ほんとの“尊い”に出合う! 静岡県富士山のふもとで、絶景に癒やされる1泊2日ドライブ

ほんとの“尊い”に出合う! 静岡県富士山のふもとで、絶景に癒やされる1泊2日ドライブ

食・グルメ 世界遺産 モデルコース 温泉 富士山 神社
るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket

なだらかな裾野が美しい、日本一の高さを誇る世界遺産「富士山」。空気が澄んだ冬は、きれいに見える確率もアップします。この冬は1泊2日のドライブで、富士山周辺をめぐる旅にでかけませんか。世界遺産「富士山」の構成資産でもある神社や、フォトジェニックな絶景カフェ、名水で仕込む酒蔵など、登山だけではない富士山の意外な魅力を、知って食べて癒やされるモデルコースにしてお届け。豪華賞品が当たるフォトコンテストや花装飾のイベントも要チェックです。

Summary


✓ 8:30 東海道新幹線・新富士駅から1日目のドライブスタート!

1日目は、美しい裾野を望む富士山の南西から北西の周囲1/4ほどをドライブで回るルート。東京駅から東海道新幹線こだまに乗って、1時間10分ほどで新富士駅に到着。駅周辺のレンタカー営業所で車を借りて、ドライブに出発しましょう。借りた店舗以外で返却できる乗り捨てプランを利用するのが便利です。都内から車で向かう場合は、東名高速・用賀ICから富士ICまで約1時間30分で到着できます。


9:00【富士山かぐや姫ミュージアム】竹取物語のアナザーストーリー、富士山かぐや姫伝説とは?

新富士駅から車で約15分の場所にある「富士山かぐや姫ミュージアム」。富士山の南麓では、かぐや姫は富士山の神様であり、月ではなく富士山に帰ったという伝承が残されています。なんとも神秘的な言い伝えを紐解くのがこちらの展示室です。入口では竹取物語の冒頭をプロジェクターで投影した幻想的な映像がお出迎え。

『竹取物語』とは違う、かぐや姫の伝承を影絵で紹介するコーナーも。昔、富士山は神仏が宿る聖なる山として近づく人はいなかったのですが、富士山の神様であるかぐや姫の導きによって登れるようになったというストーリーです。この言い伝えの起源は、富士市にかつてあった密教寺院「東泉院」に伝来した『富士山大縁起』。書物には富士市に今も残る物語ゆかりの地が記され、富士山信仰と深く関わっていたと伝えられています。

■富士山かぐや姫ミュージアム(ふじさんかぐやひめみゅーじあむ)
住所:静岡県富士市伝法66-2
TEL:0545-21-3380
営業時間:9時~16時30分(2025年4月以降は9~17時に変更)
定休日:月曜(祝日の場合は開館し、翌日休館)
料金:観覧無料


11:00 【Café SHIZEN】目の前の富士山もご馳走になる、絶景ワイナリーカフェでランチ

富士山の西麓を走る富士宮道路(国道139号)を北上して約40分、朝霧高原の「Café SHIZEN」にやってきました。ここは2024年7月にオープンした「富士山ワイナリー」併設のカフェ。現代建築家・遠藤秀平氏が手がけた、コルゲート鋼板という建材で曲線を描く屋根は、富士山のシルエットに不思議と馴染んでいます。

大きな窓ガラスは富士山がすっぽりと収まるように造られ、眺望を最大限に生かした空間。9卓のテーブルがゆったりと配され、優雅なカーブを描く天井も壁も床も白木で統一されています。

手前左から時計回りに、「挽き肉とジャガイモの重ね焼き」1320円、「ノンアルコールセレクション」1100円、「リエット」660円
手前左から時計回りに、「挽き肉とジャガイモの重ね焼き」1320円、「ノンアルコールセレクション」1100円、「リエット」660円

ワイナリー併設とあって、ノンアルコールワインを含めてグラスワインだけでも7種類と充実。ドライバーにおすすめなのは「ノンアルコールセレクション」で、ガルナッチャという赤ワイン品種がベースのもの、シャルドネのノンアルコールワインとパッションフルーツを合わせたもの、静岡県産緑茶を使ったジュースの3種類を飲み比べできます。料理は「牛ホホ肉赤ワイン煮」ランチセット(牛ホホ肉赤ワイン煮(60g)、サラダ、パン)1540円、単品(120g)2200円など、地元食材を使ったフレンチベースの洋食を召し上がれ。

■Café SHIZEN(かふぇ しぜん)
住所:静岡県富士宮市根原宝山498 富士山ワイナリー内
TEL:0544-52-0055(富士山ワイナリー)
営業時間:10~16時
定休日:無休


