【2024-2025最新情報】指名買いしたい!シンガポールティー&コーヒーブランド3選
歴史的背景や多文化社会の影響で、紅茶やコーヒーのサロン文化が発展しているシンガポール。TWGティーをはじめ、シンガポールを代表する有名店で過ごす時間は、現地を訪れる目的としても人気です。ここでは3つのブランドの魅力をご紹介します。
アジアを代表するティーブランド:TWG ティー
TWGティーは、2008年にシンガポールで創業した高級ティーブランドです。フォトジェニックな黄色いティーキャニスターを、一度は目にしたことがある人も多いことでしょう。日本にもサロンやブティックがあることから知名度が高いブランドなので、本場の店舗にも躊躇なく訪れられるのではないでしょうか。
TWGティーでは、約47カ国の農園で栽培された約1000種類の銘柄を扱っており、紅茶だけではなく中国茶や日本の煎茶、ルイボスティーなども揃っています。ブティックで販売されている商品ラインナップの中から、るるぶ編集部がおすすめするおみやげをご紹介します。
まずは、写真奥にある長細い缶(ともにS$48)から。左の「ゴールデンモンキー ジャスミン」は、手摘みの上質な緑茶をベースに、濃厚なジャスミンの香りが漂う、なんとも上品なお茶。右の「オートクチュールティー」はバラの花びらとキャラメルを合わせた紅茶で、優雅な香水のような香りがします。どちらも、TWGティーでしか味わえないプレミアムなブレンドティーです。
軽くて持ち運びがしやすいことでも人気のティーバッグ詰め合わせ「TWG Tea クラシックティーバッグセレクション」S$30(写真中央)はコットン100%のティーバッグを使ったイングリッシュ・ブレックファスト、フレンチアールグレイ、カモマイルの茶葉3種類×各5包入り。ほかにも、シルバームーンティー、1837ブラックティー、ホワイトスカイティーの3種類が入った詰め合わせ「ムーン&スカイティーセレクション」S$30や、6種類×各5包入りの「エンパイヤティーセレクション」S$60もあるので、用途に合わせて選ぶといいでしょう。
丸い缶が可愛い「チョコレートアールグレイティー」S$46(写真手前)は、ベルガモットと100%ダークチョコで香り付けした珍しいフレーバーティー。こちらも人気の商品です。
アフタヌーンティー体験もぜひ!
エレガントな雰囲気が漂うアイオン・オーチャード店では、品揃えが豊かなブティックにティーサロンを併設しているので、アフタヌーンティーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
おすすめは写真の「パリジャン(PARISIAN)」 2人分でS$92(税・サービス料別途)。毎日14〜18時の時間帯に2人分からオーダーができます。
内容は、ホットまたはアイスティー、フィンガーサンドイッチの盛り合わせ、チリクラブがサンドされた揚げマントウ、トリュフクロック(ムッシュ)かサーモンの2択から選べるサンドイッチ、焼きたてのマフィンかスコーンまたはパティスリーなど、盛りだくさん。TWGティーの茶葉で香り付けしてあったり、お茶を使ったジャムが添えられてあったりと、ティーブランドならではの技と工夫が施されています。
残念ながらアフタヌーンティーの予約は受け付けていないので、場合によっては並ぶこともあるかもしれませんが、ひとたび着席すれば優雅な時間を過ごせますよ。
■TWG ティーサロン&ブティック(TWG Tea Salon & Boutique)
住所:2 Orchard Turn #02-21 (アイオン・オーチャード Level2)
TEL:+65 6735-1837
営業時間:10時~21時30分
定休日:無休
アクセス:MRTオーチャード駅直結
モロッコのラグジュアリーな老舗カフェ:バシャコーヒー
バシャコーヒーは、今世界中で話題になっているコーヒーブランド。2024年12月現在、日本には未出店のため、シンガポールでぜひ訪れたいスポットのひとつにもなっています。
ここでバシャコーヒーの歴史について少し説明をしておきましょう。
バシャコーヒーは 1910年、モロッコのマラケシュにある壮麗なダール・エル・バシャ宮殿内に誕生しました。そこには、 世紀の最も偉大な文化人や政治家たちが、きらめくコーヒーポットに入った入れたてのアラビカコーヒーを囲んで集いました。今や、マラケシュの本店は一つの目的地となり、モロッコの100年の伝統と最高級のコーヒーを体験するため、世界中から訪問客を集めています。
バシャコーヒーでは35カ国から厳選された100%のアラビカコーヒー豆を、200種類以上取り揃えています。フレーバーやブレンドコーヒー、デカフェのほか、シングルオリジンも数多く、コーヒー通からも指名買いが絶えません。すべての工程で手間ひまがかけられていますが、なかでも特徴的なのは、ドラム式ロースターを使って低温で焙煎されている点です。もちろん、豆によって焙煎の度合いや挽き方や入れ方にも違いがあるので、一度コーヒーサロンで味わってみることをおすすめします。
るるぶ編集部のおすすめは、終日オーダー可能な「アフタヌーン・コーヒー パレ(AFTERNOON COFFEE Palais) 」S$48(税・サービス料別途)。和牛のフレンチトーストサンドイッチに、フィリング入りのクロワッサン2つ(またはコーヒーケーキかペストリー)、S$11までのコーヒーがセットになっています。コーヒーはポットでサーブされるのでたっぷり! 各テーブルには、タヒチアンバニラビーンズの入ったグラインダーが置いてあるので、バニラとホイップクリームをトッピングして、味の変化を楽しんでください。
