【おとなのソロ部】横浜「蕎麦打ちstudio CHIHANA」でそば打ちに没頭するひとりの休日
仕事終わりやひとりで過ごす休日に、何かに没頭したくなったら、そば打ち体験がおすすめです。横浜にある「蕎麦打ちstudio CHIHANA(そばうちすたじお ちはな)」は、初心者でもひとりでも気軽に参加できるそば打ち教室。体験時間は約1時間と忙しい人にもぴったり。そんな新しいひとり時間の過ごし方をご紹介します!
手ぶらでOK! エプロンをつけて体験スタート
「蕎麦打ちstudio CHIHANA」があるのは、JR桜木町駅から徒歩約5分のビルの2階。そばを切るシーンがモチーフのおしゃれなロゴが目印です。
鎌倉や横浜に店を構える十割そばの名店「千花庵(ちはなあん)」が展開するそば打ち教室で、「難しい」「ハードルが高い」と思われがちな十割そばを、カジュアルに楽しく打つことができます。
スタジオ内にはそばを打つための延し台(のしだい)が並びます。
そば打ち体験は、1レッスンにつき最大5人まで参加可能で、公式サイトや電話からの予約が必須。
クラスは初級・中級・上級の3つがあります。初心者向けコースの初級は単発での受講ができ、1レッスン4800円。参加回数や認定をクリアすると中級へ、さらに本格的に学びたい方は参加回数や認定をクリアすると上級コースを受けることができます。中級・上級になると8〜12人前の蕎麦打ちを学べ、受講料は粉の総量で変動します。
受付を済ませたら、荷物がそば粉で汚れないようにロッカーへ。スリッパも用意されているので、靴も履き替えます。
服が汚れないようにエプロンも着用。ロゴが生かされたおしゃれなデザインで気分も上がります。着けてみると、自然とスイッチが入りました。
こねて、延ばして、切って。夢中になれるそば打ち体験
今回使用するそば粉は神奈川県秦野産のそば粉。レッスンで使用するそば粉は旬によって変わるのだそう。レッスンでは厳選された良質な国産そば粉を使用した十割そばを打つことができます。
いよいよ、そば打ちスタートです。
先生がこね鉢に5人前のそば粉を用意してくれます。この時点ではサラサラな状態で、色もまだ白いのですが、だんだんと変化をしていくので注目を。
まずはお湯を注いでもらい、そこに粉をかぶせていきます。
素手で大胆に粉をすくっていく感覚は心地よく、なんだか砂遊びのような懐かしささえ感じられます。
熱湯に触れないよう気をつけながら、下から粉をすくい、軽く揉んでいきます。お湯が粉全体に行きわたるように均等にすくい上げるのがポイントだそう。
その後は自分で水を足して、さらに水分を含ませていきます。
一気に水を入れるのではなく、少しずつ段階を踏んで慎重に。というのも、十割そばは一気に水分を含ませると切れやすくなってしまうのだそう。
繊細なそばだからこそ、丁寧に作業をしていきます。
両手で圧をかけて揉んでいくうちに、だんだんと粉がまとまってきました。
よく見ると色も白から緑がかったそばらしい色に変化しています。
水を足して、揉んでいく工程を何度も繰り返していく間に、すっかりそば打ちに夢中に。
粉がまとまりやすくなってきたら、ひとかたまりにしていきます。各工程ごとに先生がお手本を見せてくれるので、見よう見まねでチャレンジ。
こねていく作業を繰り返すうちにだんだんと粘度も上がり、生地らしくなってきます。形ができてくると不思議と愛着も湧いてきますよ。
続いて丸く形を整え、円錐形を作っていきます。こうすることで生地の中に含まれた空気が抜けていくのだそう。
生地を立てたら、グッと圧をかけ平らにならします。
そこから生地をさらに薄く延ばしていきます。
少し力が必要な作業ですが、非力な筆者でも先生のアドバイスにより、うまく延ばすことができたので安心して挑んでくださいね。
いよいよ、麺棒の登場です。まずは生地のない台の上で何度か転がす練習をしてから、いざ本番。
なかなか先生のお手本のようにはいかず、一朝一夕には会得できないものだと痛感します。ですが、何度か繰り返しているうちにだんだんとコツが掴めて楽しくなってきました。
延ばす際は、きれいな円を目指して生地を少しずつ回転させます。
正円を描けるようになってやっと一人前なのだとか。
薄く延ばせたら、生地を四角形に整える工程に。麺棒に生地を巻きつけ、1、2、3の合図でリズムよく上から圧をかけさらに延ばしていきます。
そこから生地を90度回転させ、同じように延ばすと瞬く間に生地が四角形に!
続いて打ち粉をふりかけ、生地がくっつかないようにして折りたたんでいきます。
ここまで来てようやく、そばを切る準備が整いました!
いよいよそばを切る工程へ。そば生地の上に生地を押さえるための「こま板」を置き、こま板の押さえ方と、そば包丁の持ち方を教わります。
切り方にもコツがあるので丁寧に教わり、スライドする感覚で力を抜いて切っていきます。
最初は太さもまちまちでしたが、次第に上達し一定の太さになりました!
切っている間はかなり集中しているので、すべてを切り終えた瞬間、達成感でいっぱいに。
1時間ちょっとの体験でたっぷり5人前が完成です。
「十割そば」は、ちぎれやすいと思われることがありますが、初心者でも簡単に打つことができました!
最後に5束ずつに分けてそばを持ち上げ、細かく切れたそばや、うち粉を振り落とします。
持ち帰り用に箱がもらえるので、そこに1束ずつ両手でやさしく入れたらすべての工程が終了。袋の用意はないので持参するのがおすすめです。
保存方法は冷蔵で3日間、冷凍で3週間ほど。「千花庵」の「オリジナルめんつゆセット(5人前)」550円も販売しているので、気になる人はスタッフに尋ねてみてくださいね。
体験後は「千花庵」に持ち込み、できたてのそばを堪能
体験を終えた後は、系列店にそばを持ち込んで、できたてをいただくこともできます。
系列店には「手打ち蕎麦 千花庵 鎌倉本店」、「〆蕎麦 千花庵 野毛店」、「〆蕎麦 千花庵 コレットマーレ店」があり、今回は桜木町駅から徒歩1分の商業施設内にある「〆蕎麦 千花庵 コレットマーレ店」へ。
入店後、席に着いたら、スタッフにそばの入った箱をそのまま渡すだけでOKです。
お待ちかねの打ちたてそばが目の前に! 太さが不揃いのそばですが、お店で盛り付けてもらうとなかなかサマになっています。
まずは薬味をつけずにひと口食べると、そばの豊かな風味が。十割そばながら、つるっとしていてすすりやすく、しっかりとコシも堪能できます。自分の手で作り上げたそばということもあり、おいしさも倍増。食べ進める手が止まりませんでした!
カジュアルにそば打ち体験ができる「蕎麦打ちstudio CHIHANA」をご紹介しました。
新しいソロ体験を求めて、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
■蕎麦打ちstudio CHIHANA(そばうちすたじお ちはな)
住所:神奈川県横浜市中区花咲町2-70-4 日進ビル 2F
TEL:080-6891-3540
営業時間:11時30分〜20時30分 (※最終クラスは19時30分〜)
定休日:月曜
■〆蕎麦 千花庵 コレットマーレ店(しめそば ちはなあん これっとまーれてん)
住所:神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7 コレットマーレ 7F
TEL:045-664-7350
営業時間:11時〜14時30分、17時〜20時30分
定休日:火曜
■おすすめの利用シーン:何かに没頭したいとき、新しい趣味に出合いたいとき、日本の伝統に触れたくなったとき
Photo:河野未夢(vivace)
Text:土井彩寧(vivace)
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