【神戸・北野】「パンとエスプレッソと異人館」で体感する非日常の読書&カフェのひととき

【神戸・北野】「パンとエスプレッソと異人館」で体感する非日常の読書&カフェのひととき

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神戸・北野の異人館の中でも、築130年という長い歴史を誇る旧門兆鴻邸(旧ディスレフセン邸)。長らく民家だったこの建物が2024年6月、東京の人気ベーカリーカフェ「パンとエスプレッソと」の新店としてオープン。ベーカリーの店舗や読書が楽しめるスペースも併設した新たな業態で注目を集めています。

Summary

築130年の洋館が「パンとエスプレッソと」の新店にリニューアル

旧門兆鴻邸(旧ディスレフセン邸)は明治時代の中期となる1895年に神戸在住の建築家であるA.N.ハンセルの設計によって建てられました。イギリスの木造ゴシック建築の特徴が全面に見られ、1980年には神戸市の歴史的建造物に認定されています。

建物は最初の所有者であったディスレフセン氏から門兆鴻氏に譲渡され、これまで一般に公開されることはありませんでした。しかし、近年になって東京の人気ベーカリーカフェ「パンとエスプレッソと」の運営会社が所有することとなり、2024年6月、新たな店舗「パンとエスプレッソと異人館」としてオープン。ようやく一般の人も中に入ることができるようになりました。

店内は改修を最小限にとどめ、建てられた当時の意匠をほぼそのままの状態で見ることができます。門兆鴻氏が所有していた中国の調度品も数多く残され、1階のカフェフロアには、イギリスの伝統建築にオリエンタルなムードが溶け込んだ異国情緒たっぷりな空間が広がっています。

建物の裏側にはテラスと大きなお庭も。ここでは食事はもちろん、犬を連れて入ることも可能。愛犬とのお出かけとともにカフェタイムも楽しみたいという人にもぴったりです。

ブレックファーストプレートからブランティーまで、食事メニューも充実

食事メニューはブランチ、デザート、スイーツなどさまざまな種類がラインナップ。今回は、「パンとエスプレッソと」の店舗の中でも、こちらだけのメニュー「異人館ブレックファーストプレート」2700円〜をご紹介します。蘭王たまごを使ったスクランブルエッグは濃厚なうま味とコク深さが感じられ、大山ハムのジューシーなベーコン、ソーセージとの相性が抜群。付け合わせのベイクドビーンズやサラダも合わせるとなかなかボリューミーな食べ応えです。

特に注目したいのが、「パンとエスプレッソと」の看板商品であるキューブ型の食パン「ムー」。バターをたっぷり使った生地は、そのまま食べてももっちり食感を楽しめますが、「異人館ブレックファーストプレート」では、蒸し器に入れて加熱することで甘みが強調され、スイーツのような味わいを醸し出しています。

ドリンクは、すべてのメニューに300円プラスでセットにできます。今回は、店名にもなっている自慢のエスプレッソを使用した「アメリカーノ」をチョイス。大阪・西天満にある「パンとエスプレッソと珈琲製作所」で焙煎された豆は、上品な香りとスッキリした飲み口で、食後のひとときに癒しを運んでくれます。

さまざまなカフェで人気のアフタヌーンティーですが、「パンとエスプレッソと異人館」では、13~16時にかけて「ブランティーセット」を提供(価格は季節により変動。写真は4800円のもの)。スタンドの上段には季節のカヌレ、ケーキ、フルーツサンド、中段にはスコーン、下段にはパン5種が盛り付けられ、ドリンクは紅茶だけでなくセットメニューの中から好きなものを選ぶことができます。

離れで人気のパンをお持ち帰り♪

「パンとエスプレッソと異人館」では、敷地内に併設されたベーカリーでパンを販売しています。こちらはカフェを利用していない人も利用できます。

店内には毎朝、焼き立てのパン約40種類がずらりと並べられ圧巻の光景。しかし、これだけの品数でも閉店前に売れ切れることがあるため、お目当てのパンがある場合は、なるべく早めに訪れるようにしましょう。

こちらでもやはり、ムーの生地を使ったパンが人気。他にも米粉を使った「カヌレ」や「生クリーム食パン」「クリームパン」など、魅力的なパンがたくさん並んでいるので、ショーケースや壁の棚を眺めながら何を買うか迷ってしまいそうです。

ベーカリーで購入したパンは、ドリンクをオーダーすれば「パンとエスプレッソと異人館」の店内で食べることもできます。画像はこちらの店舗限定で販売されている「ムーあわじ島玉ねぎ」400円と、ムー生地を揚げて粉糖をまぶした「ムードーナツ」300円。

大手出版取次会社がプロデュース!おしゃれな読書空間「異国のトビラ」

建物の2階には、出版取次の老舗である日本出版販売株式会社(日販)がプロデュースを手がけたライブラリースペース「異国のトビラ」があります。こちらでは日販がセレクトした異国情緒を感じる本が数多く並べられ、購入はもちろん、手にとって自由に読むことができます。

階段を上がってすぐ目の前にある部屋は洋書や海外の情報に関連した本を中心にセレクト。青い縁取りの窓枠や大きな窓から差し込む光がさわやかな印象を演出します。

左側の部屋では国内の作家や日本に関連した情報を扱った本を中心にセレクト。暖炉や重厚感のあるテーブルセットがシックな印象を与えます(本のセレクトは今後変更の可能性もあり)。

「異国のトビラ」にもカフェメニューがあり、しっとりした食感が魅力の「紅茶のバスクチーズケーキ」1200円などを味わうことができます。本を汚さないために、飲食をしながら読書をするのは控えましょう。

グルメだけにとどまらない魅力が光り、異人館街の中で注目を集めている「パンとエスプレッソと異人館」。ランチやカフェでの利用はもちろん、愛犬の散歩や読書がしたくなったときなど、日常のふとした瞬間にも立ち寄りたくなる店舗として、今後、さらに人気が高まることが予想されます。

■パンとエスプレッソと異人館(ぱんとえすぷれっそといじんかん)
住所:兵庫県神戸市中央区山本通3-5-19 旧門兆鴻邸(旧ディスレフセン邸)
TEL:078-940-0035
営業時間:カフェ8〜18時(17時LO)、ベーカリー9〜18時(売切れ次第終了)
定休日:不定休

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Text:伊東孝晃
Photo:成田直茂

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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