招き猫発祥のお寺「豪徳寺」で雄大な建造物と豊かな自然に癒やされよう

招き猫発祥のお寺「豪徳寺」で雄大な建造物と豊かな自然に癒やされよう

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世田谷区にある「大谿山 豪徳寺(だいけいざん ごうとくじ)」。招き猫発祥の地として有名なお寺ですが、魅力はそれだけではありません!歴史的な建造物と、数多くの文化財。そして豊かな自然があふれ、心安らぐ時間を過ごせる場所なのです。そんな豪徳寺の魅力を徹底解説します!

Summary

井伊家ゆかりの文化財を数多く所蔵する豪徳寺とは

宮の坂駅から徒歩5分。閑静な住宅街を抜けた先に豪徳寺はあります。豪徳寺は曹洞宗の寺院。そして彦根藩主・井伊家の江戸における菩薩寺となっており、井伊家ゆかりの文化財を数多く所蔵しているお寺なのです。

まず見えてくるのが立派な造りの山門。圧倒され、一気に厳かな気持ちになりました。

こちらが豪徳寺の本堂である法堂です。屋根の緑と柱の白のコントラストが印象的。ここには聖観世音菩薩立像、文殊菩薩坐像、普賢菩薩座像が安置され、さらに寺宝の「井伊直弼肖像画(井伊直安作)」が飾られているそうです。

そしてこちらが仏殿です。延宝5年(1677)に建立されたもので、中には現在・過去・未来を表すさまざまな仏様が安置されているのだとか。1990年には世田谷区指定有形文化財にも指定されました。法堂も仏殿も残念ながら内部は非公開ですが、その厳かな雰囲気は味わうことができますよ!

ずらりと並ぶ招き猫は圧巻!幸運を招く招福殿

豪徳寺といえば、招き猫発祥の地であることをご存じでしょうか。その昔、この場所を通りかかった鷹狩り帰りの井伊直孝がお寺の前にいた猫に手招きされて立ち寄ると、突然雷が鳴り始めたのだとか。猫のおかげで雷雨を避けることができた井伊直孝はその幸運に感動。寛永10年(1633)に支援をしたことで豪徳寺は復興し、それ以来豪徳寺と井伊家は深い縁で結ばれているというわけです。

その後、豪徳寺では福を招いた猫を「招福猫児(まねきねこ)」とよび、それをお祭りする招福殿が建てられたのだとか。家内安全、商売繫盛、開運招福を願い、今でも訪れた人がこうやって招き猫を奉納しています。そして招福殿は2022年6月に改修されたばかり。

きれいになった招福殿に大小さまざまな招き猫がずらりと並ぶ様子は圧巻。一見の価値ありです!

自然にあふれ風情あるスポットがたくさん!そのほかのみどころ

ほかにも豪徳寺のみどころはたくさんあります。豪徳寺を訪れてひときわ目を引くのが、山門を抜けた先にある三重塔。この三重塔には十二支の動物たちが装飾されているのですが、なかには招き猫が何匹か施されているのだとか。ぜひ探してみてくださいね。
また豪徳寺の魅力はとにかく自然が豊かなところ。三重塔は秋になれば周りの木々が赤く色づき、風情のある姿を見せてくれるそう。

こちらは梵鐘。延宝7年(1679)に造られたもので、その歴史的価値から2000年には世田谷区指定有形文化財にも指定されています。

こちらは鮮やかな色が美しい、赤門。井伊家の上屋敷にあった長屋門を譲り受けたものなのだそう。ここからも井伊家とのゆかりを感じることができます。

豪徳寺を訪れたら、やはり井伊家墓所にもお参りをしておきたいですね。こちらは井伊直弼のお墓。ほかにも井伊家の歴代藩主や正室たちのお墓が並んでいます。

豪徳寺は招き猫の幸福にふれられ、歴史にもふれられる場所。さらにその緑豊かな自然に都会の喧騒を忘れ、心が穏やかになる時間を過ごすことができました。ぜひ訪れてみてくださいね。


Text&Photo:上野郁美(エフェクト)

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