
まぐろだけじゃない、絶景やスイーツ自慢のカフェも♪「みさきまぐろきっぷ」で行く、三浦・三崎日帰り旅ガイド
日帰りで手軽に楽しめる旅先をお探しなら、電車でのアクセスがいい神奈川県の三浦・三崎が断然おすすめ! まぐろが全国的に有名なエリアですが、実は絶景ビューやこだわりスイーツなどが自慢の、個性豊かなお店が揃うカフェ天国でもあるんです。旅の相棒には、京急電鉄の「みさきまぐろきっぷ」をチョイス。移動も食事も全部込みでおトクなきっぷを利用して、丸1日楽しむ方法を詳しくご紹介します。
Summary
1日遊んで交通費・食費込みで4250円以下! おトクな「みさきまぐろきっぷ」って?
「みさきまぐろきっぷ」は、京急線往復乗車券&京浜急行バスフリー乗車券&まぐろまんぷく券&三浦・三崎おもひで券がセットになったおトクなきっぷ。このきっぷだけで、京急線・京浜急行バスの1日の交通費&まぐろグルメ&カフェやおみやげなどが全部まかなえるということなんです!
京急線内の好きな乗車駅から三崎口駅や三浦海岸駅までの行き帰りに利用できます(途中下車可・逆戻りは不可)。乗車駅によって料金が異なり、またデジタルきっぷは乗車日によっても料金が異なります。
●京浜急行バスフリー乗車券
乗り放題の区間は三浦・三崎エリアのほぼ全域と、宮田ソレイユの丘エリアとなっており、三浦・三崎のお出かけに使うバスが網羅されています。
●まぐろまんぷく券
みさきまぐろきっぷ加盟店のメニューから好きなものが選べます。加盟店は33店舗あり、メニューは丼、寿司、定食などバラエティ豊か! 1人1回限り有効です。
●三浦・三崎おもひで券
カフェやおみやげ、レンタサイクル、体験アクティビティなどから好きなものを選択可能。加盟店は34スポットあり、そのなかには追加料金を払って陶芸やSUPなどが体験できる「おもひで券PLUS」もあります。1人1回限り有効です。
※加盟店舗数は2025年1月取材時点の情報です
きっぷの種類は、スマホを利用したデジタルきっぷと磁気乗車券の2タイプ。
デジタルきっぷは磁気乗車券より料金がおトクで、事前購入でき、利用開始期限は購入後14日間です。Webサイト「三浦newcal」にアクセスし、利用人数・京急線の乗車開始駅を選択して、クレジットカードで決済。旅の当日、利用開始ボタンを押して、駅窓口でスマホの乗車券画面を提示して乗車しましょう。
磁気乗車券の場合は、京急線の各駅(泉岳寺駅・三崎口駅を除く)で利用当日に購入し、自動改札機を利用します。有効期限は当日限りです。
料金は、品川駅/京急蒲田駅/京急川崎駅からの場合、デジタルきっぷが3750~4250円、磁気乗車券が4250円。横浜駅からの場合、デジタルきっぷが3650~4100円、磁気乗車券が4100円です。
三崎口駅までは、品川駅から京急本線快特に乗って、乗り換えなしで最短65分。横浜駅からは最短48分で楽々アクセスできます。ひとつ手前の三浦海岸駅あたりでは車窓から海が見え、お出かけ気分が高まります♪
駅改札を出て右手には三崎口駅前観光案内所があります。「みうらレンタサイクル」の貸出・返却ポートにもなっているので、「三浦・三崎おもひで券」を利用して、ここから電動アシスト自転車で観光スポットをめぐるのもいいですね。
※「みうらレンタサイクル」は、平日は丸1日、土・日曜、祝日は3時間利用可能
まずは「まぐろまんぷく券」が利用できるお店を目指し、まぐろ自慢の飲食店が多く集まる三崎港エリアへ。三崎口駅前から京浜急行バスに乗って16分、三崎港バス停留所に到着。バスでは降車時にバスの乗車券を運転士に提示します。
【まぐろまんぷく券】3種類のまぐろが味わえる豪華丼「三崎館支店 香花」
三浦半島の南端に位置する三崎港は、昭和初期から遠洋漁業基地として栄え、まぐろの水揚げは全国トップクラス。まぐろを提供する店はたくさんありますが、なかでも「三崎館支店 香花」は三崎港目の前という立地のよさと、種類豊富なまぐろ料理で人気のお店です。
