オシャレに楽しく“お酒と音楽に酔いしれたい“人たちのためのホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」【すみずみ宿泊ルポ】
銀座にありながら、比較的庶民的な賑わいが人気の通り・銀座コリドー街。その通りに面した「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー(ざ ろいやるぱーく きゃんばす ぎんざこりどー)」はお酒と音楽をテーマにしたホテルで、そのキャッチフレーズはなんと“東京随一のナイトライフの提供を目指すホテル”なんです! この世のお酒好き、音楽好きに優しい、それでいてちゃんとしたクオリティのホテルライフが楽しめるとっておきの場所をご紹介します。
Summary
到着直後からアルコールで乾杯! 夜が待ちきれないホテル
JR有楽町駅と新橋駅のほぼ真ん中あたり、高級なイメージの銀座のなかで、東京高速道路の高架下で親みやすいムードの飲食店が賑わいを見せる銀座コリドー街。今回ご紹介のホテルは、この通りに面した「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」です。
オープンは2022年11月。「ロイヤルパークホテルズ」グループのなかでも“キャンバスに絵を描くかのごとく、自由に自分色で。”をコンセプトにした「キャンバス ブランド」のホテルで、 なんとこの「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」のテーマは“お酒と音楽に酔いしれる”なんです!
外観は銀座の街並みに自然と溶け込むシックで高級感のあるデザイン。ですがよく見ると、外壁に施された丸い装飾はスパークリングワインの泡を表現していたり、吹き抜けのエントランスに見える螺旋階段の手すりのカーブがボトルから流れ落ちるワインの緩やかな曲線をイメージしていたりと、随所にお酒のモチーフが散りばめられています。
まずはエレベーターで2階のロビーに。このホテルのメインフロアとなるのがロビーラウンジ の「CANVAS LOUNGE produced by P.C.M.」。お酒の瓶やビール樽をディスプレイした大きなバーカウンターが出迎えてくれて、お酒好きはもうソワソワ。大きなカウチソファやスツールに腰掛けて早く一杯飲みたい!
そんな気持ちを抑えつつ、ひとまずチェックインです。レセプションは、バーカウンターの右側にある青いネオンが目印。予約内容や本人確認をしてルームキーなどを受け取ります。スタッフの方の装いはラフなスタイルで、親しみやすい印象です。
このレセプションにアメニティ類が置いてあるので、必要なものを選んで客室へ持っていきます。用意されているアメニティは基礎化粧品や、ティーバッグ&ドリップコーヒー、歯ブラシやコーム、ボディタオルなどの洗面グッズです。
基礎化粧品は日本酒メーカー「日本盛」の日本酒・米ぬか自然派化粧品のシリーズ。こんなところもお酒にこだわったセレクトなんですね!
チェックイン時、カードキーと一緒にウェルカムドリンクチケット(利用時間は滞在中の11~翌3時LO、土・日曜は~21時LO)がもらえるので、さっそく隣のバーカウンターでドリンクをいただきます。
ソフトドリンクだけでなく、アルコールからも選べるからスパークリングワインをセレクトしました! さっそく乾杯して、このホテルでの楽しい滞在をスタートしましょう。
実は推し活にも最適。こだわりの映像・音響設備を備えた客室
エレベーターの装飾や客室フロアなど、ホテル内は大きく2つのコンセプトに分かれています。今回宿泊する客室のあるフロア「OMIKI(おみき)」は、日本酒をイメージした和のデザイン。紺色を基調にしめ縄や浮世絵のモチーフをちりばめた、シックで落ち着きのある空間になっています。
もう一つの「PROSECCO(ぷろせっこ)」はピンクやゴールドを基調として、泡やグラスなどモチーフにしたスパークリングワインの華やかなイメージ。印象は大きく違いますが、客室の設備はほぼ同じです。
では客室内へ。こちらの客室はオミキスタンダードハリウッドツイン(1室朝食付5万7200円~)です。広さは22.7平方mで、数字で見るとそれほど広そうな印象はありませんが、家具を厳選して圧迫感を感じにくくすることで、広く使えるよう工夫されています。むしろ、動線部分に関しては、空間にゆとりがあるように感じられるほどです。
廊下からベーシンエリア、ベッドルームまでがフラットにつながっているのも、広く感じられるポイントかも。それでいて、ベーシンエリアとベッドルームの間に引き戸があるので、空間を分けて使えるのが便利です。
左手にハンガーラックやベーシン、右手にトイレとシャワールームが独立してあります。シャワールームなのでバスタブはありませんが、レインシャワー付きなので、お湯に心地よく包まれてリラックスできます。