13:00【静岡県富士山世界遺産センター】193m歩くだけで、ご来光を拝めて、富士山登頂達成も⁉

30分ほどドライブして、富士宮市街地に戻ってきました。ここは「富士山本宮浅間大社」の一之鳥居すぐの場所にある「静岡県富士山世界遺産センター」。展示棟は富士ヒノキの木格子で覆われた逆さ富士の形で、湧水を引いた水盤に建物が写り込むと富士山の形が現れるという粋なデザインです。

展示棟1階から5階までは、193mのらせんスロープを登ります。壁面に投影されるのは海抜0mから3776mの山頂までの富士登山道の映像。夜景やご来光が見られ、登山者や動物の影と一緒に自分の姿も投影されます。スロープを歩くことで、富士山登頂が簡単に味わえるという仕組みなんですよ。

スロープを上りきると、展望ホールからリアルな富士山が一望できて、屋外テラスに出ると富士宮の街並みも見渡せます。ガラス窓の手前には、展示棟と同じ、逆さ富士の形のベンチも。鏡面のような床にミニ富士山が映るのもフォトジェニックです。

■静岡県富士山世界遺産センター(しずおかけんふじさんせかいいさんせんたー)
住所:静岡県富士宮市宮町5-12
TEL:0544-21-3776
営業時間:9~17時(7・8月は9~18時、最終入館は閉館の30分前)
定休日:第3火曜(祝日の場合は翌日)、施設点検日(公式サイトを確認)
料金:常設展一般300円、大学生以下・70歳以上・障害者等は証明書の提示で無料 ※企画展・特別展の料金は公式サイトを確認


14:30 【富士高砂酒造】富士山の伏流水で仕込む老舗酒蔵を見学し、お宝級の仏様に出会う

次は「静岡県富士山世界遺産センター」から車で約3分、「富士山本宮浅間大社」にも近い「富士高砂酒造」で酒蔵見学しましょう。江戸時代後期創業という酒蔵で、酒造りに欠かせない水は、100年ほどかけて自然に濾過された富士山の伏流水。超軟水のため、口当たりが優しく、ほのかに甘く感じるお酒が醸し出されるのだとか。

見学は約45分かけて、蔵人がご案内(無料・要予約)。原料米や精米方法、こだわりの酒造技術である山廃仕込み、昔の酒造道具など、酒造りの工程や技術をわかりやすく、愛情たっぷりに伝えてくれます。

写真は約5000リットルを仕込む貯蔵タンクです。タンクの蓋の下に貼られている和紙は、江戸時代に墨字で書かれた帳簿を再利用したもの。きめが細かく、丈夫な和紙は水蒸気を吸収し、雑菌もブロックしてくれ、こちらの酒造りにとって超重要資材なのだそう。

薬師蔵という作業場には、かつて富士山頂の仏堂に鎮座していた薬師如来像が祭られています。実はこの仏様、明治時代の神仏分離令によって、富士山では仏像の安置が許されないとなった時、処分するのは忍びないと、二代目当主が下山させたもの。通称「富士山下山仏」は、今も酒造りの最後の工程を見守っています。

「たかさごソフトクリーム」450円
「たかさごソフトクリーム」450円

酒造りのこだわりを知ったら、おみやげを買って帰りたくなります。売店には世界的なお酒のコンテスト、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)の日本酒(SAKE)部門で3度も金賞を受賞した「高砂 山廃純米辛口」をはじめ、ヨーグルト酒やゆず酒、ウイスキー、レモンハイの素といった商品も。ドライバーでなければ、3種類の試飲もできます。

「たかさごソフトクリーム」は、ドライバーでも味わえるのでぜひご賞味あれ。ミルクソフトに自慢の甘酒をたっぷりかけたもので、上品で優しい甘さが楽しめます。

■富士高砂酒造(ふじたかさごしゅぞう)
住所:静岡県富士宮市宝町9-25
TEL:0544-27-2008
営業時間:蔵見学は10時30分~15時30分(要予約、所要時間約45分)。売店は9~17時、土・日曜・祝日は10時~17時30分
定休日:無休
料金:見学無料


16:30【HOTEL CLAD】富士見風呂に癒やされ、富士ビュー客室でぐっすり就寝

今宵のお宿を目指し、富士山の南麓を通る新東名&東名高速をドライブして、約50分で「HOTEL CLAD」に到着。御殿場プレミアム・アウトレット敷地内にあるこちらのホテルに宿泊すると、併設の日帰り温泉「木の花の湯」が利用できます。自家源泉の露天風呂や炭酸泉の内風呂からは富士山が見え、茜色に染まる夕暮れも、街並みの夜景がきれいな夜も、爽やかな朝風呂も最高に気持ちいい♪

