市ヶ谷「スパイス欧風カレーPAIKAJI」の石垣島発・奥深いカレーのトリコに
東京・市ヶ谷にある「スパイス欧風カレーPAIKAJI (ぱいかじ)」は、沖縄・石垣島でビストロを営んでいたオーナー夫妻が、新橋での間借り営業を経てオープンしたカレー専門店。自家製のフォン(洋風のだし)と、石垣島のスパイスなどを掛け合わせたオリジナルのカレーが楽しめます。そんな素材や味わいにこだわった、体も心も喜ぶカレーの魅力をご紹介します。
4日間かけて作る“だし”&島こしょうが決め手の「スパイス欧風カレー」
JR市ヶ谷駅から徒歩約4分の場所にあるカレー専門店「スパイス欧風カレーPAIKAJI」。階段を少し上がると、スパイシーなカレーのいい香りに、ついつい引き込まれます。
前身は石垣島で長年愛されたビストロだったこともあり、カレーの概念にとらわれないオリジナリティが満載。
定番メニューは、バーグカツ×スパイス欧風カレーの「バーグカツカレー」1600円、ラムポークキーマとスパイス欧風カレーのあいがけの「ラムポークキーマ」1300円ですが、今回はそのどちらも楽しめる人気No.1の「PAIKAJIカレー」2000円をチョイス。
カレーの前にまず、「フォン」というカレーのベースとなる“だし”をいただきます。
欧風カレーはフォンを入れるのが特徴で、それによって奥深い複雑な味わいに仕上がるのだとか。「スパイス欧風カレーPAIKAJI」では、このフォンを4日間かけてじっくり作りあげているそう。
ひと口いただくと、タマネギの甘みと鶏ガラや牛すじ、野菜のうま味がぎゅっと凝縮された濃厚なスープに度肝を抜かれます。
セットで付いてくる副菜には、タマネギ・紫キャベツ・ゴーヤのピクルスが。食事の合間の口直しや、カレーに混ぜて味変をするのもおすすめです。
いよいよお待ちかねのカレーとご対面。ワンプレートに「バーグカツカレー」と「ラムポークキーマ」、旬の有機野菜がのっています。
「バーグカツカレー」は、ビストロ時代に人気だったハンバーグをカツにした名物カレー。国産の豚肉を使った軟らかでジューシーなハンバーグと、表面のサクッとした衣のコントラストがクセになります。
カレーには、フォンと一緒に石垣島のパイナップル、島こしょうの「ピパーツ」なども煮込まれていて、島らしいさわやかさと、「ピパーツ」特有の甘い南国の香りやピリッと香ばしいこしょうの風味がアクセントに。
「ラムポークキーマ」は、クセのないラム肉でさっぱりと食べやすいカレーです。バーグカツカレーと交互に食べて、味の違いを楽しんでみてください。
なお、カレーには小麦粉を使っていないため重たさがなく、食べた後も不思議と体が軽いのも魅力。さらに、調味料から野菜や肉、オイルまで徹底して素材にこだわっているので、体にやさしいのもうれしいポイントです。
カレーにぴったり! コーヒーレモネード&蜂蜜アイス
「スパイス欧風カレーPAIKAJI」はドリンクも充実しています。
オーナーのイチオシは、オランダ発のコーヒーブランドが手がける豆を使用した「カフェリモーネ」700円。「カフェリモーネ」はレモンを加えたコーヒーで、ほのかな甘さとさっぱりとした味わい。カレーとの相性も抜群です。苦すぎないのでコーヒーが苦手な人でも楽しめそう!
ほかに沖縄のクラフトビールも2種取り揃えています。夜は20時30分まで営業しているので、仕事帰りにのんびりと沖縄気分で味わうのもよさそうです。
食事のシメには「石垣島産はちみつアイス」600円を。
オーナーは蜂蜜にもこだわり、自身も養蜂をしていたことがあるというから驚き。
石垣島の植物が蜜源となっているこの蜂蜜は、濃厚で南国らしい甘い花の香りが楽しめます。さっぱりとしたミルクアイスと蜂蜜の自然な甘さでやさしい味わいのデザートです。
沖縄らしい南国の植物×公園の緑を望む店内で癒やされて
食事のみならず、店内からも石垣島の雰囲気を感じられます。
店内の大きな窓から見える豊かな緑と、店に飾られている南国の植物に、自然と心が安らぐこと間違いなし。
席はソファ席とカウンター席が用意されていて、1人で訪れても、誰かと一緒でもゆったりと食事を楽しむことができます。
オリジナリティあふれるカレーを堪能できる「スパイス欧風カレーPAIKAJI」を紹介しました。
店名の「PAIKAJI」は「南風」と書く沖縄の方言で、地元では「幸せを運ぶ風」といわれているのだとか。そんな、心のこもったこだわりのカレーを堪能しに訪れてみては?
■スパイス欧風カレーPAIKAJI(すぱいすおうふうかれーぱいかじ)
住所:東京都千代田区三番町18-19 アルテビル三番町 1階
TEL:080-6023-0527
営業時間:11時30分〜15時(14時30分LO)、17時〜20時30分(20時LO)
定休日:日曜
Text&Photo:土井彩寧(vivace)
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
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