動植物の標本から、鉱物スイーツまで!「ウサギノネドコ」は自然の神秘に出会えるワンダーランド
「自然の造形美を愛でる」をテーマに、ショップ、カフェ、宿を運営する「ウサギノネドコ」。店内には植物の花や実、化石、動物の骨などが並び、まるで小さな自然史博物館のよう。さらにカフェには、SNSで話題の“食べられる鉱物”もあるとか!?リケジョならずとも気になるお店の魅力をご紹介します。
扉の向こうは、小さな自然史博物館⁉︎
「ウサギノネドコ」は、植物の種子や動物の骨など、自然の中にひそむ造形物に光をあて、その美しさを楽しむための複合ショップ。代表・吉村紘一さんの曽祖父が建てた京町家をリノベーションし、2012年にショップと1日1組限定の宿がオープン。2015年には隣にカフェが加わりました。
吉村さんが「自然界の美しいものを集めた」というショップは、どこかノスタルジックな雰囲気。床から天井まで大きな木の枝が張り巡らされ、世界最大の豆であるモダマや鹿の頭骨、アンモナイトや蛍石など、誰もが少年少女の頃に憧れた宝物たちがそっと並べられています。
カラフルなドットがかわいいこちらはウニの骨格標本。トゲトゲの下にこんなにきれいな骨が秘められているなんて。自然の神秘に驚きます。
ショップでは、ウニの骨や植物の花や実を透明のアクリルに封入したオリジナルプロダクトの販売もしています。植物は「Sola cube」、ウニは「Unimaru」と名付けられ、他には鉱物のシリーズも。インテリアオブジェやギフトとして人気を集めています。
眺めて楽しい、食べておいしい!鉱物スイーツ&隕石カレー
こちらのカフェメニューは、今Instagramなどで話題沸騰中。鉱物をイメージしたスイーツやランチのビジュアルが斬新で、提供されるたびに歓声が上がるほど。
水晶の中に庭園のような景色が広がる鉱石を、透明なアマレットのゼリーといちご風味を効かせたティラミスで再現しています。不思議な浮遊感のある一皿です。
「隕石カレーセット」1080円は、黒すぎるビジュアルが衝撃的。「隕石が衝突するときに生まれる物質『テクタイト』の色や質感をドライカレーで表現しました」と吉村さん。見た目と違って味は抜群。野菜の甘さやコク、ピリリと刺激的なスパイスのハーモニーがたまりません。
ぶどうゼリーを結晶に見立てた「アメシスト パンナコッタ」も美しい。こちらは、ランチセットを選んだ人だけがオーダーできるスペシャルメニューです(+324円)。
自然をテーマにした現代アートも楽しみたい
カフェの店内にもぜひ注目を。壁や棚のあちこちに、多彩な標本をはじめ、自然をテーマにしたアート作品やオブジェがずらり。のんびり鑑賞する楽しみもあります。
ガラステーブルの下にもいろんな標本が!
壁の大きなガラス作品は、アーティストの佐々木類さんによるもの。瀬戸内の島で採集した植物がシルエットのように浮かび上がり幻想的です。
カフェにはテーブル席のほか座敷席もあり、子ども連れの方も大歓迎だそう。子どもから大人まで、みんなで楽しみながら自然の不思議を再発見してみては?
text:山口紀子
photo:マツダナオキ
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