上質なギフトをブティックで探す
ブティックでは人気のドリップバッグタイプのほか、コーヒー豆やコーヒー関連のアイテムを購入できます。コーヒーの品質に引けを取らない洗練されたパッケージは、ギフトとしても喜ばれること間違いなし。日本では手に入らないので、自分用のおみやげとしてもぜひ購入したいところです。 どれにするか迷ったときのために、るるぶ編集部のチョイスを3つご紹介します。
写真右は、ファインフレーバーコーヒー4種、シングルオリジンコーヒー5種、デカフェコーヒ1種がセットになった「ナヴィゲーター ドリップバッグテイスター」S$60(25包入り)。個包装のドリップバッグなので、持ち運びにも便利! 写真中央は、コーヒーの花から採れたハチミツのセット「コーヒーブロッサムハニー アソート」S$58.50。写真左は、コーヒー豆にチョコレートをコーティングしたお菓子各S$13。おみやげにも喜ばれます。
シンガポールを旅している時点ですでに非日常ではあるのですが、モロッカンテイストのインテリアに囲まれた世界観の中では、さらに異国情緒を感じることができます。洗練されたきらびやかな環境で、極上のコーヒー体験をしてみませんか。
■バシャコーヒー(Bacha Coffee)
住所:2 Orchard Turn#01-15/16 (アイオン・オーチャード Level1)
TEL:+65 6363-1910
営業時間:9時30分~22時
定休日:無休
アクセス:MRTオーチャード駅直結
歴史ある正統派ティーブランド:1872 クリッパー・ティー
1872 クリッパー・ティーは、ラッフルズ・ホテル・シンガポールがアフタヌーンティーに採用する高い品質を誇るティーブランドで、1872年創業の老舗です。スリランカ産のセイロン茶葉を使ったプレミアム・ティー・ブレンドを専門とし、緑茶やハーブ・ブレンドなども扱っています。
店内では、ラッフルズ向けに特別にブレンドされた紅茶などが販売されています。また、往年のクリッパー船(帆船)をモチーフにしたロゴは、創業当時から使われているものだそうです。
このような華々しい業績や歴史にふれると「敷居が高いのでは?」と思ってしまうのですが、実際はカジュアルな価格帯に設定されています。5代目オーナーによってリブランディングされた背景には、「毎日気軽に飲んでほしい」という願いが込められているそうです。
おみやげとして購入できる茶葉は、クラシックな紅茶からユニークなフレーバーティーまで幅広いラインナップ。一貫してこだわっているのは、ティーバックタイプであろうと茶葉はすべてホールリーフを使用している点です。物販のお茶は味見させてもらえるので、気になるフレーバーはスタッフに試飲をお願いしてみるといいでしょう。
るるぶ編集部のおすすめは、定番の紅茶からハーブティーまで入った「トラベル・ラゲッジ」S$37(写真右下、三角ティーバッグタイプ16包入り)、「トラベル・ジャーナル」S$28(写真右上、ティーバッグタイプ16包入り)で、共に8種類のお茶が各2袋ずつ入っています。ほかにも、写真左上のフルーティーなライチと繊細なバラの香りが特徴的なジャスミン緑茶「ライチ・フィエスタ・ティー」S$29(20包入り)や、写真左下の龍眼(ロンガン)とランブータンを加えたセイロン紅茶と緑茶のブレンドティー「ロンガン・パラダイス」S$29(20包入り)など、シンガポールらしいフレーバーティーも人気です。
カジュアルに利用できるティーバー
またアイオン・オーチャードの店舗はティーバーを併設し、紅茶に合ったデザートも販売しています。ティースタンドのような気軽な雰囲気で、カウンターでオーダーするスタイルです。 まずは茶葉を選び、該当するメニューはアイスまたはホット、ストレートまたはミルクティーを選択できます。フルーツティーや抹茶を使ったメニューもあるので、年齢層問わず楽しめるでしょう。
ぜひ試してみていただきたいのが、ライチの果肉とミントが入ったフルーティーで爽やかな紅茶「ライチ・リッチー」(写真左)S$5.80(アイスのみ)と、世界の観光地からインスパイアされたブレンドティーシリーズ。今回は、ハチミツのようなまろやかな風味とシナモンのような香りを感じる「シブヤ」(写真中央左)をティーラテ(S$5.80)でオーダーしました。
そしてお茶のお供には、クリームに茶葉が練り込んであるクッキーシューをチョイス。アールグレー(写真中央右)、ローズ&紅茶(写真右)どちらのフレーバーも、お茶にとてもよく合います。 伝統のある老舗でありながら、“ちょっと休憩”使いができるのはうれしいポイント。街歩きやショッピングの合間に、気軽に立ち寄ってみてください。
■1872 クリッパー・ティー(The 1872 Clipper Tea Co.)
住所:2 Orchard Turn#B4-07 (アイオン・オーチャード LevelB4)
TEL:+65 6509-8745
営業時間:10~22時
定休日:無休
アクセス:MRTオーチャード駅直結
今回ご紹介した3つのブランドは、それぞれ違う魅力にあふれています。ぜひおみやげ購入とともに、ご自身へのご褒美として“贅沢な時間”をプランニングしてみてはいかがでしょう。忘れられない思い出になること間違いなしです。
Text:河辺さや香
Photo:張哲倫
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