全182室の客室は富士山側と森林側があり、半数以上の客室から富士山が望めます。富士山ドライブ旅にふさわしい「富士ビューツインルーム」をチョイス。広さは23㎡、シンプルモダンなインテリアで、窓から富士山を独り占めしながら、のんびりとくつろげます。

■HOTEL CLAD(ほてる くらっど)
住所:静岡県御殿場市深沢2839-1
TEL:0550-81-0321(予約専用 受付時間10~19時)
チェックイン:15時~
チェックアウト:~10時
料金:「富士ビューツインルーム」素泊まり1泊1万3200円~(1室2名利用時の1名あたりの料金)


✓ 10:00 富士山に朝の挨拶をして、御殿場のホテルから2日目スタート

目覚めて、カーテンを開けると富士山がドーンと出現。何度見ても変わらぬ美しさに惚れ惚れし、朝から清々しい気分! 2日目は富士山の東側エリアをめぐるルートをドライブします。

10:30 【東口本宮 冨士浅間神社】富士山のちょうど真東、約5000坪の境内はみどころいっぱい

ホテルから車で約20分、大同2年(807)創建と伝わる「東口本宮 冨士浅間神社」へ。「須走浅間神社(すばしりせんげんじんじゃ)」ともよばれ、富士登山の東口である須走口登山道の起点として、古くから信仰を集めてきました。

表参道のなかほどにある真っ赤な随神門の手前で、一風変わった狛犬を発見。溶岩石でできた富士塚の上に立つ狛犬で、右側は親子。我が子に苦難の道を歩ませ、器量を試すという「獅子の子落とし」を表し、それほどに富士山が厳しい山という意味が込められていると伝わっています。

随神門をくぐり、本殿・幣殿・拝殿が一体となった権現造り様式の社殿へ。しめ縄の上あたりには、魔除けの動物といわれる極彩色の彫刻を見ることができます。

2025年1月25日(土)~2月14日(金)は、龍の口から水が流れる手水舎に花装飾が施されます。手口を清めてから、お参りしましょう。

「不二山みくじ」100円
「不二山みくじ」100円

富士山の形をしたかわいい「不二山みくじ」で、2025年の運試し。富士山ではなく、「不二山」という当て字が使われているのは、二つとない美しく偉大な山という意味が込められていて、大鳥居の扁額にも「不二山」と記されているんですよ。

■東口本宮 冨士浅間神社(ひがしぐちほんぐう ふじせんげんじんじゃ)
住所:静岡県駿東郡小山町須走126
TEL:0550-75-2038
営業時間:社務所は9~16時
定休日:無休


12:00 【須山浅間神社】縁結びの神様にお参りして、ハート形の石灯籠を覗いて記念写真を

富士山の東麓を約25分ドライブしてやってきたのは、須山口登山道の起点となる「須山浅間神社」。全国に1300社ほどあるといわれる浅間神社のひとつで、富士山の噴火を鎮めたという浅間大神、木花開耶姫(このはなのさくやひめ)を祭っています。

ハートに見えるのは、石灯籠の灯火が入る窓の部分で、魔除けや火除けを意味する猪目(いのめ)模様になっています。窓を覗いて写真を撮ると、拝殿の正面が写るので試してみて。

※撮影の際は、石灯籠の枠に掲示された注意事項をお守りください。

こちらでも2025年1月25日(土)~2月14日(金)、手水舎が花装飾で華やかに。火伏の神様である木花開耶姫は、女性の守り神、縁結び・安産の神様でもあるそう。2025年もいい出会いがありますようにとお参りしましょう。

■須山浅間神社(すやませんげんじんじゃ)
住所:静岡県裾野市須山722
TEL:080-1617-1865
営業時間:境内自由
定休日:境内自由


13:30【FUJIMI CAFE】標高約850mから富士山を眺めてひと休み。お茶処ならではのケーキも

最後は絶景カフェを目指して、御殿場方面へ約30分。「FUJIMI CAFE」は御殿場市と神奈川県箱根町の境界である乙女峠を越える乙女トンネルの手前、御殿場側にあります。標高約850mの場所に位置し、ウッドデッキのテラス席からも、店内のほとんどの席からも、裾野を広げる富士山が望めます。