ベーシンエリアはフローリングですが、ベッドルームはじゅうたん敷きで空間を分けています。小上がりにお布団が敷かれているイメージですが、寝具はシモンズのマットレスとデュべスタイルの掛け布団です。
この客室はベッドの手前にテーブルとソファが備えられているタイプですが、ダブルルームなど客室によっては窓際に小さなお座敷のような小上がりスペースが付いている客室もあります。壁には浮世絵が飾られ、行灯のようなデザインの照明が和の情緒を盛りあげます。
そしてこのホテル、すべての客室にテレビの設置はなく、プロジェクターが設置されているのが大きな特長なんです! HDMIケーブルを自分のスマホとつないで、好きな動画を壁に大きく映し出すことができます。照明を落として間接照明を利用すれば、客室がルームシアターに早変わり! 大好きな映像と音楽に包まれて過ごすことができます。
推しの映像を流せば、友達と一緒にライブ感覚で盛り上がれますよ! 実はこのホテル、推し活にも優しいホテルなのです。
一方、一般的に客室のテレビに表示されているようなホテル内の利用案内は、客室に用意してあるQRコードをスマホで読み込んで確認するようになっています。
映像はなくていいけど、客室に好きな音楽を流しておきたいという人は、スマホと高品質スピーカーを連動させて音楽を楽しみましょう。ハイクオリティのスピーカーは、パナソニックグループのHi-Fi オーディオブランド「Technics (テクニクス)」のプレミアムクラスワイヤレススピーカー「OTTAVA」シリーズで、いつもとひと味違います。
洗面台周りがとても使いやすい造りでした。シンプルな洗面台ですが、両脇に物を置くスペースがあるのが、洗顔グッズや化粧品などを置いておくのに助かります。鏡のライトは明るくて見やすいですが、折りたたみ式の拡大鏡も用意されています。
それから想像以上に感動したのが、洗面台の左手すぐにハンガーラックと荷物を置くスペースがある点。広げたスーツケースから物を持って洗面所まで移動して、という動きを省いて、スーツケースのなかやハンガーラックにかかった状態のまま、必要な物を取り出してすぐに使えました。なぜか今までありそうでなかったこの使い勝手のよさ、ぜひ体感してください。
ミニバーコーナーには、サービスの水や電気ケトル、マグカップ、グラスのほか、アイスぺールやワイングラス、お皿類、カトラリーが標準装備されています。わざわざフロントにグラス類を借りたいとお願いしなくても、いつでもお部屋でお酒を飲んだり、食事をしたりしやすいようにという心づかいがありがたいです。
タオルはフェイスタオルとバスタオルの2種類です。「ザ ロイヤルパーク キャンバス」のロゴを刺繍したオリジナルタオルは、家庭サイズのものよりひと回り大きめ。この辺りにちょっと贅沢なホテルクオリティを感じます。
寝具にはワッフル生地が心地よいパジャマを用意。上着の袖やパンツの裾が少し短めにできていて、だぶつきにくく着やすいようにこだわっています。
銀座の夜は眠らせない! ホテル内の3つのバーでハシゴ酒
このホテル最大の魅力は、ホテル内にいながら楽しめるバーホッピング。3つの個性的なバーをご紹介します。もちろん宿泊ゲストでなくても、バーだけの利用もOKなので、銀座の遊び場として必ずチェックしておきたいスポットです。
まずは1階のエントランスを入ってすぐにあるカウンタースタイルの「PROSECCO BAR」(11時~22時30分LO)。銀座コリドー通りやホテル1階にあるイタリアンレストラン「イル カルディナーレ 銀座コリドー店」で食事の前の待ち合わせ場所として使うのにとても使い勝手がよさそうです。アペリティーボだけでなく、食後の一杯でもOKですし、お酒だけでなくエスプレッソなどのカフェメニューもあるので、好きなメニューを1杯から利用できて便利です。
プロセッコとは、北イタリアのベネト州などで造られるイタリアのスパークリングワイン。ガス圧が優しく、甘みとほろ苦さがあるのが特徴です。甘みがあって親しみやすい「エレットラ ボッター」グラス900円など、グラスでは3種類、ボトルで10種類ほど取り揃えがあるので、飲み比べてみるのもいいですね。
次はホテルメインフロアの「CANVAS LOUNGE produced by P.C.M.」(11時~翌3時LO、日曜、祝日は~21時LO)。たくさんのお酒の瓶をバックに「CANVAS」の文字が光る大きなカウンターバーと天井の巨大スクリーンに映し出される映像が大人のドキドキ感を刺激する、魅惑的な空間を演出しています。
銀座コリドー街に面したテラスもこのムード! 大人のための遊びの演出とテラスならではの開放的が融合していていい雰囲気です。
“お酒に酔いしれる“をテーマにしたホテルのメインバーだけに、オーダーできるアルコールはビールから、カクテル、ワイン、ショット、ウイスキーまでなんでも揃っています。
ホテル内のバーだけどチャージ不要で、「キリン一番搾り生(S)」900円や「ベリーニ」1200円(写真左)、「スカイブルー」1500円など、キャッシュオンで飲めるのがカジュアルで使いやすい!
