肉厚&濃厚な旬のカニからレトロ水族館まで! 富山・魚津市でぜいたくなご褒美旅を♪

肉厚&濃厚な旬のカニからレトロ水族館まで! 富山・魚津市でぜいたくなご褒美旅を♪

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紅ズワイガニを食べるなら、富山県内水揚げ量ナンバーワンの魚津市へ。県内随一の集散地だから、新鮮で味のいい紅ズワイガニが堪能できます♪ 昭和レトロ感漂う水族館、富山湾の不思議に迫る博物館、名物スイーツが大人気のカフェ、200店以上の飲食店が集まる繁華街……と、市内には観光スポットもいっぱい。併せて訪れて、カニ旅を充実させましょう!

Summary


実は、カニ籠漁発祥の地! 魚津市は紅ズワイガニの宝庫なんです

“天然のいけす”といわれる富山湾は、立山連峰の雪解け水や湧水が流れ込み、豊富なプランクトンが餌となってさまざまな種類のおいしい魚がとれる良質な漁場。紅ズワイガニは富山湾に面した射水市や滑川市でもとれますが、水揚げ量県内1位を誇るのが魚津市です。

現在、世界中の紅ズワイガニ漁は、餌を仕込んだ籠を海底に沈めてカニをとる「カニ籠漁」で行われるのが主流。実はこの漁法、魚津市の漁師が取り入れたのが発端なんです。それまでは餌をつけた網にからまったカニを捕獲していましたが、カニを網から取り外す作業はひと苦労で、鮮度も落ちてしまっていました。だから、「カニ籠漁」を成功させた魚津市は現在でも、紅ズワイガニ漁が盛んというワケ。

紅ズワイガニが生息する水深800m以深の深海は、一般的には港から遠い沖合です。日本有数の深さを誇る富山湾は大陸棚が狭いため、漁場と港が近く、水揚げしてから1日とかからず店頭に並びます。そのため、紅ズワイガニの鮮度はピカイチ。肉厚で身離れがいい身は上品な甘みをもち、甲羅に詰まった味噌はとろけるように濃厚です。食べられるのは、漁が解禁となる9月~翌年5月頃。この冬はぜひ、鮮度抜群の紅ズワイガニを現地で味わってみて。

すべて一人あたりの料金
すべて一人あたりの料金

紅ズワイガニがたくさんとれるということは、地元の料理人はおいしい食べ方を熟知しているということ。自慢の紅ズワイガニをめいっぱい味わえるコースを提供するお店が魚津市内にはたくさんあります。新鮮なお造りや茹で、焼き、しゃぶしゃぶ、天ぷら、カニ飯、雑炊、茶わん蒸し、酢の物などなど、豊富なメニューでカニ三昧が楽しめますよ。


せっかく魚津市を訪れるなら、カニ料理付き宿泊プランがある旅館に泊まって、のんびりするのもおすすめ。温泉に浸かって、上げ膳据え膳でカニ料理をたらふく食べて、そのままぐっすり……。しかも翌日もたっぷり観光ができ、大充実の旅が叶います。


魚津の魅力が炸裂! カニだけじゃない、市内のおすすめスポット4選

1.昭和レトロ感&愛情たっぷりの展示とイベントが魅力「魚津水族館」

提供:魚津水族館
提供:魚津水族館

1913年(大正2年)創立の「魚津水族館」は、日本に現存する最も歴史のある水族館。写真の建物は3代目で、1981年(昭和56年)に竣工。立山連峰を背景に立つ3階建ての壁には、ブリとマダイのウォールアートが描かれていて、昭和レトロ感に心惹かれます。

提供:魚津水族館
つい写真を撮りたくなる幻想的な空間/提供:魚津水族館

富山県・富山湾の水生生物を中心に、約330種類の生き物を展示。今では水族館の定番となっているアクリル製のトンネル型水槽も、こちらが日本初。当時の建築基準により、天井部には支えの鉄骨があるんですよ。この水量240tの水槽トンネル「富山湾大水槽」では、“富山湾の王者”ブリの群れや、裏側がスマイルのように見えるアカエイが泳いでいます。

