【沖縄】今帰仁村・おばんざいスタイルの朝ごはんを「Awayk」で
那覇空港から車で北へ1時間30分ほど車を走らせると、豊かな緑に囲まれた沖縄県北部 “やんばる” に到着します。このあたりには近年、若い世代の移住者が増え、おしゃれなショップや飲食店も次々とオープン。注目されているエリアです。そんな北部で大人気のカフェ「Awayk(あうぇいく)」には、おいしい朝ごはんを求めて多くの人が訪れます。
喧騒から離れた場所(Away)で、新たに目覚める(Awake)カフェ
昔ながらの沖縄の風景が残っている今帰仁村(なきじんそん)に、2022年9月にオープンしたAwayk。喧騒から離れた(Away)場所で、新たな気づきを感じ目覚める(Awayk)という意味の造語からこのように名付けられました。
コンクリートを基調にした店内は、随所に木の温もりも感じられ、洗練された印象ながらも心落ち着く雰囲気。どこを切り取っても絵になる空間です。
そんなAwaykでいただけるのが“おばんざい”メニューの朝ごはん。「1日のうちで最も心と頭が研ぎ澄まされている朝に、体をいたわるおばんざいを味わってほしい」と話すのは、代表の嶋袋さん。
土鍋で炊き上げるごはんと地産地消のおばんざい
地産地消を目指すAwaykでは沖縄県産の食材をメインに使用していますが、沖縄料理ではなく、京都で日常的に食べられているお惣菜である“おばんざい”スタイルで提供するのには理由がありました。それは、他県と陸で繋がっていない沖縄県の人たちが県外に出る手段は飛行機しかなく、なかなか他県の文化にふれる機会がないため「沖縄の人たちにも日本の食文化のひとつであるおばんざいを食べてみてほしい。離れた文化にふれることで、新しい世界観が生まれるきっかけづくりになるのでは…」という想いから。
そのような理由もあり、お米は沖縄から遠く離れた宮城県のひとめぼれを採用。1等級と定められた減農薬のひとめぼれを玄米で仕入れ、お米の保存に適した環境で保管し、精米したばかりの鮮度抜群の白米を土鍋で炊いて提供しています。
土鍋で炊いたごはんは、一般的なお鍋や炊飯器で炊くよりもふっくら。艶があり、お米本来のおいしさが味わえます。
おすすめは、お肉か魚のメイン料理と、5〜6種類の中から3品副菜を選ぶことのできる「Awayk おばんざい定食」。香の物2品とデザートも付いて2200円です。
内容は季節ごとに変わりますが、冬は、あんかけやグラタンなど身体が温まるおばんざいを、暑い時期は夏野菜のトマトや茄子を使い体内の熱が冷めるよう冷製煮浸しにするなど、季節の体調に寄り添ったおばんざいがメニューに加わります。
魚のアラから丁寧に出汁をとったお味噌汁はじんわりと甘く、どのおばんざいも炊き立てごはんとの相性が抜群。
メインは、魚の場合は沖縄の高級魚であるアカマチかシューマチの塩焼きで、お肉は沖縄県産鶏肉の自家製塩麹焼き。塩麹に漬けた鶏肉は中までしっかりと味が染み込み、ホロッ、しっとり。
おいしくてバランスのとれたヘルシーな朝ごはんで1日を始めると、その日はずっとポジティブに過ごせそうな気がしませんか?
穏やかな内海を眺められるテラス
穏やかな羽地内海を眺められるテラスでは、カフェエリアで購入したコーヒーやアイスをいただくこともできます。また、ウェディングやプライベートパーティーの開催も可能なので、気になる方はぜひ問い合わせてみてくださいね。
2025年の夏頃には、今帰仁村と名護市をまたいだ場所に新たなテーマパーク「JUNGLIA(じゃんぐりあ)」も開業します。北部滞在中の朝ごはんは、ぜひAwaykへ。
◾️Awayk(あうぇいく)
住所:沖縄県国頭郡今帰仁村湧川大福原2181-1
TEL:0980-43-7772
営業時間:9〜15時(14時LO)、土・日曜、祝日は8時〜/カフェ14〜17時(16時30分LO)
定休日:木曜
Photo&text:舘幸子
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
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