龍河洞

【高知・香美】「龍河洞」で神秘の洞窟探検! みどころ&コースを徹底ガイド

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高知県中央部の香美市に位置する、天然記念物の鍾乳洞「龍河洞」。1億7500万年もの時間をかけて造り上げられた全長約4㎞の洞窟で、そのうちの約1㎞が一般公開されている人気の観光スポットです。龍河洞の歴史からみどころ、周辺情報まで詳しくご紹介します!

Summary

「龍河洞」ってこんなところ

龍河洞

龍河洞は、高知市の中心部から車で約40分、高知龍馬空港からなら車で約20分の場所にあります。昭和6年(1931)に2人の中学校教師によって全洞が発見され、昭和9年(1934)には国の天然記念物と史蹟の二重指定を受けました。東本洞、中央洞、西本洞の三つの本洞とたくさんの支洞で構成されており、その総延長は約4kmにもおよびます。全体のうち、東本洞の約1kmが観光コースとして一般公開されています。

龍河洞

鍾乳洞の内部は起伏に富んでおり、屈んで歩かないと頭を天井にぶつけてしまうような狭い場所を抜けたかと思うと、突然、吹き抜けのように開放的な空間が現れます。スタートからゴールまでの所要時間はおよそ40分です。2019年の夏に始まった、鍾乳洞内部のプロジェクションマッピングは国内初。演出照明やBGMなども導入されたことで、近年はフォトジェニックなスポットとして注目を集めています。

「龍河洞」はどうやってできたの?

龍河洞

洞窟内で見られる芸術的な鍾乳石が成長するのは、約100年かけてわずか1cmだけ。龍河洞は、地下水が石灰石を削るようにして、数千万年もの時間をかけて形成されたと考えられています。

龍河洞

まるで地面からたけのこ状に生えているように見える「石筍」とよばれるものや、天井から下がる「つらら石」と「石筍」が繋がって柱のようになった「石柱」などそのバリエーションは形も質感もまさに多種多様。

龍河洞

観光コースのゴール地点近くにある「神の壺」は、鍾乳石ができあがる工程がよくわかる場所。龍河洞では約2000年前の弥生人の居住跡も見つかっており、弥生人が遺した「神の壺」は、長い時間の中で弥生式土器の壺が鍾乳洞と一体化したものです。世界的にも珍しく、学術的にも大変価値が高いものとされています。

観光コースを徹底レポート! 注意点もチェック

龍河洞

龍河洞の入口の手前にある龍王神社は、古くから地域住民の間で豊穣祈願の場として利用されていました。鳥居をくぐって石段を上った先に鍾乳洞への入口があります。

龍河洞

観光コースでは、こちらの入口から約1kmに渡って続く洞窟内の遊歩道を進みます。ゆったり歩いて約40分が目安ですが、撮影込みで1時間程度。また、駐車場に着いて、洞窟を一周し、車に戻るまで1時間程度。途中、頭を下げて歩かないといけない場所や、体を横向けにして通らなくてはならない場所もあるので、時間には余裕を持たせたほうがベターです。

龍河洞

コースの後半には長い階段が続く「しんどい坂」も。洞内一番のキツイ上り坂で、途中で休憩しながら上るのがおすすめです。洞内は濡れている場所も多く滑りやすいので、スニーカーなど歩きやすい靴で入洞しましょう。

観光コースのみどころをご紹介♪

龍河洞

コースのなかでも、特におすすめのポイントをご紹介。まずは入口から入ってすぐの場所にある「石花殿」。小さな花びら状の方解石とよばれる鉱物が壁面に無数に広がる美しい光景に注目です!

龍河洞

高さ11mもある洞窟内最大の滝「記念の滝」は、ブルーにライトアップされた幻想的な美しい空間。龍河洞のみどころの一つです。

龍河洞

滝の横には、日本の洞穴学の草分け的存在の山内浩氏が、滝の上部を発見したときの記念碑も建てられています。

龍河洞

壁面や床面を膜状に覆う石灰質の沈殿物であるフローストーンが見られる「玉簾の滝」。流れ下った水が分かれて成長していって、結果として玉簾のように見えるようになったと考えられています。

龍河洞

観光コースの最後には、常設の洞内プロジェクションマッピングが楽しめます!壮大な時間が作り上げた龍河洞の歴史をテーマにしたプログラムは、地球の神秘が感じられる感動的な世界を演出しています。

上級者向けのコースにも挑戦!

比較的気軽に探索できる「観光コース」に加えて、本格的な体験ができる「冒険コース」と「西本洞コース」があります。この2つのコースは事前予約が必要で、「西本洞コース」は4月29日〜9月30日の期間限定です。

暗闇と静寂に包まれた、ありのままの洞窟を進む「冒険コース」は、ヘッドライトを付けてガイドの案内で約200mを約90分かけてゆっくり進みます。

地下水の流れをさかのぼるように進む「西本洞コース」では、ウォーターブーツやヘルメット、ヘッドライト、ひじ当て、ひざ当てなどを無料で借りることができます。

龍河洞周辺には食事処やショップなども!

龍河洞

龍河洞周辺には、地元の名産品が買えるショップや、食事処など複数の店舗があります。中でも写真の「石州」は、民芸調の落ち着いた空間で、本格的な手打ちそばや土佐巻き、鰹料理などの絶品料理が味わえると人気です。時間があればぜひ立ち寄ってみてください。

■「石州」(せきしゅう)
住所:高知県香美市土佐山田町逆川1424-1
TEL:0887-51-1055(石州)
営業時間:11〜15時
休み:不定休

龍河洞

悠久の時が造り出した龍河洞は、わかりやすい道標や解説とともに、ライトアップやプロジェクションマッピングなども楽しめる、誰もがワクワクドキドキできるスポットになっています。わざわざでかける価値ありのおすすめ施設です。

■龍河洞(りゅうがどう)
住所:高知県香美市土佐山田町逆川1424
TEL:0887-53-2144
料金:入洞1200円
営業時間:8時30分〜17時(12~2月は~16時30分)
定休日:無休
駐車場:300台
アクセス:JR土佐山田駅からとさでん交通バス龍河洞行きで20分、バス停龍河洞下車、徒歩すぐ

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Text&Photo:能勢太郎(Clay)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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