「抹茶香るバスク風チーズケーキ」825円
「抹茶香るバスク風チーズケーキ」825円

フードは静岡県産あしたか牛の「FUJIMI BURGER ガーリック醤油ソース」1870円や、「ベジタブルスパイスカレー」1485円などがあり、スイーツは5種類用意。抹茶のチーズケーキは、お茶処・静岡市のおやいず製茶の抹茶2種類を使っていて、とろとろ食感と抹茶の豊かな香りが楽しめます。

■FUJIMI CAFE(ふじみ かふぇ)
住所:静岡県御殿場市深沢1816
TEL:0550-82-3279
営業時間:10時30分~16時30分(フードの提供は11~15時、15時30分LO)
定休日:木曜


✓ 15:30三島駅に到着。東海道新幹線に乗って、帰路に着きましょう

三島駅周辺でレンタカーを返却して、東海道新幹線こだまで帰路に着きます。レンタカー利用ではなく、都内から車で来た場合は、最後のお店「FUJIMI CAFE」から東名高速・御殿場IC経由で東京方面に戻ります。

✓ 富士山周遊情報サイト「富士山ぐるっトリップ」は要チェック! フォトコン&イベント情報も

富士山周辺の旅行を計画する時に役立つのが「富士山ぐるっトリップ」です。静岡県富士宮市、富士市、裾野市、御殿場市、小山町など、富士山麓の観光スポット情報が満載! 食べる・お買い物・温泉といったカテゴリやエリアを絞って検索できたり、モデルコースが紹介されていたり、世界遺産「富士山」の25の構成資産も豊富な写真でわかりやすく伝えてくれます。さらにフォトコンテストや花装飾のイベントもこちらでチェックできますよ。


POINT.1 富士山旅で撮った写真を投稿して賞品をゲット!

静岡県に出かけて、富士山の景色や世界遺産「富士山」の構成資産、富士山にまつわるスポット、グルメといった素敵な写真を撮ったら、「富士山ぐるっトリップ」公式Instagramに投稿してみて。入賞すると賞品がもらえちゃいます。最優秀賞は、記事内でもご紹介した「HOTEL CLAD」ペア宿泊券です♪

気になる賞品のラインナップは…

最優秀賞1名様 「HOTEL CLAD」ペア宿泊券
優秀賞1名様 静岡県産加工魚セット
優秀賞1名様 静岡県産加工肉セット
佳作10名様 富士山周辺や静岡県産の地場産品等

■「Instagram富士山フォトコンテスト」開催概要
募集期間:2025年1月17日(金)~3月2日(日)
応募方法:
Step1 富士山ぐるっトリップ公式Instagramアカウント(@fujisan_gurutto)をフォロー
Step2 富士山にまつわる素敵な写真を撮影
Step3 「#富士山ぐるっトリップ2025」をつけて投稿


POINT.2 5つの神社に花装飾のフォトスポットが登場!

富士宮市、裾野市、小山町の5つの神社に、期間限定で花装飾がお目見え! 記事内でご紹介した「東口本宮 冨士浅間神社」と「須山浅間神社」のほか、3つの神社で実施されます。2~5週間行われているので、旅の計画に組み入れて、素敵な写真を撮ってくださいね。

各神社の花装飾スケジュールは…

小山町/東口本宮 冨士浅間神社 2025年1月25日(土)~2月14日(金)
裾野市/須山浅間神社 2025年1月25日(土)~2月14日(金)
富士宮市/村山浅間神社 2025年1月25日(土)~2月28日(金)
富士宮市/山宮浅間神社 2025年2月15日(土)~2月28日(金) 
富士宮市/人穴富士講遺跡(人穴浅間神社) 2025年2月15日(土)~2月28日(金)

富士山のふもとをめぐるドライブでは、富士ビュースポットだけでなく、車窓や駐車場からも神々しい富士山の姿が見られます。景色に癒やされに、素敵な写真を撮りに、富士山麓ドライブにぜひでかけてみて。


Text:伊藤あゆ
Photo:小松正樹、森島吉直(くふうしずおか)、静岡県、静岡県富士山世界遺産センター

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

Sponsored:静岡県

るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

Model Course

静岡県富士山のふもとで、絶景に癒やされる1泊2日ドライブ

09:00

「富士山かぐや姫ミュージアム」見学

約40分

11:00

「Café SHIZEN」ランチ

約30分

13:00

「静岡県富士山世界遺産センター」見学

約3分

14:30

「富士高砂酒造」酒蔵見学&甘酒ソフトクリーム

約50分

16:30

「HOTEL CLAD」温泉&宿泊

約20分

10:30

「東口本宮 冨士浅間神社」参拝

約25分

12:00

「須山浅間神社」参拝

約35分

13:30

「FUJIMI CAFE」ティータイム

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください