
朝からにぎり寿司や海鮮丼、スープカレーも! 北海道グルメ満載の朝食ビュッフェが大充実の「リッチモンドホテル札幌大通」【すみずみ宿泊ルポ】
大通公園とすすきのの間に位置し、これまでビジネスマンを中心に親しまれてきた「リッチモンドホテル札幌大通」が、2024年12月にリニューアルオープン。従来のビジネスホテルのイメージを一新する“ぬくもり”や“心地よさ”を重視したくつろぎの空間に生まれ変わり、観光の拠点として今まで以上に利用しやすくなりました。このホテルのおすすめポイントは、なんといっても北海道グルメを取り揃えたこだわりの朝食ビュッフェ! ライブキッチンで作られるできたてメニューがたくさんで、朝からお腹と心をいっぱいに満たしてくれます。
Summary
地下街&アーケード直結でどんな天候でもアクセス抜群
全国に43のホテルを展開する「リッチモンドホテルズ」。今回ご紹介する「リッチモンドホテル 札幌大通」は、札幌市内にある2軒のリッチモンドホテルのうちの一つです。
2024年12月、すべての客室と共用部を新たな装いに変えてリニューアルオープン。これまで利用の多かったビジネスユーザーに加えて、観光で札幌を訪れるゲストにももっと利用しやすいホテルに生まれ変わりました。
正面玄関から館内へ入ると、くつろぎ感のあふれるロビースペースにほっと心が落ち着きます。リニューアル後の館内は、北海道の誇る伝統文化であるアイヌの言葉で“あたたかい”を意味する「Popke(ポプケ)」がコンセプトです。
ロビーの右側にあるフロントでチェックイン。チェックアウトは自動精算機で行います。
チェックインを済ませたら、フロントそばに備えられたアメニティコーナーから、必要なアメニティを選びます。歯ブラシやヘアブラシなど基本的なアメニティのほか、小分けのスキンケアアイテム、フェイスパックなども揃っています。香りの異なる3種類の入浴剤も嬉しいラインナップ。バスタイムが楽しみになりますね。
1階の奥に進むと、翌日の朝食会場でもあるレストラン「モディッシュ札幌」があります。テーブル席、ソファ席、カウンター席とさまざまなタイプの客席があり、ひとりでもグループでも気軽に利用しやすい雰囲気です。
「モディッシュ札幌」では16〜22時(LO/最終入店21時30分)に、宿泊客限定のラウンジサービスが行われているのでぜひ利用しましょう。
ラウンジサービスは、コーヒーと紅茶がフリードリンクのほか、ビールまたはハイボールのアルコールも選べます(アルコールは1杯目のみ無料、2杯目から有料)。
紅茶は「TEARTH」のティーバッグが10種類も揃っています。定番のダージリンやカモミールのほか、人気のはちみつ紅茶、ルイボスなどもあります。
このホテル、レストラン側にも入り口があり、こちら側はアーケードになった札幌狸小路商店街に面しています。ホテルがあるのは「狸小路4丁目」です。
さらにホテルのすぐそばに、地下鉄の大通駅やすすきの駅と直結した地下街のPOLE TOWNとつながるエスカレーターがあるので、ホテルまで完全に屋外に出ずにアクセスできるのがとっても便利!
