【五島夕夏の駅からのんびりさんぽvol.1】 自由が丘駅で和と洋にふれる
イラストレーターの五島夕夏が、普段はなにげなく通り過ぎるあんな駅やこんな駅の楽しいことを探しながら歩く、のんびりおさんぽルポ。カメラ片手にさんぽをすれば、いつもの街もほんの少しだけ、色を変えるかもしれませんよ。自由が丘駅には海外気分が味わえるスポットがあると聞いて、行ってきました!
自由が丘はまるでヨーロッパ?
今回は、自由が丘駅の周りを歩いてみることにしました。
自由が丘は話題のスイーツショップや雑貨屋さんが集まる人気のショッピングスポット。なんにも考えずに歩いてみると、どんな場所にたどり着くのでしょうか。
ロータリー側の改札を出て、とりあえず右へてくてく…。フルーツいっぱいのキュートな壁を見つけました。
さらに5分ほどまっすぐ進んだところで、いきなり可愛らしいお家たちが現れます。あれ? 日本じゃないみたい。
ここは、ラ・ヴィータという複数のお店が集まる商業施設で、「自由が丘のヴェネツィア」なんて呼ばれているそう。
その呼び名のとおり施設内一帯に、イタリアの街中のような風景が広がっています。
どこを切り取っても絵になるので、ついつい写真を撮りすぎてしまいました。コーヒー片手にふらりと訪れれば、気軽に旅行気分を味わえそうですね。
ヨーロッパ気分から一転!本格的な和の甘味をいただきます
ラ・ヴィータを出て、お散歩再スタート。と思いきや、さっそく気になるお茶屋さんを発見!これは立ち寄らずにはいられません。
こちらは、甘味処の“古桑庵“。靴を脱いであがる畳敷きの店内は、どこか懐かしい雰囲気が漂います。
先ほどまでのヨーロッパ気分から、ガラリと変わった景色。あんこたっぷりのあんみつも絶品で、思わず「さいこう!」と声が出ました。
木漏れ日のさす手入れされた庭園がなんとも美しく、眺めていると時間がゆっくり流れているよう。私の心は、やっぱり日本人だったようです。
古桑庵をあとにして裏路地を歩いていると、静かな神社を見つけたり、ウィンクをした犬の遊具を見つけたり、どこかノスタルジックな雰囲気です。思わずツーショット。時刻は15時30分、西日が地面を照らします。
あれもこれもしたい、欲張りさんこそ自由が丘へ
ウィンドウショッピングをしながら、そろそろ駅のほうへ戻りましょう。しばらく踏切が開かなくてもイライラしないのは、目的を決めないおさんぽだからでしょうか。
カラフルなゴミ箱に、セール品の和食器。自由が丘はそこかしこで、和洋折衷に溢れているのかもしれません。
おしゃれも、のんびりも、美味しいも……。欲張りさんにぴったりの街、自由が丘。1日で色んなところへトリップしたような、不思議な感覚が残りました。
次の駅散歩では、どんな出会いが待っているのでしょうか。今日も1日、ありがとうございました。