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【ベトナム・ホーチミン】メトロ1号線がついに開通! 初の地下鉄誕生に大盛況のホーチミンで、電車旅を体験してみた!

【ベトナム・ホーチミン】メトロ1号線がついに開通! 初の地下鉄誕生に大盛況のホーチミンで、電車旅を体験してみた!

ベトナム おでかけ 列車旅 るるぶ&more.編集部
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ベトナム最大の都市・ホーチミンで2024年12月22日、初のメトロが開通しました! これまで電車がなかった街に初めてできた都市鉄道ということで、現地は大盛り上がり。駅の改札口には連日、大行列ができています。始発のベンタイン駅から人気エリアのタオディエン駅まで、実際にメトロに乗ってみました!

Summary

ついに誕生! ホーチミンの中心部を走る「メトロ1号線」とは?

ベンタイン駅の入り口はベンタイン市場のすぐそば
ベンタイン駅の入口はベンタイン市場のすぐそば

ベトナムの首都・ホーチミンといえば、バイク渋滞が有名です。特に平日の朝と夕方の通勤・通学時間は、バイクが道路を埋め尽くすほどの混雑ぶり! 公共交通機関としてはバスもありますが、渋滞のため時間が読めず、あまり便利な手段とは言えませんでした。旅行者の移動手段はタクシーや配車アプリで手配する車がメインですが、街の中心部は渋滞のためゆっくりとしか進まないのが日常でした。

交通渋滞はホーチミン中心部の風物詩(?)
交通渋滞はホーチミン中心部の風物詩(?)

そんなホーチミンに、2024年12月に開通したのがメトロ1号線。多くの人がメトロを利用すれば、道路渋滞の解消になると期待されているそうです。
1号線が結ぶのは、市内中心部のベンタイン市場(ベンタイン駅)から、郊外にあるスイティエン公園(スイティエンバスターミナル駅)までの19.7km(所要約30分)。ベンタイン市場や市民劇場など、街の中心部を走るため、便利な交通手段になりそうです。
さらに、中心部からサイゴン川を挟んで対岸にあるタオディエン地区までメトロで行けるようになったのは、旅行者にとっても朗報です!

タオディエンはおしゃれなカフェやショップ、ホテルが多数
タオディエンはおしゃれなカフェやショップ、ホテルが多数

タオディエン地区は、在住外国人の多い高級住宅街で、おしゃれなショップやカフェが集まる人気エリア。タクシーでアクセスするには、ベンタイン市場周辺から20分ほどかかるのですが、メトロを使えば10分ほど。渋滞なしで安全にアクセスできるようになったのです。

乗り方は? どこに行ける? メトロの乗り方をチェック

ベンタイン駅の入り口。フタのしっかり閉まらない飲み物は、駅構内に持ち込み不可
ベンタイン駅の入口。フタのしっかり閉まらない飲み物は、駅構内に持ち込み不可

ということで、今回は起点のベンタイン駅から、人気エリアのタオディエン駅まで実際にメトロに乗ってみることに! ベンタイン駅の入口は、ベンタイン市場のすぐそばに6カ所あります(うち3カ所は工事中 ※2025年1月時点)。階段で地下に入ると広大な空間が広がっています。
出口の案内表示や券売機、改札があるのは日本の地下鉄駅と一緒。これまでホーチミンに地下鉄はなかったので、地元の人にとっては珍しいようで、案内表示や券売機の前で記念撮影する人も多数! まるで観光地のような賑わいようです。

出口の案内表示は写真スポット。駅構内にある乗車券の券売機はタッチパネル式
出口の案内表示は写真スポット。駅構内にある乗車券の券売機はタッチパネル式

ちなみにメトロ1号線は、日本と同じように券売機でICカードを購入するほか、改札でMastercardをかざすことでタッチ決済できます。専用のアプリ「HCMC Metro HURC」を使って乗車チケットの事前購入もできますが、ベトナムのモバイル決済サービス「Momo wallet」が必要なので、旅行者には不向きかもしれません。

改札のシステムは日本とほとんど同じ
改札のシステムは日本とほとんど同じ

1号線の乗車料金は乗車区間によって7000VND(約43円)~2万VND(約123円)と、日本よりリーズナブル。1日間4万VND、3日間9万VNDの乗り放題フリーパスや、1カ月30万VNDの定期券もあるようです。(※日本円は2025年1月時点のレートで換算しています)

いざ乗車! ベンタイン市場からおしゃれエリアのタオディエン地区へのプチ電車旅

線路は上下線で2本。ベンタイン駅は始発駅
線路は上下線で2本。ベンタイン駅は始発駅

1号線の運行時間は朝5時から夜の23時30分まで。10~15分間隔で各駅停車で運行しています。行列している改札にひたすら並んで、いざホームへ! ホームには駅名表示の看板や電光掲示板があり、日本の地下鉄と似たような雰囲気なのですが、それもそのはず、日本はホーチミンのメトロ建設に官民をあげて支援を行ったそう。車両は山口県の企業「⽇⽴製作所笠⼾事業所」で造られたものです。

電光掲示板&ホームドア、すべてができたてピカピカ
電光掲示板&ホームドア、すべてができたてピカピカ

スタッフの誘導で車内に乗り込むと、開通してまだ間もないこの日は、日本の満員電車さながら! 初めて乗る人が多いのか、車内はワイワイと賑わっています。ベンタイン駅の次は、市民劇場駅。メインストリートのドンコイ通りがあるエリアなので、ここも多くの人が利用する駅になりそうです。
ところでメトロと言えば地下を走るイメージですが、実は1号線の地下区間は始発のベンタイン駅、市民劇場駅、オフィス街のあるバソン駅の3駅のみ。それ以外は高架上を走ります。地下区間を抜けると景色が開けて、ホーチミンの街並みが窓の外に。高層タワーが林立する風景に、ホーチミンの発展ぶりを改めて感じます。

バソン駅以降の高架区間では街の景色を楽しめる
バソン駅以降の高架区間では街の景色を楽しめる

ベンタイン駅から5駅目、サイゴン川を渡るとタオディエン駅に到着。メトロを降りるときも日本と同じで、ICカードなどをかざして改札を出ます。ベンタイン駅に比べると利用者が少ないので、ICカードの購入などは、空いている駅で済ませるのがよいかもしれません!

高架のタオディエン駅はホームからの眺めも◎
高架のタオディエン駅はホームからの眺めも◎

階段のほかにエスカレーターやエレベーターが設置されている出口もあり、駅構内の案内板で確認できます。各駅にはメトロのスタッフのほかに警備員さんがいて、乗車の仕方や出口についても教えてくれました。
ショップやカフェが多いエリアは、駅の北側にある2A出口が便利。駅の出口から歩いて5分ほどで、タオディエン地区のお店が集まる通りにアクセスできます。

タオディエン地区を散策するなら2A出口が最寄り
タオディエン地区を散策するなら2A出口が最寄り

ちなみに今回開通した1号線は全体の計画の一部でしかなく、将来的には8路線の建設を計画しているそう! 今後ますます便利になりそうなホーチミンの交通手段。メトロを使いこなして街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか?


Text&Photo:若宮早希

●2025年1月11日時点の情報です。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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