世界最大のプラネタリウムに、大人も遊べる大型展示!名古屋市科学館は超ド級のスケールでした
ギネス世界記録にも認定される世界最大のプラネタリウムに、国内最大級の規模を誇る4つの大型展示、H-IIBロケットも!科学と宇宙の不思議を目で、耳で、カラダ全体で楽しめる、その圧倒的なスケールをぜひ体感してみてください。感動すること必至です。
宙に浮かぶ巨大な球体が、世界最大のプラネタリウム「Brother Earth」
外から見るとひときわ目を引く巨大なシルバーの球体。実はこの上部半球がまるごとプラネタリウムなんです。ドームの内径は35m!世界最大のプラネタリウムとして、ギネス世界記録にも認定されています。
ドームを巨大にすることで、客席から投影した星空との距離感のズレが小さくなり、よりリアルな天体映像が楽しめるのだとか。投影機は光学式とデジタル式を併用。世界最高峰の映像クオリティと多彩な演出を可能とし、月替りで多彩なプログラムを上映しています。
と紹介すると、かなり最新でハイテクな印象ですが、プログラムは学芸員さんによる生解説。上映時期に見られる天体や時事ネタなども盛り込み、どこかアットホームな雰囲気で気がつけば大人も子どもも上映内容に夢中になっていますよ。
科学館の目玉!4つの大型展示はすべて体験したい
プラネタリウムに次ぐ目玉が、体験型の4つの大型展示です。理工館の2・3階にある大型展示が「水のひろば」。約20tもの水を使い、雲から雨が降り、川になって海へと流れ込む水の循環を演出しています。音や光による演出ショーも1日7回開催。この間、この展示のまわりにいる人たちは目線が釘付けです。
次に紹介するのは理工館の3・4階にある「竜巻ラボ」。高さ約9mという日本一の人工竜巻を、ボタン一つで発生させることができるんです。1日3~4回、係員による実験ショーも行われ、各回1人だけ竜巻のなかに入れるビッグチャンスも!
理工館の4・5階に位置する「放電ラボ」は、平日先着順、土日祝と春・夏・冬休みは整理券が必要です。2基の大型コイルから発生する120万ボルトの放電を目の前で見ることができ、響き渡る轟音と稲光は圧巻。怖がりの人は耳を塞いで見てください。
最後は理工館5階の「極寒ラボ」。マイナス30℃の部屋に入って、全天映像のオーロラを観賞できます。鼻のなかやまつ毛まで凍りつく極寒体験は貴重ですよ。なお、体験には平日・土日祝とも整理券が必要なのでお早めに。
純国産大型ロケットH-IIBが、すぐ間近で見られます
屋外展示広場には、JAXA(宇宙航空研究開発機構)などの協力によりH-IIBロケットの構造試験機が展示されています。実物の部品を用いたロケット展示は非常に貴重で、これが宇宙へ飛び出すのか…と考えると、なんだか感慨深いものがありますね。
H-IIBロケットのすぐお隣には、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の構造試験モデルも展示されています。国内…いや、世界でも有数の規模で、宇宙と科学の世界にふれられる名古屋市科学館。わざわざ訪れる価値アリですよ!
text:小野剛志
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