【愛媛】道後温泉別館 飛鳥乃湯泉。伝統工芸×アートが彩る館内で名湯を満喫!
道後温泉のシンボル・道後温泉本館の姉妹館として人気の「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(どうごおんせんべっかん あすかのゆ)」。伝統工芸やアートに彩られた館内では、本館と同じ源泉の名湯と、大広間や個室での休憩やお茶菓子の接待も楽しめます!
Summary
道後温泉別館 飛鳥乃湯泉ってこんなところ
愛媛を代表する人気観光地、道後温泉。その中心「道後温泉本館」から徒歩すぐの場所にある「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」は、飛鳥時代の伝統的な建築様式と愛媛の伝統工芸品を融合させたアートな日帰り入浴施設です。2019年1月に開始した、「道後温泉本館」の保存修理工事を機にオープンし、現在も本館の姉妹館として人気を集めています。
飛鳥乃湯泉は、大浴場内に、本館にはない露天風呂を備えるのも大きな特徴です。また、本館にある皇室専用の浴室「又新殿(ゆうしんでん)」を再現した貸切風呂「特別浴室」も利用できます。すべての浴場で、道後温泉本館と同じ源泉かけ流しの湯を満喫できるのもポイントです♪
入浴コースは、大浴場のみ利用できる「一階浴室コース」をはじめ、全部で4種類。休憩室を利用するコースでは、それぞれで貸浴衣の利用や、お茶・お茶菓子のおもてなしで飛鳥乃湯泉ならではの入浴体験を楽しめますよ。
基本の入浴コースは?
基本となる入浴コースは、大浴場の入浴のみの「一階浴室コース」。温泉だけをシンプルに楽しみたいという人はこちらがおすすめです。1階正面入口の札場でチケットを購入して入館します。
大浴場は、本館と同じ歴史ある名湯を堪能できのはもちろん、道後温泉にまつわる和歌の風景を表現した砥部焼の陶板壁画を鑑賞しながらの湯浴みが楽しめます。浴槽を囲むように3面に設置された陶板壁画で、砥部焼で再現された和歌の世界観を名湯とともに満喫しましょう。
本館にはない露天風呂で湯を楽しめるのも、飛鳥乃湯泉の醍醐味のひとつ。露天風呂の壁面には、県内産の「媛ひのき」を使ったデコラパネル(木化粧板)が設置されています。なめらかな凹凸で雄大な山や海の世界を表現しており、心安らぐヒノキの香りを感じながらの入浴が楽しめます。万葉集の世界観を表現している菊間瓦の行燈にも注目してみてくださいね。
さらに、大浴場では陶板壁画を利用したプロジェクションマッピングを毎日実施!最新技術を駆使し、音と映像で幻想的な万葉和歌の世界を体感できます。毎日6時30分から22時30分まで、30分おきに実施されます。
飛鳥乃湯泉では、大浴場内のアートをより楽しめるように、毎月26日の“風呂の日”に男女浴室の入れ替えを行っています。普段は見られない陶板壁画を鑑賞できるチャンスなので、入れ替え日にあわせて訪れるのもおすすめです(※12月26日は実施なし)。
■1階浴室コース
料金:610円
営業時間:6~23時(22時30分札止め)
※利用時間は1時間30分以内
貸し出し品:なし
スペシャルな体験ができる二階特別浴室コース
よりスペシャルな入浴を楽しみたいなら「二階特別浴室コース」がおすすめ。利用は1日8組限定の予約制なので、事前に公式Webサイトからの予約が必要です。
こちらのコースでは、大浴場に加え、本館にある日本で唯一の皇室専用浴室「又新殿」を再現した特別浴室を貸切で利用できます。さらに、昔の浴衣(よくい)にあたる「湯帳(ゆちょう)」を着用する古式の入浴を体験できるのも特徴。なお、特別浴室には洗い場がないので、身体や髪を洗う場合は一階の大浴場を利用しましょう。
湯上りは、浴室の隣に用意されている専用の貸切休憩室で、お茶やお茶菓子のおもてなしを満喫しましょう♪
お茶菓子は、道後に伝わる伝説をモチーフとした「道後夢菓子噺」がいただけます。愛媛県産の柚子果皮を使ったさわやかな「椿」と、愛媛県産の久万茶を使った緑茶餡を包んだ風味豊かな「白鷺」の2種の味わいから選べます。
■2階特別浴室コース
料金:1690円※別途、1組につき部屋使用料2040円が必要
営業時間:6~22時(20時30分札止め)
