
絶景のコモド諸島を巡る! フォトジェニックな1泊2日の船旅
紺碧の海と緑豊かな島々が織りなす、インドネシアの秘境・コモド諸島。スローボートでのんびり島々を巡る、1泊2日の船旅が今バリ島好きの間で話題になっています。今回は実際に現地ツアーに参加したライターが、その魅力をたっぷりレポート! 一生忘れられない思い出になる、コモド諸島での大冒険に出かけましょう。
Summary
コモド諸島って?
リンチャ島、コモド島、パダール島などで構成されるコモド国立公園(コモド諸島)は1991年に世界遺産に登録されたインドネシアの秘境。「コモド島」と聞くと、「コモドドラゴン」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。たしかにコモドドラゴンも有名ですが、ピンク色の楽園ビーチや緑豊かな島々などフォトジェニックな絶景の宝庫なんです。
バリ島発のツアーに参加!
コモド諸島の島々を巡るには船が必要ですが、個人で船を手配することは難しいので、バリ島発の現地ツアーへの参加がおすすめです。日本語ガイドのいるツアー会社が、バリ島内でのホテルピックアップから国内線の航空券手配、搭乗手続き、船の手配まですべて行ってくれます。
また、このツアーは基本的に相乗りはなく、1グループのみの貸切ツアー。基本的な行き先やルートなどはあるものの、事前に行きたい場所ややりたいことを伝えておけば、好みのプランにアレンジすることが可能です。季節や海洋状況などで希望のスポットを巡ることができない場合がありますが、思いがけない出合いや冒険ができるかもしれないのがこのツアーの面白いところです。今回は友人7名で参加しましたが、トラブルなく快適に楽しむことができました。
コモド諸島の旅の玄関口は、フローレス島のラブアンバジョ空港。バリ島のングラ・ライ空港から国内線で1時間30分で到着します。空港到着後は、15分ほど車に乗り、港に移動します。
途中、スーパーに立ち寄って飲み物やお菓子などを購入できる買い物タイムがあります。このツアーは3食付きで船に水やコーヒーも用意されていますが、アルコール類は準備されていないので、希望する人はぜひこの機会に買い物しましょう。予算は1人 Rp.15万(約1500円)程度。こちらの料金も、ツアー料金に含まれています。私はスナック菓子とフルーツジュース、ビールを購入。予算オーバーした分は自腹で購入しました。
ターミナルで乗船手続きが完了したら、港に移動していよいよ乗船。コモド諸島の島々はスピードボートに乗れば半日で巡ることができますが、道中の船時間も楽しみながら1泊2日かけてのんびり一つひとつの島を巡るのが、この船旅の醍醐味です。
最初の島に到着! カナワ島の楽園ビーチでのんびり
船が出航してから約2時間。最初に上陸したのは美しいビーチが広がるカナワ島。比較的浅瀬なので、シュノーケリングの練習にぴったりなスポットです。私はシュノーケリング初心者だったので、優しいガイドさんにシュノーケリングの基本をレクチャーしてもらえました。以降の島々でも、シュノーケリングスポットはたくさんあるので、早めに慣れておくことができて安心です。
タートル&マンタポイントで海の生き物と一緒に泳ぐ!
続いて訪れたのがシアバ島。ウミガメとの遭遇率がとても高い「タートルポイント」として有名な場所です。シュノーケリングをしていると、すぐそばにウミガメを発見!手を伸ばせば触れる距離まで、こちらに近づいてきました。カクレクマノミなど、カラフルでキュートな魚たちもあちこちにいて、時間を忘れるほど海の世界を満喫しました。
シアバ島のあとは、マンタとの遭遇率が高い「マンタポイント」を目指しましたが、この日は海の状況があまりよくなく、マンタに出合うことはできませんでした。運がよければお腹が真っ黒な「ブラックマンタ」に出合えるそうです。
幻の小島! タカ・マッカサールに上陸!