「まぐろまんぷく券」で味わえるのは「特選まぐろきっぷ丼」(小鉢1品・お椀付き)です。メバチマグロの赤身、ビンチョウマグロのビントロ、すき身ネギトロの3種類に加えて、イクラ&甘エビものった豪華版。煮切りしょうゆの甘めのタレも、ご飯が進む味わいです。
写真の2階には畳にテーブルを配した24席があり、1階はカウンター、3階は宴会ができる大広間です。窓から港が見えるのも、三崎港ならではで気分がアガります。
■三崎館支店 香花(みさきかんしてん きょうか)
住所:神奈川県三浦市三崎5-2-7
TEL:046-881-4169
営業時間:11~18時、土・日曜・祝日は10時30分~18時 ※きっぷ利用可能時間11時~17時30分LO
定休日:木曜
アクセス:三崎口駅から京浜急行バス「三崎港」下車、徒歩3分
【三浦・三崎おもひで券】気分に合わせて選べるおすすめカフェ4選
三浦・三崎のお楽しみはまぐろだけではありません。次は「三浦・三崎おもひで券」を活用して、カフェでのんびりしましょう。「まぐろまんぷく券」も「三浦・三崎おもひで券」も、加盟店できっぷ用メニューをオーダーし、デジタルきっぷの場合は会計時に一覧画面から該当店舗・利用人数を選択してスマホ画面を提示します。磁気乗車券の場合は、券をスタッフに渡せばOKです。
カフェ候補① オーシャンビュー&焼きたてワッフル「BAYSIDE SHARE 三浦海岸」
国道134号線をはさんで、すぐ目の前に下浦海岸が広がる「BAYSIDE SHARE 三浦海岸」。漁協組合の事務所だった建物をリノベーションして、カフェ兼コワーキングスペースとして、2021年にオープンしました。
店内の窓から見える青い空と海、砂浜は、まるでアートパネルのよう。設計は一級建築士でもあるオーナーが手がけていて、窓枠を額縁のように見立て、ロケーションを最大限に生かした空間になっています。
内装は無骨でクールなインダストリアルテイスト。漆黒の色つやが目を引く大テーブルは、杉の一枚板を炭化させ、さらに樹脂コーティングしたもの。こだわりが詰まったインテリアの中、ゆったりとした時間が過ごせます。
「三浦・三崎おもひで券」ではアイスを添えた「塩キャラメルワッフル」&スペシャルティコーヒー(ショートサイズ、ホットもしくはアイス)がいただけます。注文を受けてから焼き上げるワッフルはサクふわの軽い食感で、浅煎りでフルーティなコーヒーと相性抜群。ほかに、クラフトビール&「三浦野菜のピクルス」のセットを選ぶこともできます。
※スペシャルティコーヒーはソフトドリンクへ変更可能
「おもひで券PLUS」の対象店舗でもあり、おもひで券+500円で、コワーキングスペースが3時間利用できます。海辺のカフェでワーケーションというのも、リフレッシュしながら仕事に集中できそうですね。
■BAYSIDE SHARE 三浦海岸(べいさいど しぇあ みうらかいがん)
住所:神奈川県三浦市南下浦町上宮田1443 1F
TEL:046-827-7076
営業時間:10~20時(19時30分LO) ※きっぷ利用可能時間はカフェ10~19時LO、コワーキングスペース10~18時
定休日:無休
アクセス:三浦海岸駅下車、徒歩5分
カフェ候補② ヴィンテージカーが集う、古きよき蔵カフェ「Revival CAFE」
「Revival CAFE」は古くてもいいものを残したい、クルマ好きが集まれる場所を作りたいと、築100年の蔵を再生して2018年にオープンしたお店です。駐車場に並ぶヴィンテージカーやクラシックカー、スポーツカーは訪れる方のもの。テラス席で愛車を眺め、エンジン音や旧車特有のノスタルジックな香りに包まれながら、クルマ談義に花を咲かせています。
1階外壁、写真右に見える「シトロエン」のブルーのトラックは、人気のフォトスポット。ヘッドライトとフロントグリルは本物のパーツ、ほかはイラストというだまし絵になっているんですよ。ほかにも、クルマ愛に満ちた遊び心あふれる細工があちこちに!
