
【祐天寺】フレンチ×ベトナム料理「Stand Bò Bún」で絶品ヘルシーな米麺料理「ボブン」に出合う
東京の祐天寺に店を構える「Stand Bò Bún(すたんど ぼぶん)」は、人気のベトナム料理専門店「Stand Bánh Mì(すたんど ばいんみー)」の姉妹店。アジアの空気を感じるおしゃれな店内で、ベトナムの米麺「ブン」や、フランス産ナチュラルワインが気軽に楽しめます。そんな注目のお店をご紹介。
ベトナム定番の米麺「ブン」&新感覚の“蒸し春巻き”にハマる!
東急東横線 祐天寺駅から徒歩約4分の商店街にたたずむ「Stand Bò Bún」。ベトナムの街角を思わせるようなローカルな雰囲気が漂います。
「Stand Bò Bún」は、「日本でもベトナム料理をもっと楽しんでもらいたい」という熱い思いのもと生まれた「Stand Bánh Mì」の3号店。「Stand Bánh Mì」では、無添加・無化調の調味料にこだわり、野菜もなるべく有機を選ぶなど、素材を大切にしているそう。体にやさしく、滋味深い料理を堪能できます。
「Stand Bò Bún」では、他店舗にはない、米麺料理「ブン」がシグネチャーメニュー。平麺の「フォー」とは異なり、丸い麺が特徴です。
「ブン」を使ったメニューだけでも5種類以上あり、ベトナムのスパイスがクセになる「スパイシー『サーテー』ブン」1300円や、薬膳と白胡椒が利いた「薬膳スープの鶏肉ブン」1300円など味わいもさまざま。
今回は、店名にもなっている定番の「甘辛和え細米麺『ボブン』」をセレクトしました。
「ボブン」は、牛肉のレモングラス炒めや揚げ春巻き、たっぷりのハーブや野菜を米麺にのせて、甘酸っぱいタレでさっぱりと和えていただく“冷たい和え麺”。実はベトナムではこのスタイルを“ブン・ボー・ナムボー”とよびますが、フランスに渡ったベトナム人たちによって進化を遂げ、“ボブン”という名前で親しまれるようになりました。
「甘辛和え細米麺『ボブン』」は、レモングラスを利かせ、ニョクマム(※ベトナムでの魚醤の呼び方)やオイスターソース、砂糖で甘じょっぱく仕上げた牛肉炒めや、キュウリ、なます、赤タマネギなど、野菜もたっぷりのっています。
具材と麺をしっかり混ぜ合わせ、だしも絡ませていただきます。絞ったライムの酸味と、ニョクマム、パクチーが香り、気分はすっかりベトナム。「まるで冷やし中華」というスタッフさんのセリフも頷けるほど、さっぱりとしていてこれからの暑い時期にぴったりです。
「Stand Bò Bún」の「ブン」は、ベトナム流の作り方を取り入れつつ、新潟の米を使用した米粉を使い、日本の気候やその日の湿度に合わせて水分量を微調整。米粉は一晩寝かせて発酵させてから製麺するというベトナムの工程をベースにしながらも、製麺のプロセスは独自に工夫を重ねているのだとか。
手間暇をかけて丁寧に仕上げられた自家製米麺は、もちもちとした弾力とつるっとしたのど越しが魅力!
「ボブン」には揚げた春巻きも欠かせません。サクッとジューシーな皮の中にはシイタケ、豚肉、春雨などがぎっしり。皮にはライスペーパーが使用され、揚げることで生まれる軽やかな食感が特長です。ニョクマムとニンニクだけのシンプルな味付けで素材のうま味が引き出されています。
卓上には「いりごま」「ニョクマム」「チリビネガー」の3種類の調味料が用意されていて、自己流に味付けするのもおすすめです。
「いりごま」はオイルで炒った香ばしさがポイント。
「ニョクマム」はベトナムのフーコック島産で、上質なカタクチイワシを使い、ポリ容器ではなく木樽で自然発酵させながら約1年かけて長期熟成させたものだそう。深いうま味とコクがボブンのおいしさを引き立てます!
「チリビネガー」は、白ワインビネガーに唐辛子を加え、ピリッとした味わい。
味の変化を試しながら、ベトナムらしい風味を楽しんでみてください。
麺だけでなく一品料理も充実。「ボブン」にも入っている「旨味揚げ春巻き(2本)」1190円や、「止まらない甘辛芝海老」1100円など。点心は「Stand Bò Bún」限定で、「ワンタン薬膳スープ(4個)」740円などがあります。
今回は、「もっちりむし春巻 挽肉の旨味(バインクオン)」700円をセレクト。
日本では揚げたものや生春巻きが主流ですが、ベトナムでは“蒸し”春巻きも一般的だそう。ニョクマムとニンニクのシンプルなタレでいただきます。
もちもちの皮と、シイタケや豚ひき肉、桜エビのうま味がたまりません。皮はもちろん米粉から作られていて、そのこだわりぶりに脱帽です。
エチケット(ラベル)がかわいい! フランス産のナチュラルワインで乾杯
フランス流の無添加・無化調の調理法を取り入れているシンプルな味わいの料理は、ナチュラルワインと相性抜群。特に料理の味と調和するフランス産のものだけを揃えているそう。
フランスのナチュラルワイン目当てで訪れ、ベトナム料理の虜になるという人も多く、「ワイン好きとベトナム料理好き、双方の架け橋になっているのがうれしいです」とスタッフさんが語ってくれました。
ベトナムのエッセンスが利いた心踊るおしゃれな店内
店内は淡いグリーンを基調とし、アンティークのテーブルが落ち着く雰囲気。
テーブル席が4つで、各席4人まで座ることができ、女子会などにも最適です。
店内に飾られているアートは、ベトナムの骨董品店で見つけたものだそう。ランプの傘も現地で調達しているとあって、日本にはない空気感が漂っています。
カトラリーの箸も現地で仕入れたもので、手仕事の温かみが感じられます。随所にベトナムのエッセンスが取り入れられた店内で、本場の気分を味わってみてください。
気軽にベトナム料理が楽しめる「Stand Bò Bún」をご紹介しました。心も体も喜ぶ新感覚の料理を堪能しに訪れてみては?
■Stand Bò Bún(すたんど ぼぶん)
住所:東京都目黒区祐天寺2-3-2
TEL:03-6303-2245
営業時間:ランチ11〜15時(14時30分LO)、ディナー17〜22時(21時LO)
定休日:火曜
Text・Photo:土井彩寧(vivace)
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。