日が暮れる前に、初日ラストのスポットに到着。タカ・マッカサールは潮の満ち引きで姿を変える、小さな無人島です。360度エメラルドグリーンの海と青空に囲まれた景色は、まさに楽園。潮の状況や天候次第で立ち寄れないこともあるので、行けたらとてもラッキーなスポットです。周辺の海でシュノーケリングもできます。
サンライズトレッキングでパノラマ絶景に感動!
2日目の早朝は、コモド諸島ツアーのハイライト、パダール島へ向かいます。朝5時、小さなボートに乗り換えて島に上陸。真っ暗闇のなか20分ほどかけて階段を上り、頂上付近を目指します。1時間もすると空が次第に明るくなり、眼下には黒・白・ピンク、3色のビーチを一望する絶景が広がる、まさに感動の瞬間です。フォトスポットであるせり出した岩にのぼって、フォトジェニックな一枚をぱしゃり。長い階段や足場が悪いときもあるので、運動靴で行くことをおすすめします。
かわいすぎる! ピンク・ビーチで映え写真♪
パダール島を出発したら、ピンク・ビーチに上陸。赤サンゴと白砂が混ざりあってできた世界的にも珍しいビーチです。この周辺のピンク・ビーチといえばコモド島が有名ですが、近年はパダール島のピンクの方がより濃いと話題に。ピンク好きにはたまらないスポットで、かわいい一枚を撮りましょう。
コモド国立公園でコモドドラゴンとご対面!
旅の最後は、コモド国立公園へ向かいます。野生のコモドドラゴンは、現在コモド諸島の限られた土地でしか生息しておらず、ここでは彼らの貴重な暮らしを間近で観察できます。公園としてはエサやりなどの飼育管理は行わず、あくまで自然のままのコモドドラゴンの生態を守っているのが特徴。必ずレンジャーと一緒に行動し、決して単独でコモドドラゴンには近づかず、安全第一で観察しましょう。
移動時間も楽しい! 心に残る船旅の思い出
コモド国立公園の見学が終わったら、夕方発のフライトに間に合うように港へ戻ります。
ツアーでは数々の島を巡りましたが、今回乗った船は客室が4室あり、トータルで10人ほど宿泊できるタイプ。2つのシャワールームや、大きなダイニングテーブルなど設備が充実していたのでストレスなく楽しむことができました。
シュノーケリング後はすぐにシャワーを浴びて、そのままデッキに上がって静かな海を背景に記念撮影をしたり、潮風を感じながら外のベッドでうたた寝したり、思い思いに貴重な時間を過ごすことができます。昼はイルカや渦潮、夜は満天の星空や船の光に集まる魚やクラゲなど、いつも船からの景色に目を離すことができませんでした。
港が見えてきたころ、1泊2日の船旅もいよいよフィナーレ。下船前にはガイドさんや朝から晩まで船旅を支えてくれた船のスタッフと記念写真を撮り、楽しかった時間を振り返りました。
船旅で買い物スポットは少ないので、おみやげは帰りの空港で買うのがおすすめ。空港ではコモドドラゴンの雑貨など、おみやげにぴったりなグッズを販売しています。ちなみにフローレス島は、世界的にも有名なコーヒーの産地。旅の記念にコーヒー豆を購入するのも良いですね。
バリ島に戻ったあとは、ホテルまで送迎してもらえるので最後まで安心して過ごせます。友達との卒業旅行や、仲のいい家族同士で船を貸し切って楽しめば、きっと素敵な思い出になるはず。ぜひ、コモド諸島での旅を満喫してみてくださいね。
このツアーに参加!
■「船を貸切り大自然コモド諸島を巡る旅」
URL:https://oji-baliclub.com/category/komodo/
問合せ先
■バリ倶楽部
TEL:0811-3988488(日本語可)
URL:oji-baliclub.com/
Text:石塚あみ
Photo:北原俊寛、バリ倶楽部
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