このバーは、伝説の70年代スポット「六本木カーディナル」をリバイバルした「P.C.M. Pub Cardinal Marunouchi」がプロデュース。大人たちが夜通し遊んだ音楽とお酒に酔いしれる時間をここにも再現していて、毎日日替わりでDJライブが行われているんです!(日曜、祝日を除く)
DJライブは20時~スタート。夜が深まるに向けてピッチを上げて行くので、それに合わせてラウンジの盛り上がりも最高潮に! DJの音楽ジャンルもソウル、ディスコ、ジャズなど得意分野がさまざまなので、好きな感じの音楽にきっと出合えるはずです。
3つ目は、この日本モチーフのおしゃれな幕に覆われた和酒専門バー「OMIKI BAR」です。メインフロアの少し奥にあるので、知る人ぞ知る! といった穴場スポット。
幕のなかはちょっとした日本料理店のような、洗練された和モダンの空間。ローテーブルの席がメインなので、仲間内でテーブルを囲んでゆっくりとお酒を楽しむことができます。
ラインナップは、甘みがあってキレのいい「南部美人 純米吟醸」グラス1700円など日本酒はレギュラー10本と季節のおすすめが2本、焼酎は芋や麦など8種類ほど取り揃えています。マニアックすぎないメジャーな銘柄が中心なので、気軽に楽しめる雰囲気です。
エリアは分かれているものの、「OMIKI BAR」の席で「CANVAS LOUNGE produced by P.C.M.」のドリンクやフードを飲食してもOK。堅いことは言わず、自由に飲ませてくれる寛容さがありがたいです!
こうして館内でバーホッピングを楽しんでいたらいつの間にか深夜に……でも今日はここに泊まるので、お部屋まではすぐそこ! 限界まで飲んでも、快適なベッドですぐ眠れるなんて、お酒好きには最高の環境ですね。
朝食のプロセッコで昨夜の酔いを覚ます
いろんなお酒をたっぷりと楽しんだ翌朝。朝食は1階のレストラン「イル カルディナーレ 銀座コリドー店」でいただきます。並木の続く交詢社通りに面した、とってもさわやかな雰囲気に、昨夜の酔いを忘れて気持ちのよい朝が迎えられそう。
朝食メニューは、5種類のなかからメインをチョイスするスタイルで、サラダやパン、ジュースなどは、ブッフェ台から好きなだけ取って食べられるようになっています。朝ごはんでサラダがたっぷり食べられるのは、ホテル朝食の楽しみの一つですよね。
パンはロールパンやA.O.Pバターのクロワッサン、フォカッチャ、パン オ レザンの4種類があります。思わずあれもこれも食べたくなってしまいます。
こちらが一番人気の目玉焼やベーコン、ソーセージなどを盛り合わせた「モーニングプレート」です。卵が2つ、ベーコンとソーセージが両方あって、さらに自家製のカポナータやグリンピースをベーコンとトマトで煮込んだピゼリといったイタリア料理の副菜も載っていてボリュームたっぷりです。
グラスに入れたドリンクはオレンジジュースに見えますが、こちら実はオレンジジュースとスパークリングワインで作ったカクテル「ミモザ」です。
この朝食ブッフェ、プロセッコが飲み放題なんです! プロセッコだけで味わうのもいいですが、ジュースコーナーにあるオレンジジュースで割って「ミモザ」にして飲むのもおすすめですよ。お酒好きの皆さん、朝からおいしいプロセッコが好きなだけ飲めるとは幸せですね。
メインは「モーニング プレート」以外に「パンケーキ」や「キッズ プレート」のほか、野菜オンリーの「オーブン ベイクド カポナータ」、鶏肉を白ワインで煮込みんだ「チキン カチャトーラ」などイタリア料理店らしいメニューもあります。
二日酔いが辛い時は、朝ごはんはちょっと遠慮したい気分になってしまうかもしれませんが、たっぷり朝食を食べて、プロセッコも飲んで、元気に1日をスタートしましょう。
ホテルから徒歩で行ける、周辺のおすすめ観光スポット3選
JR有楽町駅と新橋駅の中程に位置し、東京メトロ銀座駅からも徒歩5分の好立地。観光、グルメ、ショッピングまで何をするにも便利ですが、観光はほどほどにして、夜のお楽しみに体力を温存したいかも。日比谷や銀座にある劇場からも近いので、観劇の拠点としても最適です。