寒い雪の日や雨の日も、ホテルのアクセスはもちろんのこと、商店街や地下街でショッピングや買い物ができる最高の立地です。
アイヌ文化を取り入れたおしゃれ客室にリニューアル
今回のリニューアルですべての客室が新しく生まれ変わりましたが、スタンダードやプレミアムタイプなど5つの客室タイプを備えるなかで、最もおすすめしたい客室が新しく誕生した「和モダンプレミアムツイン〜Popke〜」(1名1室2万1800円〜、2名1室2万3700円〜)です。
館内コンセプトの「Popke」を最も意識した造りで、アイヌ文様と和風デザインを融合させた落ち着いた雰囲気が特長です。
客室の広さは34.7㎡で、スタンダードシングルの約2倍の広さ。ソファベッドも含めて最大4名まで利用できるので、グループでの女子旅にもぴったりです。
ベッドルームは畳敷きなので、入り口で靴を脱ぎ、まずは板の間に上がります。玄関、板の間、畳の間の境に段差はなくバリアフリーになっています。
冬の北海道は厚手のコート類がマスト。洋服の収納スペースとは別にコート類をかけるフックも用意されています。
収納スペースはシンプルなデザインで、限られた客室スペースを広く見せる効果があります。ちょうど一間(約1.8m)ほど幅があるので、機内持ち込みサイズのスーツケースであれば横に寝かせて2つ並べられるくらいの余裕があります。
洗面スペースとバスルームもプレミアムルームならではのこの広さ。洗面ボウル以外の洗面台に余裕があるので、洗面グッズを置いておきやすいですし、鏡もワイドで大きいのが使いやすいです。
洗面スペースは靴を脱いですぐの板の間とひと続きになっているのですが、バスルームを使う時にはカーテンの仕切りを使って脱衣スペースを確保できるようになっています。
トイレはベッドルーム奥のソファ側にあり、完全にバスとトイレが分かれているのも、複数名での利用時に便利です。
タオルは一般的なバスタオルとフェイスタオルを用意。ほどよい厚みとサイズ感が申し分ない使い心地です。
ナイトウェアは前開きのワンピースタイプになっています。綿素材のシンプルなデザインですが、リッチモンドホテルズのロゴとパイピングのゴールドが素敵なアクセントになっています。
リッチモンドホテルズのこだわりが加湿器。この加湿器は全室に設置されていて、シャープに別注しているオリジナルの加湿器。既製品と違いは背面の出っ張りがなくスリムで、壁にぴったりとくっつくようにデザインされているので、客室内でも場所を取らないそうです。
北海道グルメを食べつくす大充実の朝食ビュッフェ
お待ちかねの朝食ビュッフェ2800円(6時30分〜10時30分、LO/最終入店10時、ビジター利用可)のご紹介です。レストラン「モディッシュ札幌」の半分がビュッフェコーナーになっていて、ライブキッチンでは次々と料理が作られていきます。
「リッチモンドホテルズ」は、「ロイヤルホスト」や「天丼てんや」を経営する「ロイヤルグループ」のホテルチェーン。だからこそ朝食へのこだわりもひとしお。
地域色や郷土色満載の食文化が楽しめる朝食づくりに力を入れていて、現在、各地のホテルでリニューアルを進めています。
「リッチモンドホテル 札幌大通」の一番の注目メニューはにぎり寿司! シャリメーカーで作ったシャリに厳選されたマグロなどのネタをのせて握った、できたてのお寿司が食べられます。ビジネスホテルの朝食ビュッフェとは思えないサービスに朝からテンションが上がります!
いくらやマグロ、サーモン、ホッキ貝などの海鮮をご飯の上に好きなだけのせて食べられる海鮮丼も北海道ならでは。どんなネタが並ぶのかは訪れた時のお楽しみです。
白米は北海道のブランド米「ななつぼし」を用意。甘みと粘りがありながら、あっさりとした後味でご飯が進みます。
一度食べたらハマってしまう大人気のご当地グルメ、スープカレーは焼き野菜をトッピングして彩りよく。「ななつぼし」のご飯と一緒に食べてもいいし、スープとして楽しんでもいいですね。
ライブキッチンで次々に揚げてくれる天ぷらも目を引きます。衣がサクサクで油切れもよく、朝からぜいたくな気分。
おしゃれな冷蔵コーナーには、下段からサラダ&フルーツバー、中段はスモークサーモンや冷製のデリ、上段はデザートとドリンクになっています。ドリンクに並ぶ「カツゲン」は、北海道のご当地乳酸飲料。ぜひ飲んでみましょう。
前夜飲みすぎてしまった人には、優しい味わいのメニューもあります。北海道ならではの鮭が入った石狩鍋の味噌汁とホタテのおかゆは、見た目の派手さはありませんが、心から温まる品々。魚介のうま味が体に染みわたります。
すべてのビュッフェメニューは紹介しきれませんでしたが、まだまだたくさんのラインナップがありますよ。
目移りしながら1ターン目の料理をセレクト。まず、にぎり寿司は欠かせません! 何度食べでもいいので、お腹に余裕があればおかわりしたいところ。揚げたての天ぷらも食べたいし、ヘルシーにサラダやデリのほか、ザンギなどのホットメニューもひと口ずつ食べられるのがビュッフェの嬉しいところ。
