食・グルメ
2024.09.22
「PLOUGHMANS LUNCH BAKERY」は亜熱帯植物に囲まれるおしゃれなベーカリーカフェ【沖縄・北中城村】
沖縄本島の中部に位置する北中城村は、世界遺産や歴史的遺産が多く残されています。そんな村の緑豊かな小高い丘の上に位置する「PLOUGHMANS LUNCH BAKERY（プラウマンズランチベーカリー）」は、朝からお客さんが途切れることなく入れ替わり入店する人気のベーカリーカフェです。
オーナーのこだわりが光る。変化する時代だからこそ普遍性の追求を
那覇空港からは車で約45分。那覇から離れたエリアにも関わらず、常にお客さんで賑わう「PLOUGHMANS LUNCH BAKERY」は、パン屋さん巡りやカフェが好きな沖縄県民だけでなく観光客からも人気。リピーターのお客さんも多いのだとか。
坂道と階段を上ると大きなガジュマルの木が見えてきますが、その脇の階段を登った先にあるツタが絡んだオシャレな外人住宅が「PLOUGHMANS LUNCH BAKERY」です。
オーナーは、20代の頃に東京の建築事務所で設計士として働いていた屋部龍馬さん。昔からパン屋さんの香りや雰囲気に憧れを抱き続けていたこともあり「自分の基地となるようなスペースを持ちたい」と、2006年にベーカリーカフェ「PLOUGHMANS LUNCH BAKERY」をオープンさせました。“食”はもちろんのこと、音楽、家具、アート、植物…カフェには屋部さんの“お気に入り”が集まり、店内は独特な世界観に包まれています。
「時代は変わっていくけれど、そんな時代のなかで同じものを提供し続けて、変わりない魅力を伝えていきたいと思っています。それでお客さんがついてきてくれるのか…と、常に実験をしています」と屋部さん。
もっちり、引きの強い天然酵母パン
「日常に寄り添ったパンを届けたい」と話す屋部さんが作るのは、自家製レーズン酵母を使用し、水分を多めに加えたパン。生地を24時間かけてじっくりと発酵させ、引きの強い、もっちりとした食感に仕上げます。
店頭には15種類ほどのパンが並びますが、中でも人気があるのは「じゃがいもとコリアンダーのパン」300円、「ハニー&ブルーチーズ」380円、浅瀬の岩場に自生する海藻を生地に練り込んだ「アーサーと海塩のリュスティック」300円です。
照明を落とし、落ち着いた雰囲気の店内もありますが、テラス席はガジュマルやグァバ、シークヮーサー、ソテツ、オオタニワタリなどの亜熱帯植物に囲まれ、時折心地の良い風が通り抜けます。
人気のアボカドオープンサンドをテラス席で
カフェスペースでは、こだわりの天然酵母パンを使った「生ハムと大葉の柚子バターサンド」800円、や「県産アグーソーセージのホットドッグ」850円、「グリル野菜のビーガンマリネサンド」850円など、7種類のサンドイッチプレートも味わうことができます。
セットでついてくる人参とトマトのポタージュとサラダも「素朴なのに忘れられない」と隠れファンが多く、スープは後日オンラインショップで購入するリピーターも多数。
最も人気のあるメニューが「アボカドオープンサンド」850円（アボカドのオープンサンドのプレートは、スープ付きで1400円）煮込み料理で大活躍の“ル・クルーゼ”のテリーヌ型で焼いたイギリスパン「ル クルーゼ・ブレッド」に、アボカドペーストをたっぷりとのせたオープンサンドで、ほんのりと感じられるナンプラーの香りがたまりません。
噛み締めるたびにル クルーゼ・ブレッドとアボカドペーストのうま味が押し寄せるアボカドオープンサンドは、ヘルシーながら食べ応えも抜群です。
「PLOUGHMANS LUNCH BAKERY」のオープンは朝の9時。10食限定の「AMプレート」を目当てにオープン直後から混雑することもありますが、当日の朝7時から予約も可能なので、あらかじめ時間が決まっていれば、ぜひ予約を。
オーナーのこだわりが詰まった秘密基地のようなパン屋さんで、ゆったりとした時間を過ごしましょう。
◾️PLOUGHMANS LUNCH BAKERY（ぷらうまんず らんち べーかりー）
住所：沖縄県中頭郡北中城村安谷屋927-2
TEL：098-979-9097
営業時間 9～16時
定休日：日曜
Photo &text：舘幸子
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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