里山まるごと現代アート!新潟「大地の芸術祭の里」で異空間に迷い込む

里山まるごと現代アート!新潟「大地の芸術祭の里」で異空間に迷い込む

おでかけ トリエンナーレ アート フォトジェニック 大地の芸術祭 美術館
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

最近、感性磨きしていますか? 忙しい日々を過ごしていると、つい怠ってしまいがちですよね。そんなときは世界に知られるアートエリア「大地の芸術祭の里」がおすすめです。そこは、里山がぜーんぶ美術館。雄大な野山にアート作品がたたずむさまは、まるで異空間に迷い込んだようです。ココを訪れれば、喧騒なんてすっかり忘れられます。

Summary

まずは中心施設の「キナーレ」へ

(C) 原広司+アトリエ・ファイ建築研究所「越後妻有里山現代美術館[キナーレ]」(Photo by ANZAΪ)
(C) 原広司+アトリエ・ファイ建築研究所「越後妻有里山現代美術館[キナーレ]」(Photo by ANZAΪ)

2015年の前回には約50万人が集まった世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。本祭は3年に一度ですが、実は約200点の作品が里山に常設され、普段は「大地の芸術祭の里」として親しまれています。

その中心的施設が、新潟県の十日町市にある「越後妻有里山現代美術館[キナーレ]」。池を囲むように広がる建物は、まさにアートへの入口にぴったりの趣きです。

(C)カールステン・へラー「Rolling Cylinder, 2012」(Photo by Osamu Nakamura)
(C)カールステン・へラー「Rolling Cylinder, 2012」(Photo by Osamu Nakamura)

キナーレでは、異空間という言葉がしっくり来るユニークな展示に次々と出会えます。写真は、らせんが回転するトンネル。歩くだけで平衡感覚が揺さぶられ、早くも作家さんの世界に飲み込まれそうです。

(C) マイケル・エルムグリーン&インガー・ドラグセット「POWERLESS STRUCTURES, FIG. 429」(Photo by Osamu Nakamura)
(C) マイケル・エルムグリーン&インガー・ドラグセット「POWERLESS STRUCTURES, FIG. 429」(Photo by Osamu Nakamura)

同じくキナーレ内にある作品。こちらは白いキューブが中央に積み重なっています。見るからに不安定で、いったいキューブの内部がどうなっているのか、想像せずにはいられません。あの手この手で、見る者の心に作品が侵入してくる仕組みです…!

「まつだい農舞台」でアート散策

(C)MVRDV「まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」」((Photo by Osamu Nakamura)
(C)MVRDV「まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」」((Photo by Osamu Nakamura)

「キナーレ」と並び一大拠点として賑わうのが、里山にぽつんとたたずむ「まつだい『農舞台』」。この一帯は、大地の芸術祭の里でもっとも野外展示作品が多く、アート散策を楽しむには絶好の環境になっています。

(C) 草間彌生「花咲ける妻有」(Photo by Osamu Nakamura)
(C) 草間彌生「花咲ける妻有」(Photo by Osamu Nakamura)

ご覧ください、この圧倒的な存在感!世界的アーティスト・草間彌生さんが「野外作品の中でお気に入りナンバーワン」と豪語する名作です。青空の下、大地に躍動する姿はとてもフォトジェニック。これほどインスタ映えする作品はなかなかありません!

子どもの感性を刺激する作品も!

(C) パスカル・マルティン・タイユー「リバース・シティー」
(C) パスカル・マルティン・タイユー「リバース・シティー」

写真は「農舞台」そばにある巨大エンピツの群れ。日用品にアイデアを加えたアート作品は、子どもの感性にも寄り添い、想像力をかき立てます。

里山風景と芸術作品が見事に調和する「大地の芸術祭の里」。おいしい空気を吸いながら、ゆっくりとアート巡りを楽しんでみてください。自然と心がスッキリして、明日への活力が湧いてくる場所ですよ。ちなみに、トリエンナーレの次の開催は2018年7月29日~9月17日です!

text:五島薫
photo:大地の芸術祭実行委員会

  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください