エジプト旅行ではずせない観光スポット13選!ピラミッド&世界最大級の博物館で古代ロマンを満喫

エジプト旅行ではずせない観光スポット13選!ピラミッド&世界最大級の博物館で古代ロマンを満喫

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古代文明の遺跡が数多く残る、魅惑の地・エジプト。首都カイロや3大ピラミッドを擁するギザ地区はもちろん、ビーチリゾート・アレキサンドリアまで、エジプトを観光する際には必ず訪れたいスポット13選をご紹介します。

Summary

ナイル川を中心に栄えた近代エジプトの都「カイロ&ギザ地区」

カイロ&ギザ地区
ピラミッドの前で砂漠を歩くラクダ。エジプトらしさを実感!
エジプトの首都カイロは、7世紀にアラブ民族が侵攻した際の拠点として築かれて以来、イスラームの中心都市として栄えた街です。あちらこちらに残るモスクや整然とした新興住宅街、郊外のギザ地区に残る古代エジプトの遺跡と、さまざまな魅力が渾然一体となって旅人を迎えてくれます。

砂漠とナイルが生んだ奇跡の巨大建築物「ギザの3大ピラミッド」

ギザの3大ピラミッド
3つのピラミッドの南東の角はほぼ一直線!
カイロ市街から南西20㎞にある石灰岩のギザの台地に、クフ、カフラー、メンカウラーの3基のピラミッドと、スフィンクスや王妃のピラミッドなど付属施設が残っています。4500年の時を超え人々に謎を投げかけ続ける、巨大建造物群を見に行きましょう。

■ピラミッドエリア
営業時間:7〜17時
定休日:なし
料金:エリア入場料として£E700、学生£E350(2024年10月まで£E540、学生£E270)、各ピラミッドや遺跡内部に入るにはエリア入場時に別途入場チケットを購入。カフラー王、メンカウラー王のピラミッドは交互に片方のみ内部入場可。 ※支払いはクレジットカードのみ、車で入る場合は別途£E5が必要

24年末にグランドオープン予定「大エジプト博物館」

大エジプト博物館
入口はピラミッドを模した三角形。先端には本物と同じように金色のキャップストーンが!
2002年のプロジェクト開始から、新たな観光の目玉として期待を集めていた「大エジプト博物館」。カイロ・エジプト博物館の老朽化に伴い、ギザの3大ピラミッドを望む場所に新しく建設されました。単一文明を扱う博物館としては世界最大規模で、2024年末についにグランドオープンを迎える予定です。2024年9月現在はプレオープン期間で、ホールや大階段など一部展示のみを見ることができます。展示のハイライトは「ツタンカーメンの秘宝」と 「太陽の船」。面積約49万㎡、総数約10万点のコレクションを有し、これまでにないスケールで古代エジプトのロマンを満喫することができますよ。

■GRAND EGYPTIAN MUSEUM(大エジプト博物館)
住所:Cairo-Alexandria Dessert Rd.
TEL:(02)3531-7344
営業時間:9〜18時(金・土曜は〜22時)
定休日:なし
料金:プレオープン時ガイドツアー£E1000、学生 £E500

ファラオの栄光と財力を物語る遺産コレクション「カイロ・エジプト博物館」

カイロ・エジプト博物館
風格のある建物。博物館の前庭では、いくつかある彫刻の前で写真を撮ることもできます
エジプトの3000年にわたる古代史を今に伝える、貴重な遺物を数多く収蔵する博物館。老朽化に伴い一部収蔵品が移されましたが、その分これまで見られなかったものが展示されていることもあり、見ごたえ十分です。エジプト古代美術のエッセンスを満喫して。

■The Egyptian Museum in Cairo(カイロ・エジプト博物館)
住所:15 Meret Basha,Ismailia, Qasr an Nile
TEL:(02)2578-2452
営業時間:9〜17時、 チケット販売は〜閉館1時間前
定休日:なし
料金:£E550、学生£E275(2024年10月まで£E450、学生£E230)

カイロを見下ろす堅固な城塞「シタデル」

シタデル
外壁にアラバスターを使用しており、アラバスター・モスクともよばれます
イスラーム地区の南東の外れ、ムカッタムの丘に築かれた城塞都市。1176年にアイユーブ朝を興したサラーフ・アッディーンがキリスト教徒である十字軍を阻止するために建設し、19世紀のムハンマド・アリの時代まで城塞として使われていました。城塞内部にはモスクをはじめとするさまざまな建築物が残るほか、テラスからの眺望も必見!

