琵琶湖に浮かぶ有人島、沖島でのんびりした休日を過ごす【Masaの関西カメラさんぽvol.38】

琵琶湖に浮かぶ有人島、沖島でのんびりした休日を過ごす【Masaの関西カメラさんぽvol.38】

滋賀県 沖島 琵琶湖 おでかけ カメラ Masa
るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket

琵琶湖には、「沖島」という人が住んでいる島があるのをご存知ですか?関西に住んでいる人でもあまり知られていないかもしれませんが、滋賀県には日本で唯一、そして世界でも四つしかない淡水湖の有人島のひとつがこの沖島です。沖島は人口220人ほどの小さな漁師町で、島内の移動手段としてほとんどの人が三輪の自転車を使っているという独特な文化を持っています。この時代を感じさせる雰囲気が魅力的で、私は年に何度も訪れるほど好きな場所です。都会の喧騒から離れて、のんびりとした時間を過ごすのに最適な場所ですね。ぜひ皆さんも訪れて、ゆったりとした島時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

Summary

船に乗るだけで、旅の楽しさが高まります

JR近江八幡駅から「堀切港」へ向かうバスが運行されていますが、ダイヤがかなり少ないため、バス移動は大変かもしれません。「堀切港」の近くには、来島者用駐車場(1台300円)も完備されていますので船に乗るまでは車をおすすめします。

堀切港には多くの漁船が係留されており、天気がよく風も穏やかな日は、空が水面に綺麗に映り込む美しい光景が広がります。

定員50名ほどの船に往復1000円で乗船します。片道10分程度なので、船酔いを心配せずに楽しめます。昼間は本数が少ないので事前確認は必須です。

船内からは、琵琶湖の風景を楽しみながら、水鳥や釣りを楽しむ人々を眺めることができます。ゆっくりと流れる時間が幸せなひとときです。

いよいよ島に上陸。独特な沖島の文化に浸る

沖島には車も信号機もないため、移動手段は基本的に自転車です。
周囲約6.8㎞、面積約1.53k㎡の広さで、沖島レンタサイクル「ガンガン」で三輪自転車を借りることもできますが、ゆっくり歩いて散策するだけでも十分楽しめます。

特に荷物を多く運ぶために三輪の自転車が使われており、家の前ではサドルに缶を乗せて雨から守るという独特な風習が見られます。

漁具があちこちに置かれたり干されたりしており、その生活感が新鮮で魅力的です。

昔は猫島としても有名で、多くの猫がついてくる光景が見られましたが、最近は数が減っています。それでもこの日は3匹ほどの猫に出合いました。

夕焼けも綺麗! 目の間に琵琶湖が広がる景色のなかでの絶景さんぽ

島の西側、沖島漁港から 徒歩約8分のところにある旧桟橋から広がる景色は、まるで海のようです。湖の向こうには、比良山系の山並みが見られます。

風が穏やかな冬の日には、湖面に反射する光がキラキラと輝き、その綺麗さに見とれてしまいます。

この日は夕方まで滞在していましたが、とにかく光が美しかったです。都会ではビルに邪魔されて、こんなに綺麗な夕焼けを見ることはできませんよね。

季節毎に行きたくなる魅力も

どの季節でも楽しめますが、一番美しいのは春かもしれません。
例年4月上旬は桜祭りもあり、桜のトンネルが続く素晴らしいスポットです。島の西側に桜並木の下を歩ける遊歩道あります。

ここの桜は水面に向かって枝を伸ばしており、対岸からも桜の咲き具合が分かる程です。防波堤沿いの湖岸に桜並木が並ぶ様子はとても美しいですよ。

島旅にはワンピースが似合うって事で夏の沖島もすごくおすすめです。

桜の木が多めなので、秋や冬は枝だけになっている木も、夏は緑と木漏れ日が綺麗です。
1年を通して美しい景色が見られる沖島にぜひ遊びに行ってみてくださいね。

コンビニも車もない島での生活は、現代の利便性から見ると不便に感じるかもしれませんが、それが沖島の魅力のひとつでもあります。この不便さが、日常から離れた特別な時間を提供してくれるのでしょう。
島の方々は気持ちよく挨拶を交わしてくれる素敵な人々ばかりです。都会の喧騒から離れ、非日常を求めて島旅をしてみてはいかがでしょうか。沖島での時間は、心身ともにリフレッシュさせてくれる素晴らしい体験になるでしょう。
※島を訪れる際には地元の人々の生活を尊重しマナーを守りましょう。


photo:西山雅彦(@masa_nikonist)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください