エーゲ海風の店内で食べるふわふわムースの正体は…スイーツではなく自然薯カレー蕎麦でした!
真っ白いムースに覆われたフォトジェニックなお蕎麦を求めて、箱根・仙石原へ。お店へ入ってみると、もうそこは日本ではありませんでした…。そんなユニークな体験ができてしまう蕎麦店・「じねんじょ 蕎麦 箱根 九十九」の人気のヒミツと魅力をご紹介します!
自然薯のふわふわムースとメレンゲの真っ白なカレー蕎麦
泡のような、この物体の正体は…。自然薯のムースとメレンゲをエスプーマ仕立てにしたものなんです。ビシソワーズがヒントになって生まれたメニューなんだとか!
皮ごとすりおろした自然薯を練り込んで作る自然薯蕎麦も絶品で、普通の蕎麦とはひとあじ違う独特のコシが魅力です。
中から現れたのは、スパイスの効いたオリジナルブレントの濃厚カレー。ムース&メレンゲで味が中和されることを想定して、あえて辛めに作られているんです。
カレーの具もこだわりのひとつ!ふんだんに使われている豚肉は、幻の豚と言われている富士湧水ポークです。口に入れたと同時に、旨みがジュワー。とろけるようなおいしさが楽しめますよ。
味に少し変化を付けたいときには、京都の七味として有名な「黒七味」を。味の深みが一層高まります。
エーゲ海にお蕎麦屋さんがあったら、こんな感じかも!
青い空に美しい白壁…。店内に入るとそこには、エーゲ海が広がっていました。ここは地中海・東北部なの?と錯覚するほど。
箱根の非日常的な空間で、蕎麦を楽しんでもらいたい!という気持ちからこの内装になったのだとか。
日本とは思えない別世界で食べるお蕎麦は、これまた格別。湯葉カプレーゼや合鴨のロースト自然薯バター焼き添えなど、和と洋を織りまぜた一品料理も豊富です。
舞台は、エーゲ海にある今は使われていない教会。そこにお蕎麦屋さんを造ったら…という、裏テーマもこの内装に隠されているんです。
青い空へとのびる色鮮やかな竹林で和を表現。入口すぐの空間では、エーゲ海と日本の融合が楽しめます。
お蕎麦の締めには、そば風味のスイーツを!
蕎麦店に来たならデザートにもぜひ蕎麦を。そこでおすすめなのが、「そば風味のパンナコッタ」(700円)です。ふるふるのパンナコッタと蕎麦の香りのハーモニーが絶妙です。
甘さをおさえた和のデザートもありますよ。ひんやり&つるんの食感が魅力の「ドルチェdeわらびもち」(650円)も要チェックです。
異国情緒漂う店内やユーモア満載のメニューに着目されがちだけれど、もちろんお蕎麦も折り紙付き。わざわざ箱根まで足を運ぶ価値大ありです!贅沢食材であり、デトックス効果も期待できる自然薯をたっぷり楽しんでみてください。
text:清沢奈央
photo:岩田えり
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