【ホテルから徒歩5分】銀座コリドー街
JR有楽町駅と新橋駅の高架下の飲食店街がコリドー街。気軽に立ち寄れる居酒屋、カフェなどの店舗が並び、夜になると仕事帰りの会社員たちで賑わっています。【ホテルから徒歩10分】ワインショップ・エノテカ GINZA SIX店
東京メトロ銀座線A3出口から徒歩5分のところにあるワインショップ。赤、白、ロゼなど約2000種類のワインが揃っており、ワインのプロフェッショナルと相談しながらセレクトできます。また、フランス以外では世界初の「ムートンギャラリー」や、なかなかお目にかかれないレアなワインが並ぶライブラリー(ワインセラー)もあるので、ワイン好きにおすすめです。
【ホテルから徒歩10分】帝国劇場
日本初の本格的な洋式劇場として明治44年(1911)に開場以来、『レ・ミゼラブル』『エリザベート』『Endless SHOCK』など、さまざまなジャンルで多くの名作を生み出した帝劇。大小4つのセリと廻り舞台を持ち、今日も迫力あるステージを繰り広げています。
リアルなおすすめタイムスケジュール
今回、ホテルを有効に活用しながら銀座を満喫する“お酒好きのための”1泊2日のステイプランはこちら。ホテル内のバーをハシゴして「もう眠りたい」となっても、お部屋がすぐそこなのが最高。飲み過ぎた二日酔いの朝食はプロセッコで迎え酒! というお酒好きにうれしいサービスもありますが、くれぐれも飲み過ぎにはご注意ください!
【1日目】
11:00 ホテルに荷物を預けて銀座でランチ&ショッピング
15:00 ホテルに戻ってチェックイン。ウエルカムドリンクでスパークリングワインを選んで乾杯! 客室に移動して荷ほどきをすませ、今度は有楽町方面でショッピング
18:00 「PROSECCO BAR」でアプリティーボにプロセッコを一杯
19:00 銀座コリドー街でディナー
21:30 ホテル戻り、「CANVAS LOUNGE produced by P.C.M.」でカクテルを飲みながら音楽に浸る
23:00 場所を「OMIKI BAR」に移して、焼酎を飲みながらトークに花が咲く。眠くなったタイミングで、客室へ移動しておやすみなさい
【2日目】
9:00 昨夜は遅くまで飲んでいたので、ゆっくりめの朝食。プロセッコも一緒に
11:00 朝食の後もゆっくりめに客室で過ごして、チェックアウト。ホテルに荷物を預けて観劇の合間にも食べられるような軽食を買いに行く
13:00 日比谷の劇場で観劇
17:00 ハッピーアワーをしているお店で観劇後の一杯
19:00 ホテルで荷物をピックアップして帰路へ
バブル時代を楽しく生きた人たちはもちろん、その時代を知らないミレニアル世代の大人たちにも、お酒と音楽を心ゆくまで楽しめる場所を、と思い切ったコンセプトで展開する「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」。お酒の場でありながらハメをはずしすぎた感じにならないのは、ここが大人の街・銀座であることと、このホテルのセンスがあってのこと。週末ともなると通りを人が埋め尽くすほどの活気があるという銀座コリドー街。このホテルを拠点に、夜の銀座に酔いしれてみてはいかがですか。
■ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー
(ざ ろいやるぱーく きゃんばす ぎんざこりどー)
住所:東京都中央区銀座6-2-11
TEL:03-3573-1121
チェックイン/アウト:15時/11時
料金: 1室 2名朝食付 5万7200円~
アクセス:東京メトロ 銀座駅から徒歩5分
※メニューや価格は変更になる場合があります
Text:山下あつこ(アトリエshiRo)
photo:新谷敏司/画像提供:ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。