SNSで話題!三軒茶屋のお風呂カフェ「暇喫茶ユルク」で“映え×フルーツ”に夢中

SNSで話題!三軒茶屋のお風呂カフェ「暇喫茶ユルク」で“映え×フルーツ”に夢中

食・グルメ カフェ パフェ クリームソーダ 東京都 るるぶ&more.編集部
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東急田園都市線・三軒茶屋駅から徒歩5分の場所に、2024年9月にオープンしたカフェ「暇喫茶ユルク(ひまきっさゆるく)」はあります。レトロなビルの階段を、ゆっくりと一歩ずつ4階まで上がっていくと、まるで普通の住居のようなドアが目に入ります。本当にここで合っているの……?と少し不安になりながら、そのドアを開けると、そこには都会の喧騒を忘れさせる、真っ白な空間が広がっていました。

Summary

驚きの真っ白空間! ホワイトタイルの隠れ家カフェ

出迎えてくれた店主の梅津さんは、フルーツ王国・山形県にある果物店の息子さん。東京での会社員生活を経て、「自分の好きなことを形にしたい」との思いから、フルーツが主役のカフェを開くことを決めました。

幼いころからフルーツはいつも身近にあり、今のように高価で特別なものではなかったといいます。そんな思いを込めて「暇喫茶ユルク」では、近所の八百屋さんから仕入れた旬のフルーツを使ったメニューを提供しています。

ビル1階にあるこの看板が目印
ビル1階にあるこの看板が目印

真っ白な店内も気になりますが、それ以上に目を引くのが店名です。「暇喫茶ユルク」の「暇」という言葉には、梅津さんのユニークな発想が込められています。ネガティブなイメージを想像しがちな「暇」という言葉をポジティブに捉え、誰でも気軽に立ち寄れる場所にしたい、という思いから名付けたそう。

実は梅津さん、かつて「保健室の先生が暇そうに見えるのは、みんなが立ち寄りやすく、悩みを打ち明けやすくするため、あえてゆったりしているのだ」という話を聞き、その考えに共感したそう! このカフェも、街なかの保健室のように、誰でもいつでもウェルカムな場所にしたい、という意味が込められていす。

“お風呂カフェ”の誕生秘話がおもしろい

エレベーターのないビルの4階にある「暇喫茶ユルク」。ふらりと通りすがりで立ち寄るというよりは、地図アプリやネット検索で見つけて訪れる人が多いはず。それならば、SNSを日常的に使う若者たちがお客さんになるだろうと想像した店主の梅津さん。

その想像は見事に的中し、今では店を訪れるほとんどの人がSNSを通じて情報をキャッチした若者たち。実際、店の宣伝も梅津さん自身がSNSで行っており、真っ白なタイル貼りの店内は“写真映え”する空間として注目を集めています。

このタイル、実はすべて梅津さんが自ら手がけたDIYの成果です。「もともとDIYが好きなので、自分で貼っちゃいました」と、楽しそうに振り返ります。もちろん、小さなタイル1枚1枚ではなく、複数のタイルがある程度まとまった大きさのタイルシートのようなものを貼っていくわけですが……。

よくぞここまでびっしりとタイルを貼りましたね! と驚かされますが、実は最初、キッチンだけをタイル貼りにする予定だったと秘密を明かしてくれました。キッチンを仕上げた、勢いが止まらず、カウンター席やテーブル席にもタイルを広げ、結果として店内全体がタイル貼りになってしまったのだとか。

店内はどこを見ても真っ白なタイルに囲まれ、その見た目からSNSでは「お風呂カフェ」ともばれています。タイルの並びが少し歪んでいたり、ずれていたりする部分が、かえってこの空間に温かみを与えています。「まっすぐじゃないところが、むしろ居心地のよさにつながっているかもしれません」と微笑む梅津さん。オープン間もないカフェは、まさに東京で忙しく暮らす人々に癒しを与える、特別な場所になっています。