■Citadel(シタデル)
住所:Al Qalaa Sq.
TEL:(02)2512-1735
営業時間:9〜17 時
定休日:金曜
料金:£E550、学生£E275(2024年10月まで£E450、学生£E230)※礼拝中は各モスクの見学不可

カイロ発祥の地であるオールド・カイロ&エル・ムアッラカ教会

オールド・カイロ&エル・ムアッラカ教会
1984年からの大規模改修を経て現在の姿に
カイロ発祥の地であるオールド・カイロ。迫害を逃れ、バビロン要塞を利用した壁の中で暮らしたコプトたちの長い苦難の歴史が詰まった場所です。ノスタルジックな街並みの中に教会などのみどころが詰まっており、徒歩でのんびりと散策できますよ。静寂に満ちたもう一つのカイロの風景を、しっかりと目に焼き付けて。

「エル・ムアッラカ教会」は、ローマ時代の要塞跡に立つ白亜の教会。9世紀ごろに建立されたコプトの教会で、聖母マリアに捧げられました。階段を上った奥にある礼拝堂では、精緻な彫刻が施された説教壇や聖人の遺骨などを見ることができます。ここで見つかった100点を超えるイコンの一部は、隣の「コプト博物館」に展示されています。

■El Moallaqa Church(エル・ムアッラカ教会)
住所:Mari Girgis St.
営業時間:8〜16時(水・金・日曜11時〜)
定休日:なし
料金:無料

カイロの一大市場で掘り出し物を探そう「ハン・ハリーリ」

ハン・ハリーリ
異国情緒をまるごとお買い上げ!
地元客と観光客が入り乱れる一大ショッピングゾーン。14世紀後半にスルタンの側近エル・カリーリという人物が建てた隊商宿を中心に発展した、カイロ屈指の巨大スーク(市場)です。観光客目当てのみやげ店がぎっしり詰まった迷路のような路地では、さまざまな言語を操る客引きの声が飛び交い、あちらこちらで値段を巡る仁義なき攻防が繰り広げられています。広いエリアに無数の路地が走っているので、初心者は場所を絞って散策を。比較的観光客が歩きやすいのはエル・バデスタン通り、ムスキ通り、エル・フセイン広場で囲まれた一帯。みやげ店はもちろん、さまざまなショップが集まっているので、たいていのものは揃うはず!

■Khan El-Khalili(ハン・ハリーリ)
営業時間:店によって異なる
定休日:なし



“建築王”ラメセス2世の不朽の名作「アブ・シンベル神殿」

アブシンベル神殿
巨像の背後の岩山は、移築時コンクリートのドームによって造り出されたもの
スーダンとの国境近くのアブ・シンベルは、かつてエジプトにとって南方の脅威だった、ヌビアとよばれる地方にあります。そのめまいがするほど強烈な日差しの砂漠には、世界遺産に登録されたラメセス2世の巨大な岩窟神殿があります。国内のいたるところに神殿や自らの像を建てた“建築王”最大の傑作は、1960年代、ユネスコの援助によりダム水没の危機を免れ、今もその類まれな姿を残しているんです。

■Temples of Abu Simbel(アブ・シンベル神殿)
営業時間:5〜17 時 
定休日:なし 
料金:£E765、学生£E390(2024 年10月まで£E615、学生£E315) ※ガイド料含む。
神殿見学は、同行ガイドがいない場合、入口で専属のガイドによるツアーに参加するシステム。個人で見学することもできるが、ガイド料は返金されない


歴代ファラオの眠る古都テーベ「ルクソール」

ルクソール
「ルクソール神殿」の大列柱廊
ルクソールは、歴代のファラオが埋葬された王家の谷や、エジプト最大の神殿を目指して、世界中から人が訪れる国際観光都市。街はナイル川を挟んで東西に二分されています。東側は古代にも「生者の都」とよばれていたように、ホテルやレストラン、商店などが立ち並び、スークも賑わっています。中心部には華麗なルクソール神殿、やや離れたところにはエジプト最大の神殿カルナックがあります。一方、西側は「死者の町(ネクロポリス)」とよばれ、死者が埋葬された場所。王の再生復活の祈りをこめた葬祭殿も多数建築されており、遺跡のオンパレードといえます。どちら側を先に見学するか、悩ましいところ。

2人のファラオが造り上げ、ツタンカーメンも一役買った「ルクソール神殿」

ルクソール神殿
第1塔門の高さは24m、幅は65m。堂々とした門構え!
「カルナック神殿」の副殿で、参道、塔門、中庭、大列柱廊、列柱室、至聖所などがバランスよく配置されています。途中で主軸が10度ずれているのは、神殿の正面を太陽の昇る東側に向けるためだったそう。現存する神殿の大部分は、新王国時代第18王朝のアメンヘテプ3世と第19王朝のラメセス2世の2人が建設したもの。神殿内部には13世紀に建てられたモスクがあり、今も現役です。

■Temple of Luxor(ルクソール神殿)
営業時間:6〜21時
定休日:なし
料金:£E500、学生£E250(2024年10月まで£E400、 学生£E200)

歴代の王が葬られた地「王家の谷」

王家の谷
きらめく太陽の下に広がる、古代人の永遠の命への憧れ
「王家の谷」は、ピラミッドの形をしたエルクルン山の麓に位置し、トトメス1世以降の新王国時代の歴代のファラオが埋葬されています。入口が狭く盗掘から守りやすいことから、ファラオの墓所に選ばれたそう。全部で65の墓が発見されていて、すべてに番号が付けられています。貴族の墓には、生前の暮らしぶりが壁画にして残されていることが多いので、墓所をめぐりながら当時の生活を知ることができますよ。

