おでかけ
2024.08.16
【おとなのソロ部】読まずにはいられない！「BOOK HOTEL 京都九条」で運命の一冊を見つけるステイ
観光客で賑わうJR京都駅から徒歩7分ほど。2024年3月にオープンした「BOOK HOTEL 京都九条（ぶっくほてる きょうとくじょう）」の扉を開けると、約2000冊の蔵書が迎えてくれます。実は、おとなのソロ部「MANGA ART ROOM, JIMBOCHO」の記事を読み、東京出張の際にはぜひ「BOOK HOTEL神保町」へ……とひそかに思っていた関西在住の筆者。新たな一冊との出合いを楽しみながらまずは近場でひとり旅を満喫すべく、京都へ行ってきました！
Summary
約2000冊の蔵書が圧巻！ お気に入りの一冊に出合える贅沢空間
2021年に東京・神保町で開業した「BOOK HOTEL」ブランドの第2弾として、“本とエンタメと、読まずにはいられない読書体験”をコンセプトとして、京都に誕生した「BOOK HOTEL 京都九条」。JR京都駅から徒歩約7分、最寄り駅の地下鉄烏丸線・九条駅からは徒歩約3分で到着です！
「棚やフロアごとにそれぞれ、趣向を凝らしたテーマの本を並べています。まだまだこれからも、ラインアップを増やしていく予定です！」と教えてくれたのは、広報の鶴田美郷さん。東京・神保町の一号店に続き、こちらのホテルの選書担当としても腕をふるう日々だそうです。
一冊ごとに添えられたPOPはすべて、運営会社であるdotのメンバー＆ホテルスタッフによるもの。それぞれに異なる好みのジャンルをもつ“本のプロ”たちが思いをひとつに、「ゲストにほんとうに読んでほしいと思う一冊を大切に選び、メッセージを綴りました」（鶴田さん）。
ここはまるで、本の森⁈ほどよい間隔で配されたソファ席は、目が合った一冊を手に、本の世界にどっぷり浸れる特等席。フロントや周囲の視線を気にせずに......そんな配慮が感じられるひとりにうれしい空間では、思わず時間が経つのを忘れてしまいそう。
「不思議と、どこに座っていても本と目が合うんですよ」と笑顔の鶴田さん。なるほど、思いの詰まった本たちにそっと包まれているような、ひとりで来たのに、なんともいえない一体感が心地よいのです。
おこもりステイにピッタリ！快適なお部屋で読書三昧のひととき
エレベーターで客室フロアへ。2～5階まで、それぞれフロアごとにテーマを決め、廊下の壁にもさりげなく本が並べられています。案内してもらった5階のテーマは「ととのう」。ひとり旅の疲れをゆるゆるとほぐしてくれる一冊に出合えそう！
部屋は17㎡のコンパクトな造りで、ダブルベッドとツインベッドの2タイプから選べます。少し高めのベッドボードに頭をあずけながら、ひとりのんびりお家モードでの読書三昧も素敵♡ 館内の本は最大3冊まで持ち込みOKです。
もちろん、客室内の本にもスタッフお手製のPOPが添えられています。ちなみに、507号室のテーマは「元気がもらえる」。最近ちょっぴりお疲れモードの筆者にピッタリ⁈なパワースポットの本は、京都観光のヒントも見つけられそうです。
本をかたわらにお昼寝したり、目覚めたらシャワーでリフレッシュしたり。宿泊料金は、おひとりさま5000円～（※時期により変動あり）という価格帯も魅力的です！
ペアリングやカフェ＆バーも！本を手に取るきっかけがあちこちに
ふたたび、1階へ。フロントの背後に並べられたカラフルな紙袋はちょうど文庫本サイズ......。
部屋でゆっくりお茶を飲みながら、本との出合いを心ゆくまで......そんな思いが込められた「ブックペアリング」（予約不要／300円）。カラフルな袋の中身は、お茶とおかき、そして文庫本です。テーマは春夏秋冬で、「それぞれの季節に読みたいと思える作品をご用意しました」（鶴田さん）。本のタイトルをあえてクローズにし、ドキドキの一期一会が楽しめる企画は和紅茶やほうじ茶で、ひとりホッとひと息つきながら。ここにもまた、本を手に取るきっかけあり！でした。
「BOOK HOTEL神保町」でも好評の「366books…」は、エントランス左手から順番に「誕生日」にまつわる本をディスプレイ。POPの右上に記された小さな数字を手がかりに、自身はもちろん、家族や推しの「お誕生日本」も思わず探してしまいました。
1階奥、おしゃれなバーカウンターで本の世界へひとり没入するのもおすすめ。2024年夏頃にはカフェ＆バーとしてオープン予定で、ホテルオリジナルのカレーとキリッとスパイスを利かせたジンジャーエールを提供するそう。ほんのり甘めの欧風カレーをワンスプーンで堪能しながら、時おりやってくる睡魔......にはジンジャーエールのパンチがいい仕事をしてくれそう。
JR京都駅が徒歩圏内！気ままな街歩きも楽しめる抜群のアクセス
JR京都駅も徒歩圏内と、アクセス便利なホテルは京都観光の拠点にもぴったり。時には読書の息抜きに、ホテル周辺の散策もいいですね。
ひとり気ままに京都駅方面へのんびり歩くと、オーダーごとに目の前で丁寧にコロッケを揚げてくれる地元の肉屋さんや、路地裏の小さな書店や昔ながらのパン屋さんなど......徒歩圏内での小さな発見をお楽しみに。
やっぱり、京都に来たらおさえておきたい！駅前のシンボル・京都タワーは堂々のビジュアルでした。夜はライトアップされるので、ぜひ昼夜の表情の違いも味わってみて。
最近忙しくて本を読めていないな......と思っていたタイミングで訪れた「BOOK HOTEL 京都九条」。館内には、思わず本を手に取りたくなる工夫が随所にキラリ。「やっぱり、本っていいよね！」という気持ちを取り戻すことができて感謝です。思いの詰まった“本の森”で、あなただけの一冊との出合いをぜひ。
■BOOK HOTEL 京都九条（ぶっくほてる きょうとくじょう）
住所：京都府京都市南区東九条烏丸町41番地
TEL：なし（公式サイトにあるメールアドレスに問合せ）
料金：月～金曜5000円～、土・日曜、祝日6500円～（※1名あたりの料金、時期により変動あり）
チェックイン：15時～
チェックアウト：～10時（別途1時間1500円でアーリーチェックイン、レイトチェックアウト可能）
■おすすめの利用シーン：ひとりで読書にどっぷり浸りたいとき、気ままな散策＆京都プチ観光をしたいとき
Text&Photo：外園佳代子（ウエストプラン）
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