SNSで話題沸騰中! とにかく食べる前から撮影が楽しすぎる♪

映える空間を作り上げたからには、お客さんにも“映え”を存分に楽しんでもらいたい。そんな思いから、店内にはユニークな仕掛けが施されています。

まず1つ目は、各テーブルの上に設置された真上から撮影するためのスマホ台。スマホを台に載せれば、上からテーブルを見下ろす角度で写真や動画を撮影できるようになっています。

実際に、お客さんが自分の食事シーンを撮影し、SNSに投稿している動画もたくさんあります。「広角で撮るとおもしろいですよ!」と、梅津さん。

2つ目は、座席のバリエーションの豊富さです。もっと自由に、クリエイティブに“映え”を楽しんでほしいとの思いから、テーブル席はあえてバラバラに設計されています。窓際の丸テーブルや、タイル壁に囲まれたお風呂風の席、窓際のミニカウンターなど、全28席にはそれぞれ異なる個性があります。どこに座ろうかしばらく迷ってしまうほど、バラエティ豊かです。

お客さんが少ないときには、自由に席を移動して撮影することもOK。実際、座席を替えながら何枚も撮影する人も多いそう。白いタイルに囲まれた空間で、どうすればより“映え”を引き出せるのか、真剣な表情でスマホと格闘する光景も珍しくありません。真っ白な背景があるからこそ、撮影次第で無限にクリエイティブな表現が広がりそうです。

季節を感じてほしい! おすすめメニュー3選

最後に、果物店に生まれた梅津さんだからこそ作れるメニューを3つご紹介します。近所の果物店から仕入れることを大切にしているため、日によって提供内容が変わることはご愛嬌。目指すのは、令和版「お母さんが作ってくれた昭和のフルーツ・デザート」です。

・ババロア

「昭和にバズってた苺ババロア」580円
「昭和にバズってた苺ババロア」580円

喫茶店の定番といえば、コーヒー、プリン、そしてババロア。最近ではあまり見かけなくなりましたが、梅津さんが子どものころ、お母さんが訳ありの果物を使って作ってくれたババロアは、特別な思い出だそう。残念ながら、天国にいるお母さんにレシピを聞くことはできませんが、記憶を頼りに味を再現した一品。「まだ母の味には届いていない」と話すものの、見た目や食感は令和風にアップデート。懐かしさと新しさが融合した味わいをお試しあれ。

・パフェ

「季節のフルーツパフェ 桃」1300円。取材時は、桃と梨の2種あり
「季節のフルーツパフェ 桃」1300円。取材時は、桃と梨の2種あり

「季節を感じてほしい」との思いを込めた、季節限定のパフェ。桃の時期だけ提供されるこのパフェには、大ぶりにカットした桃の下に、ざくざく食感のクルミと自家製フローズンヨーグルトバーが隠れています。上から順に食べ進めると、ちょうど底にたどり着いたころにヨーグルトバーが食べになるという仕掛けがうれしいですね。

・クリームソーダ

「クリームソーダ ブルーハワイ」750円。緑色のメロンもある
「クリームソーダ ブルーハワイ」750円。緑色のメロンもある

喫茶店の定番ドリンククリームソーダも「暇喫茶ユルク」では外せません。こだわりは、ワイングラスで提供するスタイリッシュなスタイル。これにより大人でも気軽に楽しむことができ、クリームソーダがいっそう“映える”ドリンクに仕上がっています。現在はブルーとグリーンの2色展開ですが、今後さらにカラーが増えるかも? お店のSNSで最新情報をチェック!

多彩な座席と旬のフルーツを楽しむために何度も通いたくなる「暇喫茶ユルク」。夜は店名を変えてワインバーとして営業する計画も! ナチュールワインを中心に、誰かに語らずにはいられないユニークなワインを揃える予定だとか。昼も夜も真っ白な空間を楽しめる場所になりそうです。

■暇喫茶ユルク(ひまきっさゆるく)
住所:東京都世田谷区太子堂2-22-9中野ビル402
TEL:03-6453-2960
営業時間:13~19時(夜営業もスタート予定。詳しくは公式SNSを確認)
定休日:月・火・木曜


Text:山田裕子(editorial team Flone)
Photo:斉藤純平(editorial team Flone)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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