
「道の駅しもつけ」 とれたて新鮮野菜と地元食材のグルメ&スイーツ|栃木
栃木県中南部の下野市にある「道の駅しもつけ」は、地元の豊富な新鮮野菜や生産量日本一を誇るかんぴょうを活かしたユニークなプライベートブランド商品などが注目される、地域の情報発信基地。いつ行っても買い物や食事を楽しむ人々で賑わっています。人々を惹き付ける魅力を探ってきました。
summary
「道の駅しもつけ」ってどんなところ?
「道の駅しもつけ」は、国道4号のバイパス・新4号国道沿いに、県内で初めて建設された道の駅。新鮮な地場産品はもちろん、スターバックスなど人気のチェーン店も備え、交通の大動脈を利用する人々だけでなく、地元民の利用が多いのが特徴です。ショップ、食事処、テイクアウトブース、インフォメーションなどが見通しよく並んでいるるので、初めてでも利用しやすいレイアウト。トイレがとてもきれいなことや、駐車場が広大で、なおかつ一台分のスペースがゆったりしていて駐車しやすいのも、女性にはうれしいポイントです。
新鮮で良質な地元野菜、お弁当やパンがバラエティ豊かに揃う「直売・物産施設」
雄大な平野と水に恵まれた下野は野菜の生産が盛ん。都市近郊型農業らしくアイテムが豊富です。農産物直売コーナーには、地元農家から直に納入される野菜が、常時80種類も揃います。各野菜の魅力を十分に伝えられるようライティングも工夫されています。
生産量日本一を誇るかんぴょうを活かしたユニークなプライベートブランド商品も揃います。かんぴょうになじみのない世代でも、売り場に手書きレシピが掲げられているので、ヘルシーなかんぴょう料理にトライしてみたくなるはず。
お惣菜コーナーには、地場産品を使ったお弁当などテイクアウト商品も目移りするほど多種類揃い、しもつかれなどの郷土料理も見逃せません。1日24個限定の「まんぞくバーガー」は、ご当地下野のたまり醤油につけた分厚いロースハムとかんぴょうの意外な組み合わせ。和と洋のハーモニーがすばらしい! ボリュームも満点です。
日光金谷ホテルのパンやケーキ、レモン牛乳など、栃木県の名産品のコーナーもあります。おみやげ探しにもおすすめです。
バラエティ豊かなグルメセレクション
「道の駅しもつけ」は、幅広いグルメが揃うのも特徴です。落ち着いて座って楽しめる「釜戸ごはん 春夏秋冬食堂 gen-ten」、カジュアルな「下野の駅めし 一休」、モツ煮、鮎塩焼き、唐揚げなどのテイクアウトブースなど、グルメの選択肢が多いので、グループでもお好み次第で、それぞれが食べたいものを選べます。
下野の駅めし 一休(しもつけのえきめし いっきゅう)
「直売・物産施設」の一角にある「下野の駅めし 一休」では麺類、定食、丼物がワンコインから味わえます。安い、速い、うまいがモットーです。
石窯パン工房 パンデパルク逢(あい)
「下野の駅めし 一休」の隣にある「石窯パン工房 パンデパルク逢(あい)」には、厳選した粉と天然酵母を使った生地を石窯で焼き上げたパンが並びます。フィリングもすべて手作りです。
なかでも人気はぶどうパン。さくさくしたクラストと、ほんのりぶどうの甘さを感じるもっちりしたクラム。ちぎって生で食べても、軽くトーストしてバターをのせてもどちらもおいしい。
TEL:0285-48-0055
営業時間:9~18時
定休日:第1・3水曜
Gelato&Cafeいざわ苺園(じぇらーと あんど かふぇ いざわいちごえん)
那須にある千本松牧場の低温殺菌牛乳をベースに、自家農園「いざわ農園」産のイチゴや選び抜いた県内外の旬の素材を使用し、素材の味が際立つジェラートが揃うジェラテリア。1~5月のイチゴ収穫期には、「季節限定のいちごパフェ」1320円も登場します。
営業時間:10~18時
釜戸ごはん 春夏秋冬食堂 gen-ten(かまどごはん しゅんかしゅんじゅうしょくどう げんてん)
「直売・物産施設」とは棟続きの独立した区画にあり、この道の駅で最もおちついて食事ができるのがここ「釜戸ごはん 春夏秋冬食堂 gen-ten」。スペシャルなのがご飯。地元産のコシヒカリを毎日精米して羽釜で炊き上げています。
飼料にもこだわった日光高原牛、佐倉市のさくら豚、80年以上の歴史をもつエッグファーム卵明舎の磨宝卵、地元の朝採れ野菜の良さを十分に引き出すメニューが揃います。どれも炊き立てごはんによく合う味つけ。お箸が止まりません。
TEL:0285-37-7357
営業時間:11~17時(土・日曜、祝日は10時~)
このほか、カジュアルにテイクアウトできるブースも広場にたくさんあります。いい香りが漂い、全部食べたくなります。お腹がいくつあっても足りない気分。
買う・食べるだけじゃない。こちらもチェック!
地元下野の情報発信基地でもある「道の駅しもつけ」には、買う・食べる以外にもチェックしたいスポットがあります。
「スターバックスコーヒー」の前にあるひときわ目をひく「物見塔」は、展望台と遊具を兼ね備えた施設。長い滑り台は子どもたちに人気があります。「物見塔」のすぐ前にある「情報交流館」では、付近の交通情報や下野市に関する情報発信をしています。立ち寄って下野の魅力をキャッチしてくださいね。
「道の駅しもつけ」が開業したのは、2011年(平成23)3月。東日本大震災の直後でした。館内がたいへんな被害を受けた被災者でありながら、自家発電装置を装備しており照明が灯せたことから、多くの方の灯台のような目印になりました。10周年のリニューアルは感染症渦にぶつかり困難はありましたが、楽しさおいしさの追求を続け、売り上げも入店客数も右肩上がりで順調に伸びています。
遠方から訪れる観光客だけでなく、地元顧客への宅配など地域に根差した存在でもある「道の駅しもつけ」。道の駅としての機能を十全に果たしつつ、新たな可能性も見せてくれる道の駅でした。
※本記事では営業時間や問合せ先が異なる施設だけ、各説明のあとに付記しています。特記なき施設については、上記の「道の駅しもつけ」と同じです。
Photo&Text 松尾裕美
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