【鎌倉】北鎌倉~長谷~高徳院 日帰りハイキングコースで古都をめぐろう♪

【鎌倉】北鎌倉~長谷~高徳院 日帰りハイキングコースで古都をめぐろう♪

るるぶ情報版(国内)編集部 神奈川県 ハイキング パワースポット 鎌倉のカフェ 初心者
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三方を山、一方を海に囲まれた、いわば“天然の要塞”である鎌倉。そんな鎌倉には、四季折々の自然を楽しめるハイキングコースがたくさんあるんです。今回は初心者でも簡単に登ることができる『葛原岡・大仏ハイキングコース』をご紹介。道中には、有名な観光名所のほか、天空テラスのあるカフェもあります♪ハイキングをしたことがない方も、自然にたっぷりとふれられる『葛原岡・大仏ハイキングコース』で、ハイキングデビューをしてみませんか?

Summary

葛原岡・大仏ハイキングコースとは

ご紹介する『葛原岡・大仏ハイキングコース』は、北鎌倉にある浄智寺から、長谷にある高徳院までを結ぶハイキングコースです。1時間前後で完歩できる上、道が整備されているため、気軽な服装で楽しむことができます。ただ木の根が這うような山道もあるので、歩きやすい靴は必須です。有名な寺社やカフェがコース近くに点在しているため、立ち寄りながら巡っていきます。

ハイキングコースに入る前に浄智寺で参詣

JR北鎌倉駅を出発し徒歩10分ほど、浄智寺に到着しました。ハイキングコースの入口はさらに奥に進んだところにあります。

浄智寺は北条時頼の三男・宗政の菩提を弔うため、弘安4年(1281)ごろに創建されました。鎌倉五山第四位に位置づけられ、臨済宗円覚寺派に属しています。最盛期には七堂伽藍を備え、11の塔頭をもつほど栄えました。境内は国の史跡にも指定されています。

福徳円満の神として知られ、鎌倉江の島七福神巡りの一つとされる布袋尊像は必見です。お腹をなでると運気上昇のご利益があるとか。

朝は比較的訪問客が少なく、境内の厳かな雰囲気を堪能することができました♪
朝は比較的訪問客が少なく、境内の厳かな雰囲気を堪能することができました♪

いよいよハイキングコースへ

浄智寺を後にし、裏山の方へ進むと階段があります。階段は舗装されており、手すりもあるので登りやすくなっています。

すぐそばには寺社や住宅街があったとは思えないほど、うっそうと木々が生い茂っていました。登れば登るほど道は広く、木々の隙間から光が差し込むようになり、心地良い景色が広がっていきます。辺りは静かで最高にリフレッシュ! 木の根が張り巡っているので、足元には気をつけてくださいね。雨の日は滑りやすくなるので、要注意です。

地元の方やトレッキングの格好をしている方と何度もすれ違いました。交わす挨拶が気持ちいい!海外からの来訪者も多く、ハイキングコース目当てで鎌倉を訪れる方が年々増えているそうです。

歴史を感じる天柱峰

山道を進んでいくと、標高約97mの天柱峰(てんちゅうほう)に到着。北鎌倉側のコースのピークになります。天柱峰という名称は、鎌倉時代の浄智寺住職がつけたとか。現在は木々に囲まれていて目立たない印象ですが、往時は眺望に優れていたそうです。ハイキングコースの一部が、鎌倉時代にはすでに存在していたことを感じられるスポットですね!
『葛原岡・大仏ハイキングコース』は、要所に案内板が設置されており、初心者も安心して歩けるコースとなっています。案内板を頼りに、葛原岡神社方面へ進んでいきましょう。

ピクニックもできちゃう♪こもれび広場

浄智寺から徒歩20分ほどで、葛原岡神社の境内にあるこもれび広場に到着しました。ひとまずここで休憩です。日差しをたっぷりと浴びられる開けたスポットなので、居心地抜群です。ベンチやテーブルがたくさんあり、自動販売機などもあるので、ピクニックにも最適です♪道中に安心して休憩できるスポットが用意されているのが、このハイキングコースの推しポイントです。

縁結びで話題の葛原岡神社

本殿は境内の一番奥。脇には俊基卿終焉の地もあります。

秋には境内の大イチョウが黄金色に輝きます
秋には境内の大イチョウが黄金色に輝きます

境内ではおせんべいを販売していました。山歩きの後に食べるおせんべいは一味違うおいしさが!