続いて北海道グルメです。撮影用にひと通り並べてみましたが、こうして見ると朝食ビュッフェとは思えない充実のラインナップですよね。
ビュッフェ台に並ぶ海鮮丼やスープカレー、小樽のあんかけ焼きそばは、自分で盛り付ける量が選べるのでひと口ずつ食べてみるのもいいかも。
オーダーするとできたての熱々を座席まで運んでくれるラーメンと豚丼は、小盛りサイズになっています。ラーメンは札幌味噌、函館塩、旭川醤油が日替わりで登場します。
旅のスケジュール的にどうしてもお店に食べに行くタイミングがないけど食べてみたいものや、もう一回食べたいと思ったメニューが食べられるのが嬉しいです。
食後にはドリンクとともにスイーツを。グレープフルーツをまるごと絞ったジュースも、このビュッフェでひときわ目を引くメニューの一つです。
ホテルから行ける、周辺のおすすめ観光スポット3選
大通公園とすすきのの間に位置し、徒歩3分以内に3つの電停、2つの地下鉄駅があり、札幌観光の拠点として最適な立地です。ホテルは夜遅くまでお土産店などのショップや飲食店で賑わうアーケード街の札幌狸小路商店街側にも出入口があり、天気にも左右されずいつでもショッピングやグルメが楽しめます。
【ホテルから徒歩15分】さっぽろテレビ塔
大通公園の東端に立つ高さ147.2mのタワー。昭和32年(1957)に電波の受信・発信のポイントとして建設されましたが、現在は360度のパノラマが楽しめる展望台としても利用されています。地上約90mの高さにある展望台からは、西に手稲山や大倉山シャンツェ、東には豊平川や石狩平野を一望でき、札幌でも有数の展望スポットとして人気です。
【ホテルから徒歩15分】札幌市時計台
北海道大学の前身である旧札幌農学校の演武場として、初代教頭クラーク博士の提案により明治11年(1878)に建築。明治14年(1881)、時計塔を付設してボストン・ハワード社製の振り子式時計が設置され、今も毎正時に澄んだ鐘の音色を響かせて札幌の街に時を告げます。
【ホテルから徒歩10分】二条市場
カニやサケ、イクラなど鮮魚を中心に水産加工品や野菜、果物が豊富に揃います。約50店舗が軒を連ね、なかには新鮮な魚介を味わえる食堂も! 上手な買い物のポイントは、味見をしてから買うこと。地方発送もしてくれるので要チェックです。
リアルなおすすめタイムスケジュール
今回、ホテルを満喫する1泊2日のステイプランはこちら。札幌市街の定番観光スポットは大通公園周辺に点在しているので、到着後はホテルからお散歩気分でお出かけ。夜は北海道一の繁華街・すすきのを満喫して。2日目は午前中におみやげ探しをして、午後は地下鉄で少し離れた場所へ行ってみましょう。
【1日目】
10:00 新千歳空港に到着。JRと地下鉄で大通駅へ、地下街とアーケードを通って外へほとんど出ずにホテルに到着。荷物を預ける
11:30 周辺で早めにランチ。そのあと大通公園周辺のさっぽろテレビ塔、札幌市時計台、北海道庁赤れんが庁舎などを見学
15:30 ホテルに戻りチェックイン。客室で荷ほどき
16:00 1階ラウンジのフリードリンクでティータイムしてから、市電でもいわ山ロープウェイへ。山頂展望台から夕景を眺める
18:30 すすきので北海道グルメのディナー。そのままハシゴ酒を楽しむ
23:00 就寝
【2日目】
7:30 レストラン「モディッシュ札幌」でメニュー充実のビュッフェ朝食
9:30 札幌狸小路商店街などでおみやげ探し。ホテルに戻って荷造り
11:00 ホテルをチェックアウト
11:30 周辺でランチ。人気店は混雑必至なので早めに
13:00 大通駅から地下鉄で白い恋人パークへ。お菓子作り体験をする場合は予約を
16:00 ホテルに戻って荷物ピックアップ。新千歳空港へ
観光の拠点に最適の立地、北海道グルメを食べつくすこだわりの朝食、アイヌ文化を感じられる客室と、北海道ステイに必要な要素をすべて備えて生まれ変わった「リッチモンドホテル札幌大通」。価格はお手頃に、でも利便性は高く、北海道らしさも味わいたいという欲張りな旅人に自信を持っておすすめできるホテルです。
■リッチモンドホテル札幌大通(りっちもんどほてるさっぽろおおどおり)
住所:北海道札幌市中央区南2条西4丁目4-1
TEL:011-208-0055
チェックイン/アウト:14時/11時
料金:和モダンプレミアムツイン〜Popke〜1泊1室2万1800円〜、2名1室2万3700円〜(税・サービス料込、宿泊税別)
アクセス:札幌市営地下鉄大通駅、すすきの駅から徒歩5分
Text:山下あつこ(アトリエshiRo)
photo:アトリエshiRo
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