アカエイのにっこりスマイルがかわいい/提供:魚津水族館
アカエイのにっこりスマイルがかわいい/提供:魚津水族館

富山湾大水槽にダイバーが潜って、大型の魚たちに餌付けするイベント「富山湾大水槽お食事タイム」は1日2回開催。3階には大水槽を上からのぞけるバックヤードコーナーがあり、常時開放されています。

ゴマフアザラシのまちこ/提供:魚津水族館
ゴマフアザラシのまちこ/提供:魚津水族館

水族館の人気者はまちこ&ハルの2頭のゴマフアザラシ。1日2回のお食事タイムでは、握手やスマイルなど、かわいい技を披露してくれます。
ほかにも、よちよち歩きに胸キュン必至のフンボルトペンギンや、癒やし系のミズクラゲ、サンゴ礁コーナーのカクレクマノミ、手の角質を食べるガラエステといったみどころがいっぱい。手描きイラスト付きの展示説明も分かりやすく、スタッフの熱意と愛情を感じるはず!

■魚津水族館(うおづすいぞくかん)
住所:富山県魚津市三ケ1390
TEL:0765-24-4100
営業時間:9~17時(最終入館16時30分)
定休日:2025年3月15日までの月曜(祝日の場合は翌平日) ※2025年2月3日(月)~28日(金)は臨時休館
料金:高校生以上1000円、小・中学生500円、3歳以上200円

2.フォトジェニックスイーツの決定版、果実の標本のようなケーキ「KININAL」

提供:KININAL
自然光が差し込む明るい店内/提供:KININAL

「魚津埋没林博物館」のエントランスホールにあるカフェ「KININAL」。2018年のオープン以来、フォトジェニックなスイーツがSNSで話題をよび、博物館の来場者数も約2.5倍に増加したのだとか。ちょっとマニアックだけど、太古のロマンを感じる博物館の紹介は記事の後半で!

提供:KININAL
提供:KININAL

「KININAL」の“気になる”スイーツとは、“木に成る”果実のこと。フルーツそのままの形を忠実にケーキで表現しています。透明なフィルムパッケージのケーキは、並べると果実の標本のよう! スタッキングでき、ケーキの持ち運びにも便利です。

提供:KININAL
提供:KININAL

ケーキはストロベリーやブルーベリー、メロン、ピーチ、イチジクなど、そのとき食べ頃のフルーツを使うため、ラインナップは行ってのお楽しみ♪写真の「キウイフルーツ」1150円(フルーツにより価格は異なる)は4~9月、11~2月に販売。アーモンドココアクッキーの台座にのった、丸ごとのキウイの中には、チョコレートカスタード&チョコレートクランチ、アーモンドのスポンジが入っています。見た目が美しいのはもちろん味も秀逸で、甘酸っぱいキウイと濃厚なチョコレートのバランスが絶妙です。

こちらのお店は2025年2月28日(金)までは冬季休業ですが、3月以降に魚津市を訪れる際にはぜひ足を運んでみて!

■KININAL(きになる)
住所:富山県魚津市釈迦堂814 魚津埋没林博物館内
TEL:0765-24-4014
営業時間:10~17時
定休日:木曜 ※2025年2月28日(金)までは冬季休業

3.富山湾の七不思議、埋没林&蜃気楼の神秘に迫る「魚津埋没林博物館」

提供:魚津埋没林博物館
提供:魚津埋没林博物館

「魚津埋没林博物館」は埋没林と蜃気楼という富山湾の七不思議のふたつが学べる施設。写真左の白いドーム館は、埋没林の発掘現場にそのままフタをかぶせた形なんですよ。ほかに300インチの大画面で蜃気楼の映像が見られるハイビジョンホールがあるテーマ館、埋没林のプールがある水中展示館、埋没林に触れられる乾燥展示館も。

