おでかけ
更新日：2025.11.30
【高知】リニューアルした「香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」へ
「香美市立やなせたかし記念館（かみしりつやなせたかしきねんかん）」は、漫画家で絵本作家、詩人でもあるやなせたかしの故郷・高知県香美市にあります。アンパンマンの生みの親のやなせたかしのこだわりと遊び心が随所に散りばめられたアンパンマンミュージアムと、隣接して詩とメルヘン絵本館が建ち、大人も子どもも丸一日楽しめるファミリーにおすすめのスポットです。
「香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」ってこんなところ
1996年に開館したアンパンマンミュージアムは、2025年3月29日に建物の改修工事を終えてリニューアルオープン！ 再び、子どもたちにとって夢のようなアンパンマンの世界を訪れることができるようになりました。ミュージアムは周辺の美しい自然の景色が見渡せるように開放感満点の4階建ての建物で、館内には、愛や喜び、涙、やさしさがぎっしりつまった「やなせワールド」を心ゆくまで楽しめる仕掛けが盛りだくさんです。
ミュージアムには決まった順路はなく、館内のあちこちに隠れているアンパンマンと仲間たちを探しながら、それぞれが好きなように回ることができます。吹き抜けの巨大空間のエントランス、やなせたかしギャラリー、アンパンマンの大壁画、見る角度によって、アンパンマンになったりばいきんまんになったりする不思議な壁画など、館内には楽しい仕掛けがいっぱいです！ ミュージアムの中でも外でも心ウキウキの楽しい時間が過ごせます。
やなせたかし先生ってどんな人？
1919年2月6日生まれのやなせたかしは、高知県在所村（現在の高知県香美市香北町）出身です。終戦後、三越百貨店宣伝部に入社、のちに漫画家として独立、1969年50歳の時に雑誌『PHP』の中で「アンパンマン」を発表します。その後、1973年にフレーベル館の月刊絵本『キンダーおはなしえほん』に「あんぱんまん」を掲載、以降も多くのアンパンマン絵本を手がけ、1988年にテレビアニメ「それいけ！アンパンマン」の放送が開始されると、アンパンマンは子どもたちのヒーローとして大人気になりました。
やなせたかしは2013年に94歳で永眠するまで「人生は喜ばせごっこ」という自身の言葉通り、アンパンマンをはじめとする多くの創作活動を通して人々を幸せにし続けました。やなせたかし記念公園には、自身をウサギに例えたキャラクターのやなせうさぎの銅像も設置されています。
さらに、やなせたかしを名誉館長とするアンパンマンミュージアムには、アンパンマンと仲間たちをモチーフにした作品をはじめ、多くの作品が展示されています。
ミュージアムの見どころを紹介！
2階から3階へ上がる階段の入口にはアンパンマンの大壁画があります。壁一面にアンパンマンと仲間たちが描かれており、楽しくて迫力も満点の作品です。
4階のやなせたかしギャラリーでは、やなせたかしが描くアンパンマンの世界を多彩に展示しています。このギャラリーのために特別に書き下ろしたタブローや、ここでしか見ることのできない貴重な絵本原画も展示しています。
周辺のやなせたかし記念館関連施設にも立ち寄りたい
やなせたかし記念館はアンパンマンミュージアムをはじめ、周辺のいくつかの施設の総称です。「詩とメルヘン絵本館」は、雑誌『詩とメルヘン』の創刊以来、やなせたかしが手掛けてきた表紙のイラストやカットを一堂に集めたギャラリーです。
イラスト以外にも詩、漫画など多彩なやなせたかしの世界を紹介しています。
年に数回、公募展や地元にゆかりのある企画展、おもちゃや漫画をテーマにした企画展などが開催される「別館」。
やなせたかしの膨大な数の作品や資料、書籍などを保管している「収蔵庫」です。内部の見学はできませんが、外壁にモザイクタイルで描かれたアンパンマンの大きな顔が印象的で、フォトスポットとしても人気な場所です。
ミュージアムへのアクセスは？
「やなせたかし記念館」へのアクセスは、JR土讃線土佐山田駅からJR四国バス大栃行きで25分、バス停美良布（アンパンマンミュージアム）下車すぐです。車なら高知道南国ICから約18km35分の場所にあり、施設前に無料駐車場（50台）も完備しています。
いかがでしたか？ みんな大好きアンパンマンと仲間たちとの素敵な時間が過ごせる「やなせたかし記念館」。物部川（ものべがわ）が流れる豊かな自然に囲まれた場所へぜひファミリーででかけてみてください。
■香美市立やなせたかし記念館（かみしりつやなせたかしきねんかん）
住所：高知県香美市香北町美良布1224-2
TEL：0887-59-2300
営業時間：9時30分～17時（入館は～16時30分）
休館日：火曜（祝日の場合は翌日）
料金：入館一般1200円、中・高生500円、3歳～小学生300円
※入館には事前予約が必要。詳しくはやなせたかし記念館公式HPを要確認
Text＆Photo：能勢太郎（Clay）
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