本に囲まれて1日を過ごす「リッチモンドホテルプレミア東京スコーレ」【旅ガールたじはるのホテルステイ17】
東京スカイツリー®から徒歩すぐの場所に位置する「リッチモンドホテルプレミア東京スコーレ」。2年前にリニューアルオープンし、体験型ホテルに生まれ変わりました。ほかのホテルにはあまりないコンセプトルームが人気で、客室ではサウナや読書、ゲームやシアタールームなど趣味に没頭できます。ホテル名に入っている「スコーレ」は、ギリシャ語で自由に楽しめる時間をいかに自分らしく過ごすか(余暇)という意味で、リッチモンドホテルズ初の体験型ホテルで心ゆくまで楽しんでほしいという想いが込められているそう。ホテルで楽しみたいことが多すぎて、夜ふかしをしてでも満喫したくなるホテルステイをご紹介します!
読書好きにはたまらない! 本が読める客室
まずは5階のフロントにてチェックイン。
チェックイン時に6種類の紅茶のなかから好きなフレーバーを選んで客室に持っていくスタイルです。
リッチモンドホテルプレミア東京スコーレは、5階がフロント、6~13階が客室になっていて、今回宿泊するコンセプトルームがあるのは13階。
エレベーターを降りた瞬間、目の前に広がる本の数々にワクワクしてきます!
銀座 蔦屋書店のコンシェルジュによってセレクトされた素敵な本が並んでいて、気になる本は客室で読むことができます。
こちらの書棚のブックディレクションのテーマは「江戸から東京へ」。
リッチモンドホテルプレミア東京スコーレがある墨田区は江戸文化発祥の街として発展し、さまざまな伝統が現代に受け継がれてきた歴史があります。
その文化やアートを中心に江戸から東京へと変化する歴史の流れが書棚で表現されていて、一冊ずつの本が集まり一つの作品になっているように感じられます。
コンセプトルームの客室ドア横にはそれぞれ「BOOK」や「THEATER」などの名称が記載されています。
今回宿泊するのは本が読める客室「The Premium Book Room」。54.4㎡の広い客室で定員は1~4名です。
本が読めるのはこちらの客室と「Standard Book Room」「The Royal Book Room」の3タイプ。それぞれ置いてある本のジャンルや広さが異なっています。
窓からは東京ソラマチ®や周辺の街並みが望め、開放感のある明るい客室。
ベッドサイドには調光式のブックライトがあるので、寝る前に部屋全体のライトを消してブックライトのみで読書に夢中になる時間を作れます。
「アート」「旅」「こども」「食」の4つのテーマに分けて、蔦屋書店やTSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブによりセレクトされた本。
開くだけで見惚れてしまう美しい旅の写真や世界のグルメ図鑑、大人も楽しめる仕掛け絵本などもあり、次から次へと手に取って読書に没頭しているとあっという間に時間が経ってしまいます。
ウェルカムドリンクで選んだジャスミンティーを入れて、気になった本を読みながらソファでくつろぐ至福の時間が過ごせます。
客室の素敵なKEYUCAの茶器を見ていたら、『選ぶ。そろえる。合わせる。うつわ使いがもっと楽しくなる本。』(安野久美子著、エクスナレッジ)が気になり手に取ってみました。
客室にはスカイツリー型のボトルウォーターやコーヒーマシン、冷蔵庫にはジュースも用意されていて、いずれも宿泊中は自由に飲食できます。
カードゲームもあり、女子旅やファミリー旅でも楽しめる要素が満載です!
バスルームには窓に面したバスタブとシャワールームが分かれて備わっていて、スペースも広くぜいたく。
遠くには東京タワーも見られ、高層から景色を眺めながらのバスタイムでリラックスできます。
シャンプーなどのアメニティはイギリスのアロマブランド「AROMATHERAPY ASSOCIATES」のアイテム。
洗面所の棚にはタオル、グラス、cadoのドライヤー、SALONIAのヘアアイロン、上下セパレートのパジャマ、館内着の作務衣が用意されています。
館内6階にはくつろぎスペースや当日空いていれば追加料金で利用できるサウナがあります。ホテル内では、館内着として作務衣を着用して過ごすことができます。
そのほかのアメニティについては、フロントにアメニティバーがあり必要なものだけをセレクトします。種類豊富なスキンケアセットから、歯ブラシ、ヘアブラシ、入浴剤も数種類から選べます。
今回宿泊したのは「The Premium Book Room」ですが、ほかのコンセプトルームも少しご紹介します。
Spaルームはサウナをとことん満喫したい人には最高の客室。
サウナの本場、フィンランドのmisa社のサウナストーブやアロマ水も楽しめるセルフロウリュが設置されていて、宿泊している間はいつでも“ととのう”ことができます。
約85インチの画面をプロジェクターで壁面に投影し映像を楽しめるシアタールーム。
1人でとことん観たい作品を夜通し見続けるのもよし、誰かと映画館のように上映会を楽しむのもよし、ライブ鑑賞で推し活をするのもよし。ベッドでゴロゴロしながら寝たくなったらすぐに眠れるのがシアタールームの魅力です。
ゲーミングルームは専用のゲーミングモニター、チェア、ヘッドフォン、さらにはライティングにもこだわった機材が揃っていて、周りを気にせず夢中になれる大人のためのゲーム空間になっています。
「Modern Japanese-style Room」は1室しかないため、常に人気のコンセプトルーム。
茶室をイメージした和モダンなインテリアで、海外からの旅行客や小さい子どものいる家族連れにも好評だそう。日本の畳文化を美しく取り入れた客室です。
仕事でもカフェ利用でもOK「SHARE LOUNGE 押上」
5階フロント横に併設されている「SHARE LOUNGE 押上」。宿泊者は無料で利用することができます。
時間や1日単位で利用できるので、仕事をしている人やカフェとしてゆっくり談笑している人、ファミリーで来て絵本を読む親子の姿も。
スナックやドリンクはすべて自由に飲食できるので、夢のような空間です…!
