まっていました。松山市のPetit Parisのシェフによるこだわりが詰まったスイーツが旅をより盛り上げてくれます。
車内でオーダーできる「懐かしのくりーむそーだ」も色がキレイでおすすめです。車内ではほかにも、みかんジュースや道後ビールなどご当地ならではの魅力的なドリンクも豊富に揃っていて、選ぶのも楽しくなります。
沿線で手を振ってくれる地元の方のおもてなしにほのぼの
沿線で地元の人が手をふってくれる景色も、「伊予灘ものがたり」のお楽しみの一つ。手作りうちわをふってくれる人、愛犬と一緒に手をふってくれる人、お父さんと一緒に走って来る子どもたち、帽子を大きく振ってくれる練習中の野球少年たち……。車窓の美しい景色とともに地域の人たちのあたたかいおもてなしから目が離せません。ほのぼのしながら手を振り返していると、地元の人の生活のなかに10年という月日をかけてしっかり根づき、親しみをもって愛されている「伊予灘ものがたり」を感じることができます。
また、車内ではアテンダントさんが細やかな気配りでにこやかに旅をサポートしてくれます。緊張することなくいつもの自分のままで旅を楽しめて、あたたかい空気に包まれるので、列車を降りる頃には、いつもよりちょっと口角があがり、やさしい気持ちになっている自分に気づきました。乗ってみればきっと自分なりの「伊予灘ものがたり」の魅力を発見できるはずです。
夕日の時間帯にノスタルジックな絶景駅、下灘駅で下車
車窓に美しい伊予灘が広がってきたら、映画やドラマのロケ地としても有名な無人駅、下灘駅に到着です。下車すると、夕日を待つ観光客と思われる人たちがたくさんスタンバイしていました。ここでは10分ほど下車できます。この日はお天気もよかったので伊予灘が格別に美しく、「伊予灘ものがたり」の車体とのコントラストがきれいでした。日没時間は季節によって変わりますが、どの時間帯に訪れてもその時々で美しい景色を見せてくれる駅です。
伊予灘ものがたりは4つのコースがあります。
①大洲編 松山8:27発~伊予大洲10:28着 <食事>新鮮野菜メインのモーニング
②双海編 伊予大洲10:57発~松山13:02着 <食事>内子杉の木箱で提供される和杉膳
③八幡浜編 松山13:31発~八幡浜15:50着 <食事>瀬戸内フレンチのミニコース
④道後編 八幡浜16:14発~松山18:17着 <食事>砥部焼の箱のアフタヌーンセット
人気なので早めの予約必須です!
■伊予灘ものがたり(いよなだものがたり)
TEL:0570-00-4592(JR四国電話案内センター)※8~19時
運行日:土・日曜、祝日を中心に1日4便(2往復)
運賃料金:松山~伊予大洲間(大洲編・双海編)3980円~、
松山~八幡浜間(八幡浜編・道後編)4330円~
※食事は別途食事予約券が必要
※3号車利用は利用人数分の運賃+特急料金にグリーン個室1室料金3万3600円が必要(定員8名。2名以上で利用可)
リニューアルして注目を集める道後温泉へ
沈みゆく夕日のなか、列車は松山市へ。JR松山駅に到着したら、「伊予灘ものがたり」とお別れです。別れを惜しみながら、JR松山駅から徒歩すぐの伊予鉄道路面電車JR松山駅前駅へ。そこから約25分で道後温泉駅に到着します。5年半ぶりにリニューアルオープンした歴史あるお湯につかって、ゆったりのんびり過ごしましょう。
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