提供:魚津埋没林博物館
提供:魚津埋没林博物館

水中展示館の大きなプールの中に埋没林が保存・展示されています。埋没林はいわば“タイムカプセル”。魚津埋没林は昭和5年(1930)の魚津漁港の改築工事中に、海底の地中から発見されました。約2000年前に、川の氾濫で流れ出た土砂がスギを中心とする原生林を埋め、その後海面が上昇し、海底に長い間眠っていたのだと考えられています。木の根っこは大きいもので約10mにもおよび、ほかに種子、花粉、昆虫も残っているため、太古の地球環境を探る手掛かりになるんです。天然記念物のなかでも特に価値の高いものとして、昭和30年(1955)に特別天然記念物に指定されています。

「蜃気楼の丘」/提供:魚津埋没林博物館
「蜃気楼の丘」/提供:魚津埋没林博物館

魚津市は高確率で富山湾の蜃気楼に出合える場所。蜃気楼とは、空気中の温度差で光が屈折し、5~20km離れた景色が実際とは異なって見える現象です。博物館北側には「蜃気楼の丘」があり、条件が揃えば、対岸の建物や海上の船が長くのびて見えたり、逆さまに見えたりと、本物の蜃気楼が見られますよ。
テーマ館の蜃気楼コーナーではどのようなメカニズムで蜃気楼が発生するのかを学ぶことができ、体験コーナーにはミニ蜃気楼の再現装置も。仕組みを学んだうえで、リアルな蜃気楼に出合えたら、感動もひとしおです。

■魚津埋没林博物館(うおづまいぼつりんはくぶつかん)
住所:富山県魚津市釈迦堂814
TEL:0765-22-1049
営業時間:9~17時(最終入館16時30分)
定休日:2025年3月15日までの木曜(祝日の場合は開館)※3月16日から11月30日までは無休
料金:高校生以上640円、小・中学生260円(土・日曜、祝日は小・中学生無料)

4. 200店以上がずらり! 魚津のおいしいものが集まる飲食店街「柿の木割り」

あいの風とやま鉄道・魚津駅前飲食店街、通称「柿の木割り」は、200店以上の飲食店が集まる繁華街。富山市・桜木町、高岡市・桐木町と並ぶ富山県の3大飲食店街の一つです。居酒屋や和食、寿司、洋食、中華、焼肉、ラーメン、そば、カフェ、バーなど、よりどりみどりで、ランチもティータイムも夜ご飯も締めの一杯も、こちらで完結できちゃいます。最新情報はこちら のSNSでも紹介中!

\ お店が探せて、現在地からの経路検索もできるマップが便利! /


蒸したカニが丸ごと味わえる大好評イベントを2月に開催!

2025年2月22日(土)・23日(日)に、紅ズワイガニを丸ごと1杯食べられるイベントを開催。カニ本来の味が楽しめる蒸しガニで提供され、肉厚で甘い身や濃厚なカニ味噌を堪能できます。こちらのイベント、2023年冬と2024年11月にも開催され大盛況! 予約枠がいっぱいの場合でも当日枠が用意されています。場所は魚津埋没林博物館や魚津漁港近くの「海の駅蜃気楼」。鮮魚や魚津市の特産品のコーナー、レストランもあるので、観光がてらぜひ訪れてみて。

■「魚津 蟹騒動(かにそうどう)~紅ズワイガニをまるごと食べよう~」概要
開催日時:2025年2月22日(土)・23日(日)11~13時
開催場所:海の駅蜃気楼(イベントスペース)
住所:富山県魚津市村木定坊割2500-2
販売数:各日約90杯 ※うち55杯は予約枠
料金:1杯3500円
主催:魚津蟹騒動実行委員会
問合わせ先:魚津市商工観光課(TEL:0765-23-1025)

\ 蒸しガニを堪能したい! /


富山市の東側にある魚津市は、首都圏からも意外と好アクセス。飛行機なら羽田空港から富山空港まで約1時間、新幹線なら東京駅から富山駅まで最短2時間8分です。富山駅から魚津駅へは、富山湾沿いを走るあいの風とやま鉄道に乗って、6駅・約25分で到着できます。

おいしい紅ズワイガニを目指して、まだ知らない魅力にあふれた魚津へ、カニ旅に出かけてみませんか。

Text:伊藤あゆ

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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