※要事前予約(90日前から電話または公式Webサイトにて受付)
※利用時間は1時間30分以内
貸し出し品:貸タオル・貸バスタオル、シャンプー・リンス・ボディソープ、貸浴衣・貸湯張
4つの入浴コースがあります
このほかにも、飛鳥乃湯泉では、「二階大広間コース」「二階個室コース」が利用できます。どちらも予約不要なので、気軽に立ち寄って湯浴みを楽しめます。
大浴場に加え、約60畳もの広々とした休憩室が利用できる「二階大広間コース」は、開放的な空間でくつろぎたい人におすすめ!天井には、国指定の伝統的工芸品である「大洲和紙」とギルディング(金属箔)の融合により生まれた「ギルディング和紙」で作られたシェードが吊るされており、やわらかで上品な雰囲気を生み出しています。
■二階大広間コース
料金:1280円
営業時間:6~22時(21時札止め)
※利用時間は1時間30分以内
貸し出し品:貸タオル、シャンプー・リンス・ボディソープ、貸浴衣
大浴場と二階の個室を利用できる「二階個室コース」は、プライベートな空間で湯上りを楽しめるコースです。個室は「椿の間」「湯桁(ゆげた)の間」「行宮(かりみや)の間」「玉之石(たまのいし)の間」、そして「白鷺の間」の5部屋が用意されています。
5つの個室では、それぞれ、道後温泉にまつわる伝説などを愛媛の伝統工芸品を使って表現したアートが楽しめます。聖徳太子の道後来浴にまつわる「椿」を特産品の今治タオルで表現した「椿の間」や、伊予水引細工の技を用いて白鷺伝説を再現した「白鷺の間」、250年もの歴史を誇る桜井漆器の技術である蒔絵(まきえ)で道後温泉の情景を描いた「行宮の間」など、その繊細な表現で訪れる人々に感動を与えます。
■二階個室コース
料金:1690円
営業時間:6~22時(21時札止め)
※利用時間は1時間30分以内
貸し出し品:貸タオル、シャンプー・リンス・ボディソープ、貸浴衣
伝統工芸×アートなスポットをチェック!
二階個室のほかにも、館内には、伝統工芸品と融合したアートが点在しています。エントランスでは、淡雪のような軽やかで繊細な風合いが特徴のゼオライト和紙を使用した、山門をイメージしたシェードがお出迎え。さらに、紫舟(ししゅう)氏による、「水流香(すいりゅうか)」と記された書の彫刻も展示しています。
さらにエントランスの奥へと進むと、道後温泉のシンボルである巨大な湯玉を、約700本もの和釘で描いたアート作品が見られます。
道後温泉別館 飛鳥乃湯泉へのアクセスはこちら
愛媛の主要駅であるJR松山駅から飛鳥乃湯泉へアクセスする場合、まずは徒歩すぐの場所にある路面電車の駅「JR松山駅前駅」へ移動します。そこから、伊予鉄道市内電車(道後温泉行き)に乗って約25分の「道後温泉駅」で下車し、徒歩3分で飛鳥乃湯泉に到着します。
車で訪れる場合は、松山自動車道松山ICから約7km・25分でアクセスできます。道後温泉本館の利用客は、本館の南側にある市営の「道後温泉駐車場」を利用すれば、1時間無料となるうれしい特典もありますよ。「道後温泉駐車場」の収容台数は100台、30分100円で利用できます。
本館と同じ、無加温・無加水の源泉かけ流しの“美人の湯”が堪能できる「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」。道後温泉に訪れたなら、本館と合わせて足を運んで、愛媛の伝統工芸品と融合した胸を打つアートとともに名湯を楽しんでみてはいかがでしょうか。
■道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(どうごおんせんべっかん あすかのゆ)
住所:愛媛県松山市道後湯之町19-22
TEL:089-932-1126(道後温泉コンソーシアム)
料金:1階浴室(90分)大人610円、子ども(2歳~12歳未満)300円
営業時間:6~23時(受付は~22時30分)
定休日:無休(年に1日臨時休館あり)
※営業時間、料金はコースにより異なる
Text:葉山ほのか(Clay)
Photo:能勢太郎(Clay)
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。