蔵の2階はクルマ関連のアンティークグッズが配され、落ち着いてお茶できる空間。元は金物屋さんの蔵だったそうで、カーブが見事な赤松の梁はそのまま残されています。
テラス席の隣には「フォード」の赤いボンネットバスが停まっていて、車内は客席になっています。個室空間なので、5名以上やファミリーを優先的にご案内しているそう。
「三浦・三崎おもひで券」で提供されるメニューは「本日のパンケーキ」、もしくは「コーヒーゼリーオレ」&オリジナルグッズ。取材日はスフレタイプのふわふわパンケーキに、ミックスベリーのソース、バニラアイス、さらに盛り盛りのホイップクリームが添えられていました。
■Revival CAFE(りばいばる かふぇ)
住所:神奈川県三浦市初声町和田2650-3
TEL:046-845-6224
営業時間:11~18時、土・日曜、祝日は10~18時(17時フードLO、17時30分ドリンク・スイーツLO) ※きっぷ利用可能時間14~18時LO
定休日:木・金曜(祝日の場合は営業、代わりに水曜休み)
アクセス:三崎口駅から京浜急行バス「矢作入口」下車、徒歩1分。または三崎口駅から徒歩20分
カフェ候補③ 約20種類が揃う手作りドーナツ「ミサキドーナツ 三崎本店」
昭和レトロな雰囲気が漂う三崎銀座通り商店街。いまや神奈川県内に8店舗展開する手作りドーナツ専門店「ミサキドーナツ」の第一号店がここにあります。2012年に当時築80年だった時計店兼住居を改修し、1階は工房とテラス10席、2階は30席のカフェとして誕生しました。
ドーナツ生地は豆乳を使用し、時間をかけて発酵させ、揚げ時間は極力短くするのがこだわり。手作業で成形するため、ひとつひとつ表情が異なり、手作りの温もりを感じます。レモンクリームチーズやイチゴミルクチョコ、ピスタチオなど定番は10種類、ほかに季節限定商品が約10種類あります。
「三浦・三崎おもひで券」では好きなドーナツ2個&選べるドリンクを提供。来店は商品のラインナップが出揃う正午過ぎがおすすめです。
■ミサキドーナツ 三崎本店(みさきどーなつ みさきほんてん)
住所:神奈川県三浦市三崎3-3-4
TEL:046-895-2410
営業時間:11~17時、土・日曜、祝日は10~18時 ※きっぷ利用可能時間は営業時間と同じ
定休日:水曜
アクセス:三崎口駅から京浜急行バス「三崎港」下車、徒歩1分
カフェ候補④ 海絶景&こだわり卵のプリンでティータイム「BEACHEND CAFE」
三浦海岸沿いを走る県道215号線の海側に立つ、白い2階建ての一軒家レストラン「BEACHEND CAFE」。地場の食材を使用したカジュアルフレンチのお店で、休日のモーニングからランチ、ティータイム、ディナーまでさまざまなシーンで利用できます。
魅力はオーシャンビューのロケーション。テラスは22席、店内は88席あり、潮風を感じ、波の音をBGMに、最高に気持ちのいい時間が過ごせます。
料理のこだわりは、地元生産者の顔が見える食材を生かすこと。「三浦・三崎おもひで券」でいただけるのは、「“姫様のたまご”のプリン」と「ホットコーヒー」or「紅茶(アールグレイ)」で、プリンは横須賀の養鶏場・岩沢ポートリーが平飼いで育てるブランド卵「姫様のたまご」を使っています。濃厚な黄身とほろ苦いカラメルソース、甘さ控えめの生クリームの絶妙なバランスをご賞味あれ!
■BEACHEND CAFE(びーちえんど かふぇ)
住所:神奈川県三浦市南下浦町菊名1089-18
TEL:046-854-4484
営業時間:11時~20時30分最終入店(ランチ11~15時)、土・日曜・祝日は8時~20時30分最終入店(モーニング8~11時、ランチ11~15時) ※きっぷ利用可能時間は9時~20時30分最終入店
定休日:火曜(祝日の場合は翌日)
アクセス:三浦海岸駅から京浜急行バス「高抜」下車、徒歩1分
河津桜×菜の花で春を先取り♪ 「三浦海岸桜まつり2025」も開催
2月上旬~3月上旬、「みさきまぐろきっぷ」を利用して見に行きたいのが早咲きの河津桜です。三浦海岸駅前から小松ヶ池公園までの1kmほどの線路沿いに、約1000本の河津桜の並木道が続き、足元には黄色の菜の花も開花!
