サンライズ出雲でひとり女子旅!夜行列車の詳細をレポ【土曜日の小旅行~アラサー女子ひとり旅VOL.04】
人生で一度は乗ってみたい! 憧れの夜行列車「サンライズ出雲」で、東京から出雲への1泊2日旅をしてきました。「サンライズ出雲」は毎日運行している日本唯一の寝台列車で、東京から島根まで毎日1往復しています。非日常的な空間で過ごす約12時間の列車旅の様子を今回はお届け。次回は出雲での観光の様子もまとめるので、お楽しみに!
「サンライズ出雲」って? 予約方法は?
「サンライズ出雲」は、日本で唯一毎日運行されている寝台列車。東京駅と島根の出雲市駅を1日1往復しています。
計14両の「サンライズ瀬戸・出雲」は車両で行き先が分かれていて、岡山駅で7両ずつに分離します。香川県へ向かうのが「サンライズ瀬戸」、島根県へ向かうのが「サンライズ出雲」です。
今回は東京駅21時50分出発→出雲市駅10時到着の列車に乗車しました。
「サンライズ出雲」は大人気の寝台列車で、予約がとにかく大変! 予約は、インターネットのサイト「JRおでかけネット」から可能です。乗車日の1カ月前の10時から予約が可能ですが、予約開始日の10時にかまえていても、1分程度で売り切れてしまうことも……。
予約のコツは
1)事前に「JRおでかけネット」の会員登録を済ませておく
2)予約したい座席を事前に決めておく
3)予約開始時間に時報に合わせて操作する
こと。
何日かチャレンジして何とか予約できました。
「シングルB寝室」のお部屋を紹介
「サンライズ出雲」には、A寝台にシングルデラックス、B寝台にシングル、シングルツイン、ソロ、2人用のサンライズツイン、お得に利用できるノビノビ座席があります。
今回は、一番室数が多いメジャーなお部屋の「シングルB寝台」を予約しました。ベッド幅は約70㎝で机も完備されており、秘密基地のような落ち着く空間でした。
車両は基本2階建てですが、それぞれのお部屋が完全個室になっているためプライバシーも確保されています。
A寝台とB寝台の部屋は個室。部屋は鍵もかけられるので、一人旅でも安心して熟睡できます。
暗証番号を自分で設定するシステムで、外側からも施錠が可能。そのため、車両内を手ぶらで移動できるので便利。
デスクにはコンセントも付いていて、スマホの充電も可能。ホテルのような感覚でした。
大きな窓からは外の景色をたっぷり見ることができて、ブラインドも完備。夜や着替えの際はブラインドを下ろせば窓をすっぽり隠せるため快適でした。
いざというときのSOSボタンや、照明スイッチ、アラーム、時計も枕元で一括管理できるので、一人でも安心。照明は窓の両脇の2カ所にあって、強弱を調節できるので夜も不自由なく過ごせました。
ハンガーも1つあり、列車の中にあるとは思えない充実した設備! 空調も強弱調節可能でした。
枕と毛布は薄めですが、清潔感もあり、快適でした。
アメニティは浴衣のようなパジャマ。夜中に車内を移動することもあるので、マイパジャマを用意しておくのがオススメ。
シャワーやラウンジなどの施設を紹介
シャワーは、車内に搭載できる水の量が限られているため、「シャワーカード」330円が必要になります。シャワーカードは車内で購入するのですが、列車到着前からシャワー室のある号車に列ができているので早めに到着して並んでおくのがおすすめです。このときは2室あるうちの1室が故障していたため、かなりシャワーカードが争奪戦になり購入できませんでした。
休憩できるスペースもあります。こちらには自販機も完備されていて、外を眺めながら座れる穴場スポット。
サンライズ出雲で1泊するときの過ごし方
東京駅を9時50分に出発! 1点気を付けてほしいのが、切符を発券しておくこと。サンライズ号には、きっぷを持たずにご乗車することはできません。必ず乗車前に「みどりの窓口」「みどりの券売機」「みどりの受取機」で発券を。私はチケットレスと勘違いしてしまい、発車直前に大慌てでした。笑
列車といえば、駅弁。車内販売はなく、自動販売機はドリンクのみのため事前に購入しておきましょう。
寝台列車のお部屋で食事をとるのは、普段の旅と違ってなんとも不思議な感覚で、ワクワクしました。
出発してからは、横浜、熱海とどんどん進んでいきます。今回は1階だったため、ホームの下から駅を眺めるのも貴重な経験。景色を見ながらおつまみとドリンクでひとり乾杯。冷蔵庫はないので、ロックアイスのカップを購入したのが大正解でした。
東京駅内のコンビニは地方のおみやげやグルメも充実しているので、おつまみでも旅気分を味わえます。
持っていくと便利なもの。スキンケア用品と、汗拭きシート、洗顔シート、シャンプー・リンス、ティッシュ。
今回はシャワーカードが売り切れてしまい、シャワーに入れず残念。シャワーに必ず入りたい方は早めにシャワーのある車両の号車に並んでおきましょう。汗拭きシートはかなり助かりました。
終電後のホームもどんどん通り過ぎていきます。人がいないホームは、普段見られないのでかなり新鮮でした。
ひとりで思う存分景色と空間を楽しめるので、サンライズ出雲一人旅はかなりおすすめです。
朝焼けの時間に起床。窓の外の景色は、映画の世界みたいで感動しました。
大自然の中を走ったり、この景色を窓一杯に独り占めできたりするのが最高でした。
6時30分ごろ岡山駅でいよいよ「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」の切り離し作業です。
乗客がぞろぞろと出てくるのが一体感を感じてワクワクしました。
出発は、「サンライズ瀬戸」が先のため、「サンライズ出雲」の乗客は切り離して出発する「サンライズ瀬戸」を見ることができます。「サンライズ瀬戸」に乗車の場合は、切り離しを最後まで見ると乗り遅れてしまうので注意が必要です。
「サンライズ出雲」も出発し進んでいくと……窓の外に島根の宍道湖が! 館内放送では、走っている地域の解説もあるのでバスツアーのような感覚で楽しめました。
日が昇って来たので、軽く朝ごはん。キンキンに冷えたコーヒーを自販機で購入。前日に駅のコンビニで購入しておいたパンと一緒にいただきます。
GOAL
出雲市駅10時到着! 約12時間の列車旅。仕事終わりに乗車できて、朝早くから観光できて便利。次回は朝からたっぷり出雲を観光するモデルコースをレポするのでお楽しみに。
Text&Photo:土曜日の小旅行
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