ハンドルを回して好きな量をカップに入れられるスナックは甘い系もしょっぱい系も種類が豊富で、どれを食べようか迷うのも楽しい時間。
ソフトクリームのフレーバーは基本的にはチョコレートで、不定期でバニラや季節のものに替わります。
ソフトクリームやコーヒー、紅茶などのドリンクはもちろん、ビールサーバーも。
パンやコーンスープや味噌汁なども揃っていて、追加料金では食事のオーダーも可能です。
マッサージ機などもあり、仕事に集中して疲れたらすぐに休憩できる至れり尽くせりの空間!
近所にあったら毎日通いたくなる居心地のいいラウンジです。
■SHARE LOUNGE 押上
TEL:03-5637-7026
営業時間:9~22時
朝から栄養満点のサラダビュッフェ
朝食はフロントやシェアラウンジと同じ、5階にあるサラダバー&グリルレストラン「シズラー押上店」にて。
6時30分~10時の間で利用でき、朝食込みのプランならチェックインの際にチケットがもらえます。宿泊者以外も3000円で朝食を利用することが可能です。
プレミアムサラダバーと和・洋・デザートなど約70品から自由にセレクトできるビュッフェ形式。
ビュッフェ台には新鮮な生野菜のほかにコールスローやキャロットラペなどのデリサラダやフルーツなども。
どれもおいしそうで、気になるものを取っているとすぐにお皿がいっぱいになってしまいます!
カラフルなサラダバー以外にも和食、洋食、好みに合わせた朝食をいただけます。
シズラーの看板メニューでもあるチーズトーストもあり、カリッと焼かれたパリパリのチーズが香ばしくてつい何枚も手を伸ばしてしまうおいしさ!
シズラーはモーニング、ランチ、ディナーと営業していますが、和食が食べられるのはモーニングの時間帯のみ。
せっかくなので和食メニューをチョイスし、焼き鮭や明太子、ひじき煮、きんぴら、筑前煮などお米が進むおかずと一緒に、たっぷりのサラダで朝からビタミン補給!
デザートやドリンクバーも充実したラインナップ。デザートにはプリンや杏仁豆腐、ヨーグルトのほか、自分でソフトクリームを巻ける機械もあり、子どもも大人も楽しくデザート作りを体験できます。
訪れたのは早朝だったのでまだ外が薄暗いですが、シズラー押上店は窓が大きく、光がよく入って明るい店内。
東武伊勢崎線の線路が見えるのでスペーシアXなど食事中に外を眺めているとさまざまな電車を見ることができます。
そして、印象的だったのが店員さんの明るく丁寧な接客。どの方もとても親切に対応してくださり、朝から元気をもらえます!
■シズラー 押上店
TEL:03-3626-3030
営業時間:モーニングは6時30分~10時
シズラーで食事を終えて部屋に戻る際にフロントで見つけた「街MAP」in 押上。
遊び、買い物、お酒、カフェ、食事のジャンルに分けて周辺のマップが置かれているので、都内に住んでいても知りたいお店のリストがたくさん載っています。ホテル利用者が付箋に記入して貼れる情報もとても参考になるので必見です。
まだまだ客室で本も読みたいし、シェアラウンジでのんびり過ごしたい…! と後ろ髪を引かれながらチェックアウト。
1泊では時間が足りず、次は違うコンセプトルームにも泊まってみたいと思い、何度来ても楽しめる要素がたくさんあるホテルです。スタッフのフレンドリーであたたかみのあるおもてなしが心地よく、ホテルを発つときにはもう再訪したい気持ちになっていました。
■リッチモンドホテルプレミア東京スコーレ
住所:東京都墨田区押上1-10-3
TEL:03-5819-0731
時間:チェックイン14時~/チェックアウト~11時
料金:「ザ・プレミアムブックルーム」2名1室あたり1泊5万円~(朝食/SHARE LOUNGE/税込)
※宿泊料金は、時期により変動があります。事前にご確認ください。
アクセス:「押上」駅より徒歩1分 とうきょうスカイツリー駅より徒歩3分
Text&Photo:田島知華(たじはる)
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。