小松ヶ池公園は三浦海岸駅から徒歩15分ほどの場所。池の周りにも河津桜が咲き、早春らしい散策が楽しめます。2025年2月5日(水)~3月2日(日)には「三浦海岸桜まつり2025」も開催されるのでお楽しみに!
■「三浦海岸桜まつり2025」実施概要
期間:2025年2月5日(水)~3月2日(日)※開花状況等により変更の場合あり
場所:三浦海岸駅前~小松ヶ池公園
TEL:046-888-0588(三浦市観光協会)
移動も食事も含まれた「みさきまぐろきっぷ」で、三浦・三崎をおトクに大満喫。三崎口駅から京急線往復乗車券を使って、帰路につきます。
コース一例…品川駅(電車→)三崎口駅(バス→)三崎港の「三崎館支店 香花」(バス→)三浦海岸駅の「BAYSIDE SHARE 三浦海岸」&河津桜(電車→)品川駅
■「みさきまぐろきっぷ」なしで利用した場合の総額:6240円
・交通費 2200円
└電車代 1480円
(品川駅→三崎口駅 740円)
(三浦海岸駅→品川駅 740円)
バス代 720円
(三崎口駅→三崎港 350円)
(三崎港→三浦海岸駅 370円)
・食事代 4040円
└三崎館支店 香花「特選まぐろきっぷ丼」(小鉢2品・お椀付き)2640円 ※小鉢の数はきっぷ利用時と異なります
BAYSIDE SHARE 三浦海岸「塩キャラメルワッフル」900円、「ホットコーヒー」ショート500円
■「みさきまぐろきっぷ」を利用した場合:4250円
つまり、「みさきまぐろきっぷ」を利用すれば…
6240円-4250円で
浮いた金額:1990円!
移動する場所や選ぶスポットによってどれだけおトクになるのかは変わりますが、三浦・三崎エリア内での移動も含めると交通費だけで2000円くらいはかかります。また、バスは現金の場合、運賃200円~で、バスフリー区間は乗れば乗るほどおトクになります。
そのため、みさきまぐろきっぷ料金4250円(品川駅発の最大)から交通費を引いた約2000円が、「まぐろまんぷく券」&「三浦・三崎おもひで券」の価格に相当するということに! 2000円ちょっとで、まぐろ料理やカフェが楽しめるならかなりおトクですよね。
■みさきまぐろきっぷ
内容:京急線往復乗車券(発駅~三崎口駅もしくは三浦海岸駅間)+京浜急行バスフリー乗車券+まぐろまんぷく券1回+三浦・三崎おもひで券1回
料金:品川駅/京急蒲田駅/京急川崎駅からの場合3750~4250円(デジタルきっぷ)・4250円(磁気乗車券)、横浜駅からの場合3650~4100円(デジタルきっぷ)・4100円(磁気乗車券)
発売場所:デジタルきっぷは三浦newcalサイト、磁気乗車券は京急線各駅(泉岳寺駅・三崎口駅を除く)
有効期間:デジタルきっぷは利用開始当日限り、磁気乗車券は購入当日限り
※京急電鉄が指定する特定日は利用できません。京急電鉄公式サイトを要確認
※デジタルきっぷは利用日によって料金が異なります
※デジタルきっぷの購入には「newcal」への会員登録またはSNSログイン(Googleログイン)が必要です
※電源OFFまたは電池消耗された状態や端末の不具合で、画面のご提示または操作ができない場合にはご利用いただくことはできません(キャプチャ画面ではご利用いただけません)
※端末の充電状況等には十分お気をつけください。また、ご利用ができない等により負担された運賃の返金や補償はいたしませんのでご了承ください
※料金は2025年1月取材時点の情報で、変更する場合があります
都内からアクセス抜群で、グルメも絶景も揃った三浦・三崎エリア。おトクなきっぷなら、お値段以上に満足できる日帰り旅が叶います。河津桜も見られるこの時期にぜひ訪れてみて。
Text:伊藤あゆ
Photo:浦田真行
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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