約2mの源頼朝が鎮座する源氏山公園

葛原岡神社から徒歩10分ほど歩くと、源氏山公園の源頼朝像前に到着します。標高93mの源氏山周辺に整備された公園です。地形に沿って造成されているため起伏に富み、公園を散策しつつ鎌倉の地形を体感できるスポットとなっています。紅葉や桜の名所としても名高く、四季折々楽しめそうです。

ちなみに…源氏山公園の出入口の一つに化粧坂切通があります。名前の由来には、平家の武将の首を化粧して首実検したからという説があり、なかなかに歴史を感じるスポットです。このような、山の稜線を切り開く切通が鎌倉には数多く存在しています。

鎌倉殿ゆかりの佐助稲荷神社へ

ここで少し、源氏山公園からはハイキングコースを外れて、佐助稲荷神社を目指します。道中、洗うとお金が増えるといわれる銭洗水のある、銭洗弁財天宇賀福神社もあります。
源氏山公園からは、徒歩15分ほどで佐助稲荷神社に到着します。修学旅行生も多く、山道とはまた違った、観光地ならではの賑やかさがあります。

佐助稲荷神社は、源頼朝の命を受け、畠山重忠によって建立されました。幼少期、佐殿とよばれていた源頼朝の夢に稲荷神が現れ、平家討伐の挙兵を勧めたという伝説が名前の由来となっています。佐殿を助けた稲荷神が祭られていることから、出世にご利益があるとされています。

狐は農作物の実る時期に現れるため神聖視されてきました
狐は農作物の実る時期に現れるため神聖視されてきました

それではまたハイキングコースへと戻りましょう。緑が生い茂る山道を進み、下を市役所通りが貫く長谷隧道を越えていきます。鎌倉がいかに山に囲まれた土地かを実感しますね!

長谷隧道からハイキングコースを眺めた写真です。上部の緑の部分にハイキングコースが通っています。こんなところを歩いていたとは…! 驚きです。

まるで物語の世界 天空テラス『樹ガーデン』

ゴールである高徳院を目指す途中に天空テラスとよばれるカフェがあります。ハイキングコースを歩いていると突然現れるレンガ調のメルヘンなカフェ。不思議な世界に迷い込んだような気分になりました。ここ樹ガーデンは、もともと別荘だった建物を、付近を通るハイカー向けの休憩所として約40年前にオープン。地形に沿って設けられたテラス席では、非現実的な空気感や抜群の眺望を楽しむことができます♪

標高約60mの崖上にあり、遮蔽物がないため遠方まで見渡すことができます。風も通るので開放感抜群、静かでゆったりとくつろげる空間です。天気のよい日には富士山が見えることもあるそうですよ。

ハイキングコースからでなくとも、立ち寄ることができます。市役所通り沿いにお店の看板があり、階段を上っていくとカフェがあります。

■樹ガーデン(いつきがーでん)
住所:神奈川県鎌倉市常盤917
TEL:0467-31-4869
営業時間:10~16時
休み:火・水曜、雨天時
アクセス:JR鎌倉駅西口から徒歩15分
駐車場:12台

コースの〆は鎌倉のシンボル高徳院!

大仏の高さは11.312m
大仏の高さは11.312m

さて、いよいよゴールが近づいてまいりました。樹ガーデンから、山道を15分ほど歩くと到着するのが高徳院です。鎌倉のシンボル鎌倉大仏は必見です!
高徳院は、奈良の大仏の復興法要に参加した源頼朝が発案し、その遺志を継いだ僧が建長4年(1252)に建立を開始したとされていますが、詳細は不明です。昭和33年(1958)に国宝となった銅造阿弥陀如来坐像、通称「鎌倉大仏」が本尊です。

徒歩10分ほどで江ノ電長谷駅に到着し、ゴールとなります。

数時間~半日で気軽に楽しめるハイキングコースいかがでしたか? 少し山道を歩くとすぐに観光地に出るので、飽きずに回れるのが鎌倉ハイキングの魅力です。

今回ご紹介した『葛原岡・大仏ハイキングコース』以外にも、より往時の面影を感じられる『朝比奈切通ハイキングコース』や、鎌倉アルプスとよばれる山地を進む本格的な『天園ハイキングコース』など、鎌倉には魅力あるハイキングコースがたくさんあります。いつもは行かないような場所に行ってみると、また違った鎌倉に気づくかもしれません。ぜひ次鎌倉を訪れる際には、ハイキングコースで自然を満喫しながら、鎌倉を巡ってみてくださいね!


Text:るるぶ情報版編集部(佐藤伶香)
Photo:氏家岳寛

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