■Valley of the Kings(王家の谷)
営業時間:6〜17時
定休日:なし
料金:3つの墓に入れるエリアチケット£E750、学生£E375(2024 年10月まで£E600、学生£E300)、ツタンカーメンの墓£E700、学生£E350(2024年10月まで£E500、学生£E250)など別途入場料が必要な墓も。王墓群までのトラムは往復£E10。

ナイルの恵み豊かな交易地「アスワン」

ナイル川とファルーカ
ナイル川とファルーカ
エジプトの南の玄関口といわれるアスワン。国が繁栄したラメセス2世の時代には、ナイル川上流のアブ・シンベルまでがエジプトの領土でしたが、後世にはエジプト全体が北上してきたヌビアに征服されたため、今もアスワンには数多くのヌビア系の人たちが住んでいて、アフリカの雰囲気を肌で感じることができます。さまざまな物が並ぶスークを訪れたり、ナイル川の「ファルーカ遊覧」に出ると、この街の魅力がいっそう感じられるはず。

古代エジプト信仰最後の砦「イシス神殿」

イシス神殿
「イシス神殿」の列柱と第1塔門
イシス女神に捧げられた神殿は、プトレマイオス王朝から古代ローマ時代に建てられたもの。550年前後にローマ皇帝の命により閉鎖されるまで、古代エジプトの信仰が生き続けた最後の神殿でした。隣のビーガ島には夫のオシリス神が祀られていました。

■Temples of Philae Island(イシス神殿)
営業時間:7〜17時
定休日:なし
料金:£E550、学生£E275(2024年10月まで£E450、学生£E230) ※フィラエ島へのボート代は往復で £E500、チップUS$5程度

近代化を果したダムの光と影「アスワンハイダム」

ダム建設は人々の暮らしに大きな影響を与えました
ダム建設は人々の暮らしに大きな影響を与えました

水の安定供給と発電のため、1964年、旧ソビエト連邦の協力で建設されたダム。長さ3830m、高さ111mで、エジプトの消費電力の20%をまかなっています。エジプトの近代化に貢献する一方で、ナイル川の洪水がなくなり下流の土地がやせる、ナーセル湖から蒸発した水が周辺の遺跡を傷めるなどの問題も生じています。



■Aswan High Dam(アスワンハイダム)
営業時間:6〜17時
定休日:なし
料金:£E100、学生£E50

古代と近代が交錯する美しいビーチリゾート「アレキサンドリア」

丘の上に立つポンペイの柱とスフィンクス像
丘の上に立つポンペイの柱とスフィンクス像
ナイル川河口の地中海デルタ地帯に位置する、エジプト第2の都市。穏やかな気候とヨーロッパスタイルの街並みから「地中海の真珠」とも讃えられています。 豊かな海岸線をもち、夏はビーチリゾートとして、エジプト内外から多くの観光客が押し寄せます。

岬の先端に立つアレキサンドリアのシンボル「カイトベイ要塞」

カイトベイ要塞
要塞の外壁は絶好の展望スポット!
15世紀後半にマムルーク朝のスルタン、カイトベイが建設した要塞。3層構造の要塞本体とそれを取り巻く外壁は、いずれも堅牢そのものです。城壁の上や要塞内に開けられた窓からはアレキサンドリアの海岸線が一望でき、絶好の展望スポットでもあります。世界七不思議の一つでもあるファロス島の灯台跡地に立ち、灯台の残骸を利用して建てられたとの説も。現在見られる姿は19世紀以降に修復されたもの。この場所に立っていた巨大な灯台の姿を想像してみるだけでも、訪れる価値はあるはず。

■Fort Qaytbey(カイトベイ要塞)
住所:Fort Qaytbey
TEL:(03)480-9144
営業時間:8〜17時
定休日:なし
料金:£E200、学生£E100(2024年10月まで£E150、学生£E75)

ギリシア・ローマ時代に光を当てる「グレコ・ローマン博物館」

グレコ・ローマン博物館
1895年完成とエジプトでは最も歴史のある博物館。2023年に18年の改修を経て再オープン
エジプトでは唯一のギリシア・ローマ時代に焦点を当てた博物館。アレキサンダー大王やクレオパトラなどの彫像が並び、宗教や文化など充実した展示で、彼らを取り巻いた世界への理解が深められます。アレキサンドリアをまわるうえで、ぜひ訪れたいスポット。

■Graeco-Roman Museum(グレコ・ローマン博物館)
住所:Al Mesallah Sharq
TEL:(03)422-5327
営業時間:9〜17時
定休日:なし
料金:£E400、学生£E200(2024年10月まで£E300、学生£E150)


Text:るるぶ情報版(海外)編集部

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