名店の味をホテルの和朝食で堪能「三井ガーデンホテル日本橋プレミア」【旅ガールたじはるのホテルステイ16】
日本橋の中央通りに面する、三井ガーデンホテル日本橋プレミア。心地よい音楽やリラックスするアロマが香り、日常から特別な旅へといざなってくれる空間が広がります。ホテル内には日本橋にまつわるアートが置かれ、館内探索も楽しみのひとつ。三井ガーデンホテルズが運営する38施設(「ザ セレスティンホテルズ」、「三井ガーデンホテルズ」、「sequence」)の中で行われた朝食コンテストの投票で、見事NO.1に選ばれた「日本橋浅田」の美しい朝食もご紹介します。
水運の町、日本橋を表現するアート
1階のエントランスには「賑わいの空間(スクエア)」とよばれるエリアが広がり、かつて江戸と各地を結ぶ五街道の起点として定められた日本橋の舟が、東西南北に向いている様子が表現されています。普段ショッピングや食事で何気なく訪れる日本橋ですが、江戸時代から重要な地として歴史の残る町だということを改めて感じられます。
水運が発達していた日本橋からイメージされた、水にまつわるアートが散りばめられていて、美術館を訪れたような感覚に。
1階にあるのは日本橋のおすすめスポットやレストラン、イベントの情報など、日本橋についてなんでも答えてくれるエキスパートがいるインフォメーションカウンター。多言語対応で、日本語や英語に加えてイタリア語、タガログ語などその日の担当者によりますが、各国の言語で案内してくれるのだそう。
1階のスクエアから9階のロビーフロアへとつながる漆のアート。
エレベーターホールにも漆のアートがあり、ホテル内を移動しながら川の流れを感じます
フロントがある9階に着いたと同時に目の前に現れるキラキラと輝くガラスのアート。
そして、鼻に抜けるいい香りが漂ってきます。ローズやヒノキなどの100%天然エッセンシャルオイルでできているオリジナルアロマ「江戸薔薇(Japanese roses)」が優しく香ります。こちらの「アロマオイル」10ml 3300円はフロントで購入できます。
開放感のあるラウンジは中庭やテラスにつながっていて、都心でも自然を感じられるようになっています。きれいに手入れされた草花やテラスのアートを眺めながらしばらくソファでくつろいで、非日常を感じられる素敵な時間を過ごせます。
和モダンなインテリアの客室
今回宿泊するのはスーペリアクイーンの客室です。23.5㎡でゆったりと過ごせるソファもあり、ダークカラーを基調とした客室は落ち着くモダンなインテリア。
この日宿泊した部屋では、ベッドと洗面台は隣り合っていますが、スライドドアで仕切れるようになっているので就寝時は一部屋のベッドルームのようになります。
ダークカラーで落ち着く客室ですが、日中は明るく、客室によっては中央通りなどの日本橋らしい街並みを眺めることができます。
フリーWi-Fiもあるのでワーケーションとしての利用にもぴったりです。
ルームソックスは日本橋らしく足袋のものが用意されています。
洗面所の様子はこちら。ボウル型の洗面台は深さがあり使いやすいです。
客室にはバスタブもついていますが、ホテル内には大浴場もあり、広々とお湯に浸かって身体を癒やせます。特に心地よかったのが檜の枕に頭を乗せて浸かる寝湯。熱すぎることなくじんわりと温まるちょうどいい温度なので、しばらく寝ながら浸かって癒やされる時間を過ごしました。
客室のバスルームや大浴場にはシャンプー、コンディショナー、ボディソープが用意されていますが、そのほかのアメニティは必要なものを必要分だけというSDGsの観点から自由にセレクトできるようになっています。
歯ブラシ、ヘアブラシ、ヘアゴム、シャワーキャップ、コットン、スキンケアセットなどひと通り揃っているので手ぶらで楽しめますよ。
ハレの日にもぴったりな「日本橋浅田」
ホテル内には金沢の老舗料亭「浅田屋」の分店である「日本橋浅田」が入っています。
こちらの朝食では四季でかわる和総菜をビュッフェ形式で「朝食ビュッフェ」3300円を楽しむことができ、季節を感じられる炊き込みご飯もいただけます。
目でも舌でも楽しめる華やかな朝食。和総菜がずらりと並んでいて選ぶのも楽しい!
内容は時期によって少しずつ変わりますが、加賀野菜を取り入れ作られたおかずです。
白米は石川県産の「ひゃくまん穀」米、季節の炊き込みご飯はトウモロコシご飯、おかゆも用意されています。炊き込みご飯はタケノコご飯、ホタテご飯、キノコご飯などそのときどきで旬のものを味わえます。
洋食の用意もあり、サラダ、ヨーグルトやフルーツ、ベーコンやソーセージ、クロワッサンを含む5種類のパンなどがあるのは「日本橋浅田」の朝食ならでは。ヨーグルト用のハチミツは個包装のスティックタイプです。
お米が進むおかずがたくさんあってついつい食べ過ぎてしまいます。
よくホテルのビュッフェでは目の前でオムレツを作ってくれるところが多いですが、こちらは焼きたてのだし巻き玉子が提供されます。
もちろんご飯をおかわりして鰆柚庵焼(さわらゆうあんやき)や鶏肉玉子とじ、先ほど食べて気に入ったゴマ豆腐、だし巻き玉子までしっかりといただきました!
連泊していたら毎日朝を迎えるのが楽しみになるだろうなと思いながら味わっていました。
ドリンクの種類も豊富で、加賀棒茶、緑茶、浅田オリジナルブレンドコーヒー、牛乳はそれぞれアイスとホットの用意があり、そのほかにも紅茶、オレンジジュース、リンゴジュース、トマトジュースなど。この日の季節のドリンクはグアバジュース。
また、お部屋に持って帰れるテイクアウト用の加賀棒茶、浅田オリジナルブレンドコーヒーがあるのもうれしかったです。
ランチで提供される“日本橋浅田ならではのお弁当”を食べてみたくて、朝食に続き昼食もこちらへ。石川県に伝わる郷土料理や四季折々、旬の食材を使ったお料理をいただけます。
宿泊者はドリンクが1杯無料なのでこちらでも加賀棒茶をいただきました。
「五段弁当」7260円は漆塗りの素敵な箱に入って提供されます。なんて豪華なお弁当…!
お客様に楽しんでいただけるようにと先代のころから続く提供方法だそうです。
お祝いの席にも合う縁起のよい内容になっています。
大きな窓がある店内には光が差し、個室ではゆっくりと食事を楽しめます。
誕生日などのお祝いや成人式、家族との会食など「ハレの日」に利用したくなる空間です。
「五段弁当」に入っている料理はそれぞれ旬の味を堪能できて、女将さんの説明で郷土料理について詳しく知ることができました。
特に気に入ったのが治部煮。加賀料理の代表的な煮物で、鶏肉やお麩、野菜が柔らかくとろっとした食感です。
お小蓋にある恵比寿は卵の寒天寄せで、石川県ではお祝いごとに欠かせない料理。梅貝は「福が倍々になる」ということから縁起物とされているのだそう。
〆のお食事は選べるようになっていて、加賀手打ちそば、もしくはご飯とおかず。
汐露という透明なつけだれは、利尻昆布でとっただしと粗塩でまろやかな味わいになっています。
<懐石コースで提供される「太巻おしぼり」というものがあるので見せていただきました。
右が通常サイズのおしぼりなのですが、この違い!
広げて大きく使えるので多くのお客様に好評だそうです。おしぼりにもくずしまんじの家紋が入っています。
部屋でのんびりして、大浴場でお湯に浸かり、朝から朝食を楽しむ。三井ガーデンホテル日本橋プレミアのホテルステイはここだけ時間の流れがゆっくりと進んでいるような、特別な時間を感じられます。そして、日本橋浅田は、家族や友人、大切な人と一緒に来たいと思う素敵なレストランで、ホテルで過ごす時間をより楽しいものに彩ってくれました。
■三井ガーデンホテル日本橋プレミア
住所:東京都中央区日本橋室町3-4-4
TEL:03-3270-1131
時間:チェックイン15時~/チェックアウト~12時
料金:「スーペリアクイーン」2名1室あたり1泊3万9000円~(1泊1室2名利用・朝食付)※宿泊料金は、時期により変動があります。事前にご確認ください。
アクセス:東京メトロ銀座線・東京メトロ半蔵門線 「三越前」駅 地下通路直結 A10出口より徒歩1分
Text&Photo:田島知華(たじはる)
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